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こういうと何ですけど、村そのものに何かに狙われる要素があるとは思えないのですよねぇ。
[妖精伝説と祭りを除くと普通に温泉地な訳で。
こんな騒動の元になるようなものは、正直思いつかなかった]
あららぁ……ダメですよぉ、揺さぶったら。
頭を打ってたら、大変ですから。
[似たような突っ込みを入れつつ、目を回したティルの様子を診る]
……軽い、脳震盪かしら。
一応、軽いまじないはしておきますねぇ。
あとは、ゆっくり休ませてあげれば。
んん、診療所までだと遠いかしら。
エーリの所でお願いしても、大丈夫?
ボクは、雑貨屋さんに行かないとならないから。
[施術を終えた所で、首を傾げつつ問う。
……どこかの茂みが動いたなんて、*気にしてないない*]
平和だしな。
[首肯と共に承諾の肯定を返す]
……と、いうか、遠い近い以前に、布でも被せないと、村まで連れてけないだろ。
[一応気にしろと暗に諭して、未だ意識のないティルを担ぎ上げる。流石に首根っこを掴みはせず、肩口に少年の頭が来た。猫の耳が些か邪魔だ]
ついでに調べものもしますかね。
[他の皆はどうするのかと訊ね、小屋に向かう**]
あ、エーリ君。はこぶの手伝う……
なんかおれの力がないと言われてるみたいだ
[抱えた様子にむぅと唸った。]
ティー君が起きるまではついててあげよう
エーリ君にも紅茶をいれるね。たんと甘いの。
[もちろん茶葉は、あるものを使うけれど**]
……布?
[言われた意味を一瞬理解しあぐね。
それから、猫耳にああ、と声を上げる]
それじゃ、そちらはお願いしますねぇ。
[いつもと変わらぬ暢気な口調で言って。
それから、立ち上がって見えない『壁』に手を触れる]
んん……。
やっぱり、複雑な式なのですねぇ……。
[感心したように呟きを漏らすと、*村へ向けて歩き出した*]
[アーベルに促されるまま来た道をもどる。
自分が踏みしめた木の葉の音に混じり、聞こえるのは不思議な誘い。]
楽しいことって何?
エーリヒさんは、何者?
[聞きたいことはいくつもあったけれど。
人の子の呟きを聞くのは悪戯好きの妖精だけ。]
[悪戯ものは言う、悪戯こそが楽しいのだと。
人の子の言葉を伝え聞いて、かれは言う]
《ゲーム。
かくれんぼに追いかけっこ、それから宝探し。
勝ったら、願いが叶う。
……わかりやすく言ったら、妖精かな。
今は人の身、借りてるけどね》
[紡ぐことばはあいまいなものばかり。
もっと知りたければおいでと、誘いをかけた**]
そうじゃなァ、困ったもんさね。
そも封印されたままじゃ観光客も来れんからなァ。
[観光を気にするミリィに同意し、妖精王をちらりと見る。なんだか涙ながらに駆け出してこける姿に、こりゃダメだという目を追い討ちでかけていると、もぞもぞと茂みに消えていった。残されたのは涙で湿った地面]
ちゃァんと約束は守るんだよー!
[このまま妖精の国に帰るとかされると困るので消えた茂みに念押ししておいて、やって来たリディの話を聞く。キャットニップに釣られ、ついてきてたツィムトも捕獲した]
おんや、猫の子がかい?
よっぽど驚いたのかねェ…いや、わたしゃ行っても役に立たんからここでわかれるさね。
研究生 エーリッヒは、少年 ティル を能力(襲う)の対象に選びました。
研究生 エーリッヒは、職人見習い ユリアン を投票先に選びました。
―森のどこか―
[ティルの様子を見に行く皆に火箸を振り、猫を連れて森を歩き出す。さすがにオウド・ゴギーと好き好んで遭遇する気はないので、森に一直線に引かれた這いずり後と垂直方向に向かった]
しっかし、生きてる内にゴギー婆さんを拝めるとはねェ。
ちょィと村の子供等にも見せてやりたい気がするのゥ。
小生意気言う口も大人しゅうなるじゃろ。
[果樹園の番人オウド・ゴギーは悪い事をする子供にしか姿を見せないのだからと、婆は気軽に森を歩く。年を取って痛む腰をかがめる代わりに火箸であちこちの茂みを揺らし、食べられる茸を見つけては背負った籠に放り込んだ。薄茶猫は茂みから驚いて飛び出す虫などを楽しげに前足で突付いたり、縄張りに新しい匂いが無いかの検分に忙しい]
……あったのか?
[唸るアーベルに向け、さっくりと一言]
紅茶は甘ければいいってもんじゃないだろ。
[味にはそれなりに煩いらしい。
仮にも森番、力はあるらしく子供一人を抱えて小屋まで戻ると、寝台に寝かせた。今現在は、アーベルに貸している部屋ではあるが。普段は使われていないその部屋は、随分と殺風景だった。
先の宣言の通り、調べものがあるからと、自室に戻る]
─通り─
それじゃ、ボクはこれで。
もし体調が悪いようなら、ちゃんと診療所にも来てくださいねぇ?
[雑貨屋の主にこう言って、店を離れる。
村は、変わらず平和なようで、色んな意味でほっとした]
……一応、自衛団さんの詰め所に行った方がいいかしら。
でも、無闇に騒ぎ立ててしまうのも、問題ですしねぇ。
[どうしましょう? と言いつつ肩の鳥を見、それから、診療所へと歩いていく]
御師匠様がいらっしゃれば、伝承について伺えるのですけれど……。
どうしたらいいかしらねぇ……。
失礼な。
おれも男だよ。ちゃんと力あるよ。
でも人を運ぶのはちょっと無理だっただけだよ。
[ぶーたれて文句をいう。]
リディちゃん、どうする?
ティー君みてる? それとも、家に帰るなら送っていくよ。
[このときのアーベルは、借りている部屋にティルが寝かされることになるなんて知らない**]
―森―
[息切れしたのか大人しくなった妖精さんは、結局瓶詰のままポケットに収納。
誰かが倒れたと聞いて瞬くも、向かう人手は足りそうだと判断し、仕事に戻ることにした。
そう言えばツィムトに引っ掛かれた傷は、大したこともないのでそのまま放置してあるが]
― →通り―
そういや、詰め所に籠を取りに行かなきゃなァ。
……団長さんの事も気になるしのゥ。
[若い者たちの手前、口には出さなかったが長い付き合いのある爺さんが心配でない訳がなく。火箸で落ちている栗の毬を突付きながら溜息を付く]
ユリアンの瓶詰め妖精さんも探せないらしいしなァ。
本当に困ったもんさね。
だいたい、こんな村で人を隠して一体何の得があるのやら……ん?
[彼は何故、ここにいる自分の声が聞こえるのだろう。
不思議に思うけれど、もっと不思議なことはいくつもあって。]
願い事?
[彼の声に重なって、小さな笑い声が響く。
それは恐ろしく、でも惹かれる呼び声。
木々の影に見え隠れする気配に誘われるように頷いた。]
それにしても、やっぱりわからないのは、動機ですねぇ……。
この村に、それだけのものって、あったかしら……。
自然と温泉と伝説と……後は?
[ぶつぶつと呟きながら歩いてゆき、ふと足を止める]
……細工物?
[普段は硝子細工工房くらいしか訪れないためつい忘れがちになるが、宝石細工やら何やら、そういった職人も地味に多かったりする訳で]
あらぁ? ええと……。
[なんか、引っかかった。らしい]
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