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んー、こっちに来たとおもったんですけど。
向こうに戻っちゃったりとかした訳じゃないよね。
……向こうでは何か楽しいことでも起きてるかなぁ。
[自分が背にして来た人たちを思い出して、少し後ろを振り返った。
ティルに向き直ると、アーベルと薄茶猫の隣にしゃがみ込む。
前足の代わりにキャットニップでぺしぺしぺしった。
主に猫少年の鼻の辺りを。]
……起きないですね。
[ツィムトはアーベルの制止を可愛げの無い目つきで一瞥しただけで、ぺしぺしぺし。爪を出してないからいいだろみたいな態度。
途中からちょっと楽しげに尻尾が揺れてるのは、ティルの家屋侵入の件でとばっちりで怒られた恨みが云々。
目を覚まさないのと飽きたのとで暫くすれば止めて、代わりに少女の手で揺れるキャットニップに目が釘付けになるのだが*]
そうなんですかぁ……。
[出る場所が限られる、という言葉に、ほっとして息を吐く]
でも、何とかしないと、危ないかしら……。
果樹園は、これから、忙しいですし。
さっきの調子で走り回られると、大変かもです。
[ようやくいつもの調子に戻り始めたようで、口調も落ち着いてきた]
妖精王様にも……わからない、みたい、ですねぇ。
[ちらりと見て、それ以前の問題なのは、さておいた。
ちなみに、白の鳥は役に立たない、との評価に同意するようにくるるる、と一鳴き]
寝てる訳じゃないのかなぁ。
[目を覚まさない少年を見て、首を傾げた。]
運べるかはちょっと難しいですが、転がすなら出来ます!
……駄目ですかね?
運び手が必要なら、あたし呼んできます…けど、どこに運ぶんでしょう?
[アーベルと猫を交互に見て首を*傾げた*。]
……大事にせず、ですかぁ。
ですねぇ、守護妖精様が封じられたとか、観光課さんたちには大打撃かも知れないですし。
[なんでかんで、主要産業の一つが観光な田舎の村。
そのネタ元とも言うべき守護妖精の不在は、多くの観光客が足止めされている現状、色々とマイナスイメージになる可能性は高く]
……でも、どうやって探せばいいんでしょ?
[結局、疑問はそこに*行き着くらしい*]
[どうしたものかと息を吐く。
半ばエーリッヒの言う通り、捨てようと思い始めていたかも知れない。
と、漸く気付いたらしい妖精王。
じたばたと暴れた挙げ句手から逃れ、改めて振り返れば、取り巻く視線は何だか冷たかった。
それを見た妖精王、1歩、2歩、後退りし…逃げ出した。
きらきらと後を引く涙。
が、数歩行ったところでべしゃっとこけた]
[落ち着いて来たらしいミリアムを、最後に一度撫でて]
わからないなら、ここにいても仕方ないし……
まあ、適当に動くかね。
[面倒臭いけど、仕方ない。
そう呟いて、口許に手を当てた。
とは言っても宛てはなく、結局、至るのはミリアムと同じ疑問。
こける妖精王を見やる目は、実に冷ややかだった**]
/*
妖精を使えなくても、描写をするのはおっけ?
別に妖精を使う必要は無いのですが
赤で話を動かしているのがエーリヒだけで申し訳ない気が。
とりあえず、ユリアンは霊で確定として占い師どっちだろう。
[ちなみに瓶詰妖精さんは未だに文句を垂れるのに夢中で、そんな妖精王にはさっぱり気付いていなかったりした。
ミリィの言葉に]
コレも、探せはしないからな。
[軽く瓶を爪弾き。
コレ扱いに憤慨する妖精の声に、片耳を塞いで*溜息*]
[少女がこの事を口にすれば、かれは捕まってしまうかもしれないけれど。
今の状況は楽しいし、いざとなれば封じてしまえばいいか、なんて考えて。
口に当てた手の下で、唇が弧を描く]
《……リディア、聴こえる?
楽しいことと、お宝には、興味あるかな》
[妖精王やら猫妖精やらのごたごたが一段落ついた後。
不意に切り出したのは、“願いの叶う天使の像”の話。
捜す人手は多いに越したことはないのだし。
それなら、他の者にも教えれば利用出来るだろうか。そんなことを、思った**]
せめて手がかりがあれば、違うんだが。
そもそも、なんのために――…
[つらつらと思考していたところで、こちらに来る人の気配。猫妖精を運ぶのを手伝って欲しいとの内容に、溜息を吐いた]
追われてたの、あいつだったのか。
……ほっぽっといてもいい気がするが。
[そんな呟きは、落ち着いた老婆や治療術師に聞き留められたなら反対を受けそうだ]
まあ、何かあっても寝覚め悪いしなぁ。
[仕方ないか、と首に手をやり骨を鳴らした]
特別手当てが必要なさそうなら、診療所まで運ぶのも面倒だし、うち貸すけど。
[意見を求め、視線を周囲に巡らす。
逃亡未遂の妖精王は、もはや意識の*外*]
[最後の一撫でには、落ち着きが戻りつつあった事もあって、むぅ、とむくれたように眉を寄せ。
探せはしない、と言うユリアンの言葉に、残念そうな視線を妖精さんに向けた]
目的……守護妖精様を封じた事と関わりがあるなら、そこを基点に考えてみてもいいかもですねぇ。
何か、縁のあるもの……とか?
[こてり、と首を傾げた所にもたらされたティルの事。
ゴギー婆さんのインパクトに飲まれて、目に入ってなかったせいか、思わずきょとり]
放っておくとか、良くないですよぉ。
とりあえず様子を診てからかしら。
大きなケガしてるなら、設備の整った診療所の方が良いのですけどねぇ……。
[んん、と言いつつ眉を寄せる。
妖精王の存在は、既に*思考の外*]
転がしたら怪我しちゃうよ。
多分、これにぶつかったんだし
[軽く拳を握って、宙を叩く。]
[さっきぶつかったのがこれ]
すごいスピードだったし。
そうだね、ええと、お願いするね。
起きるかどうかためしてみるから。
[猫は役に立たないようだ。]
こわかったのかな?
もう大丈夫だよ。
[わしゃわしゃと頭を撫でた。]
ちゃんと怪我も手当てしてもらおうね。
[ぱたんきゅうしているティルが起きないかなと、人が来るまで、撫でている**]
縁……か。
んん、歴史書でも辿るかな。
[ひとまずは怪我人の確保とミリアムを連れて、リディアの案内でティルの元へ。猫耳尻尾には今更驚くべくもない]
……頭ぶつけたかもしれないし、撫でないほうがいいんじゃないか。
[アーベルへの突っ込みはとうに遅いだろうが。
ミリアムが具合を診るのを後方から眺め、暢気に欠伸]
……大丈夫だよ、猫君だから!
[突っ込まれて、真顔で返した。]
[ちょっとの間は、なかったことにした。]
じゃあミリィちゃんお願い。
軽い治療が終わったら、目、覚めないし、ちゃんとどっかで寝かせてあげなきゃね。
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