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[結界を探っていた理由は様々な手出しにより綻びが生じていないかの確認であり、ギュンターが持っていようといまいと一時身柄を拘束する必要があると考えての様子見。ゆえに氷破竜へ告げたように結界を解く手伝いは出来ない]
……わかった。気をつけて。
[やはり行く様子のオティーリエに心の声を返す]
[今一度仔の頭を撫でる手に、親を思い出したか。一寸幼竜の表情に影が過ぎる。
…約束の通り、我慢すると決めたか口に出しこそはしなかったが。
向き直る氷竜と心竜の間に交わされる言の葉の、幼子には何と難儀な事か。
聞えた所で恐らく、その意味は欠片と判らぬに違いない。]
「いえ、エーリッヒ殿。私めにはお構いせずとも――
名の一つ、記憶の端に留めて頂ければ幸いです故。」
[頭を下げる機竜には、ゆるりと身をくねらせる。
此方が敬いこそすれ、下げられる身などある筈も無い。]
[まさかというような顔をするギュンター。
誰かを呼ばれる前にと、床を蹴り、先とは逆の立場、床に押し倒す。]
[喉を手で強く押さえて、問いかける。]
答えて下さい。
[その答えは手に入らない。]
―西殿・結界前―
[慌てて逸らされる瞳に、どこか困ったような、どこか寂しそうな――
そんな笑みを、浮かべただろうか。気を取り直し、微かに首を振るって]
そう、ありがとう。難儀な結界ねえ、本当に。
[ぽつり呟いた後、気まずそうに俯くアーベルの姿を見て。
今度はどこか優しい笑みを浮かべ、昔よくやったように、頭を撫でた]
ふふ。気にしちゃ駄目よ?
封印結界のことなんだから、おばあさんにお任せなさいな。
[そんな言葉を掛けたところで、生命竜の言葉が聞こえてきただろうか]
[広間の出来事が気にならないわけではないが、最悪それらを知ることは後からでも出来る。
それよりは、まだ探っていない物を調べる必要があった。
西の結界その前にいた者ら。
これで全員ではまだないが。これだけ調べ上げれば、だいぶ探知は進むだろうか。
見逃しが、無いとは言い切れないが。
向こうで出会ったアーベルには、表で変わらぬ態度を取る。]
……「揺らすもの」
……「力ある剣」
なるほどねぃ。
目的は、それですか。
[それは、先程考えていた答えの一つに当てはまるものだった]
……一つ質問よろしいかしらぁ?
私は、いまいちよく分からないのですけれども、その「力ある剣」とやらは、そんなに巨大な力を持っているのかしらぁ?
もっと、具体的には、それでどこまでのことが出来るようになるのかしらねぃ?
…まぁ、無茶せんように。
[オティーリエの決意には、軽く返した。
フラストレーションが溜まったのかね、とは状況が状況だけに口にはしない。が。]
[ダーヴィッドが触媒を手に取る様子に少し視線を走らせつつ]
詳細を教えて欲しいとは言わぬ。
じゃが予測として、注意すべきではあるのでは、と言うことじゃな。
本当にその剣を「揺らすもの」が狙って居るというのであれば、大方の場所は検討がついて居るじゃろう。
かように強大な力を持つ物が保管出来る場所と言えば、限られておる。
[それが何を意味するかは伝わることだろうか]
あくまで推測の域に過ぎんが……注意するに越したことはないじゃろうからのぅ。
―西殿・結界前―
[命竜へと、手をひらり振ろうと開いたところで――閉じたまま、手を上げた。
奇妙なポーズになりながら、直ぐに手を下げる]
いらっしゃい、クレメンス。
まあ……こちらは、見たままって感じかしらね。
解析は進んでるけれど、肝心の糸口まで今一歩。まだ、結構時間がかかりそう。
[ほぅと薄く息を零すも、まだまだ頑張る気は満々の様子で]
そちらは何か進展、あったかしら?
[長時間いると、誰かに見られるかもしれない。そう考えて、力を行使しようとした瞬間、]
――っ、
[ギュンターの手が、力を込めて肩を押す。
飛ばされ、壁に背を打つ。
幸運は、近くに窓や危ないものなどなかったことだろうか。音は小さくくぐもった。]
[咳き込む様子。
彼女もまた、打ち付けたばかりの痛みを持って。]
答えないのなら、
封印のうちで、探ります。
[幾つかの言葉と共に、発動されたその力――]
焔が?
誰かを?
調べるぅ?
[その言葉には思いっきり嫌悪感をあらわにした]
……破壊を象徴する焔にそんな繊細なことが出来るのかしらねぃ。
まかり間違って、「あ。壊しちゃったー」とか言い出すんじゃないのかしらぁ?
剣…
それは絶つものにして、刃にあらず。
その力に、断てぬものなし。
[聞こえた言葉に応じて呟く。]
人間の伝承では、そのように。
異世界の魔王すら一刀両断だとか言われていたなぁ。
、わ。
[天青の光が機械竜を包むのを見やり、小さく仔が声を上げる。
幼子には全てが珍しき事の所為か――伸ばす手は一度躊躇われ
しかし一寸後には興味が勝ったか、その羽に指先が触れる。
傍らで見る己ですら、お眼に掛かる機会はそう無い。
仔には尚更興味深いに相違なかった。]
……?
…こんにちは?
[静止した竜に、仔は問いながら柔く首を傾ぐ。
羽に触れた小さな手は、拙いながらも次はその頭を撫ぜる様に。]
―西殿/結界前―
[反射的に視線を逸らすのは見る事により忌避されるのを防ぐ為か、見てしまう事への罪悪感か、もはや青年にもわからない。長年の習い性というのが一番近いのだろう。
氷破竜の寂しげな心の動きは感じたが、何も言わず大人しく撫でられるに任せた。
新たにやって来た生命竜の問いには短く首を横に振って答える]
……いえ。そちらは?
[そうして逆に生命竜に問いかけた]
そうであろうとの推測、ですね。
[左腿の辺りを軽く摩りながらナターリエの言葉に頷いた]
数多の世界で唯一、神の力にすら干渉し、退ける事も適う剣。
その力は強すぎるがゆえ、常には二振りと為され存在する。
稀なるもの以外制御適わず、具現化することは滅多にない。
…合っているでしょうか。
[最後に尋ねた先は、ノーラ]
[その場から、ギュンターの姿が消えた。
力を行使するのは初めてで、荒い息を吐く。]
[そして急いで、その場を離れた。
ここで起きたことの、己の痕跡は残さない。]
[再び外に出て、窓に向かい、中に入る。
そのままベッドに倒れこんだ。]
――送りました。
[声を投げた。
己が負った傷のことは口にせず、決してもっているか聞けなかったことを囁いた。]
儂が知るは図書館にて得た知識のみ。
それには剣の存在を綴った書はあれど、その詳細が書かれたものは無かった。
ただ、「強力な力を持つ」とだけ書かれて居ったの。
[ナターリエの問いには得た知識についてを告げる]
[ 老いた大地竜がはっきりと明示せずにいた内容は、厭でも理解出来る。影竜王と会話した際の苛立ちが、不意にこみ上げた。
瞳の色を漆黒から深紫へと移ろわせ、腕を動かすと共に、一時、覆いを払った。]
正しいな。
伝えられている限りでは、そうだ。
[ 火炎竜と、天聖竜と。
二人の言を共に肯定した後、ザムエルへと顔を向ける。]
注意すべきではあろうな。
真に狙われているのであれば、相対するものの手には渡らずとも、
既に竜王の手元にはないであろうから。
―西殿・結界前―
[閉じた手に、いい笑顔ですたすた笑いながら近づいて無理やり開かせ重ねた。
3秒、ほど重ねた後で。
離せば元通りの手の平が戻ってくるだろう。
笑顔は一瞬軽く消えて、溜息へと変わる。]
まーた無茶やったみたいだなぁ。
気張るのはいいが、程ほどにしとけよ?
[そう言いながら。
アーベルと、ブリジットの答えと問いには、そうかと小さく呟いて。]
こっちは『揺らすもの』の目的が分かったくらいか。
ダム爺さんの予想じゃ『力ある剣』らしい。
あとは…ああそうだ、ダーヴィットが何か、調べるとか言ってたな。
[あちらで知りえた事実を述べる。]
―― 西殿・結界前 ――
[機械竜に力を注ぐことに気を取られて、生命竜がやってきたことに気付くのは遅れた。声が聞こえてから、初めて振り向いて、にこりと笑う]
こんにちは、クレメンスさん。お出かけだったんですか?
[その間に翠樹の仔に撫でられた機械竜は、細いメタルの首を僅かに伸ばして、その指に頭を軽く擦り付けると、青く瞳を明滅させた]
/*
オティーリエの都合がよければいいんじゃない?
時間はいつでも、って書いてた気が。
***
ダミー襲撃。襲撃の理由は、皇竜の側近だし、剣を持っていそう……とか、そんな感じでも他に理由があっても構いません。
また、襲撃のタイミングは必ずしも夜明け直後でなくて構いません。
赤組の都合のいいタイミングで落としてくれてOKです。
ギュンター襲撃後、その旨と目撃の可否、状況などを進行中ページ(後ほど作成します)に連絡してください。
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