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……必要なら、手は貸すが。
[何とかなる、という言葉に、短く問い、壁から身を離す]
怪我人だが、腕が全く使えん訳じゃない。
[疼きの鎮まった腕を軽く撫でる。
紅は変わらずそこに滲んではいるが、昨日ほどには色彩は広がってはいなかった]
まったくだ。それもいつ取り上げられるか知れねえと来てる。
…碌なもんじゃねえよ。
[キャロルに同意を返し、小さく息を詰める音にぎらつく目を女の濡れた指に向ける]
…ああ、番人なら見たぜ。
獣の爪に裂かれひでえ有様だったな。
アンタも見たようだが、その指先で裂いたんじゃねえだろうな?
それとも、…床を拭くのが先でしょうか。
[床の白に滲み、或いは広がる赤い色を、わたしは見つめました。
と、不意に声がしました。
振り向いた先に灯を翳し、目を凝らしてみると、緑色が見えます。]
何があったのですか。
この臭いは。
[散らされても残る異臭。
それが何であるかは確信しているような問い。
向けられた蒼氷を受け止める翠は、どこか色薄く]
床を。
…黒くなる前に?
[灯りを向けられれば僅かに目を細め]
それが必要であれば、布を持って参りましょう。
水場に積んでありましたから。
[言いながらゆっくりと段を降りてゆく]
ああ、確かに掃除も必要だな……。
[ニーナの言葉に今気づいた、と言わんばかりに呟いて]
『番人』が……死んだ。
『終焉』を齎す者の手にかかって、な。
[ネリーの問いに答える刹那、鎮まったはずの疼きが左の腕をかける。
僅か、眉が顰められた]
番人が、殺された…そうです。
[緑のひとの視線は、こちらに向いてはいないようでしたが。
その問いに違和感などを覚えることはなく、わたしはそれだけ言いました。]
ええ。
その様な干渉は、私も望まぬ所でございます。
[薄く清潔な布を見つけ、細く畳む]
[指先にその白を巻き、けれど、結び目を作るのに試行錯誤]
獣の爪?
この花の毒にさえ抗えぬ指が、その様な事を。
[平生と変わらぬ口ぶりで、男の様を見る]
お戯れを。
終焉の使者に、番人の方が。
[確認するように繰り返す。
じっと布団に覆われた「もの」を見た]
番人の方が言われたとおりにですか。
であるならば。
望まなけいのならば。
抗わなければいけませんか。
どこまで抗えば良いのでしょう。
[淡々と言葉を紡ぐ。
番人を見下ろしたまま、暫し瞑目した]
花の毒? あ゛ー、外のアレか。
[警戒の目は緩めないが死角の包丁の柄から指を離す。立ち上がり試行錯誤する女に近づき、ぶっきらぼうな声]
見せてみろ。ついでに縛ってやる。
……冷静だな、随分と。
[淡々と紡がれる言葉に、口をついたのはこんな呟き]
望まぬなら、抗うしかないだろ。
死にたくなければ、望まぬ変化を齎す者を。
『終焉』を齎す者に、『終焉』を齎すのみ。
[静かな口調で、こう返した後。
零れたのは、ため息]
……ま、問題は、それが誰かを見極める術が俺にはない、という事か。
…お願い、します。
[場所が分かるのであればそちらに任せたほうがいいかと、声にはそう返しました。
灯に対する反応は分からず、けれど正体は知れたので、手元に戻します。]
それと、何か…弔うための道具を。
…あの部屋に、あるかしら。
[昨日探索していて見つけた、倉庫のような部屋を思い出して、独りごちます。]
[肯定は頷きを以って]
[およそ丁寧とは言い難い口調は、内容と裏腹なもの]
よろしいのですか?
[考える間を置き、女は腕を持ち上げた]
終焉を齋す者を、探す…力。
それを持つひとも、いるのでしたか。
[聞こえた溜息に、白い塊を見ます。
尋ねたところで、番人は答えをくれません。]
探して、それで、…。
[続きは言いませんでした。
…不用意に言わないほうがいいと、そう思ったからです。]
[玄関ホールを立ち去り向かったのは倉庫のような部屋。迷うことなくその扉を開き、一直線にとある場所へと向かう]
……確か、この辺り……。
[荷物が積まれた中から目的の物を手にする。布に包まれた棒状の何か。しばしそれを見つめた後、ぎゅ、と握り締めた]
自分の身は、自分で護らないと。
信じられる者が居ないと言うのであれば、尚更。
[覆っていた布を少しずらし、中身を握り、抜き放つ。それは妙にその手にしっくりと馴染んだ。据えられた燭台に灯る炎が握ったそれに光を与え、暗がりできらりと光らせる]
[再び布へと包むと、それをどうにかケープの中に隠れるように仕込み、何事も無かったかの様に倉庫を出た]
冷静ですか。
…そうですね。
[死を目の前にしても深い感慨を覚えない自分を自覚する。
色を薄めた翠が揺らぐが平板な声は変わらず]
死は誰にも平等。
そんなところだけ、平等。
終焉を齎すものに終焉を。
やられる前に、やる。
[溜息に続く言葉には小さく瞬き]
見極める術があったとして。
それが真実であるか否かはどう見極めれば。
むずかしいです。
[息をついてから零れた呟きだけは幼げに]
……酷いものだ。
歌劇とはまるで違う――『死』とは、あくまで無惨なもの。美しいものたりえない。
せめてこの場所をきれいに拭くことくらいは必要だな……。
遺体は運ぶべきか?
焼くのはまずいかもしれない。番人殿だけでなく、花も城も焼けてしまう。
[ちいさく、溜息。]
死は、誰にも平等……か。
[呟く刹那、蒼氷は翳りを帯びて伏す。
だが、それは本当に一瞬の事で]
そう、やられる前に。
とはいえ、どこぞの酒臭い男みたいに、難癖つけて噛み付くやり方じゃ、ただ消耗するだけだ。
[先の騒動を思い出してか、口調は吐き捨てるよに]
見極める術が真実か、見極める術、ね。
確かに、それも問題か……。
そも、そんな力がある、と大っぴらに名乗り出るのも難しいだろ。
それこそ、『番人』の二の舞になりかねん。
はい。では私は布を持って参ります。
水も汲んで参りましょう。
[常盤の房を左右に揺らし、灯を持つ少女に頷いた]
弔いはどうすれば良いか分かりませんので。
ご存知の方々にお任せします。
[女が返事を考える間に目の前に立ち、持ち上げられた手を無骨な指で掬い上げる。綺麗と言い難い髪に隠れ検分する目は鋭い]
確かにコイツは毒にやられたようだな。
薬なんざねえし洗っておくのが一番だろ。
[あくまでもついでだと鼻を鳴らし、布を巻いていく手つきは慣れきった仕草。指を曲げられぬほどきつくなく、解けてしまうほど緩みはしない。その理由を問われても当然*記憶はなく*]
ほらよ、もう触るのはやめときな。
綺麗な華にゃ毒はつきもんだ。アンタがどうかは知らないがな。
…そうですね。
焼けてしまっては、困ります。
[別の声が語る、火の危険性にはひとつ頷きました。]
では、掘るものを探しましょうか。
[言って、昨日の記憶を頼りに、その方向に歩き出します。
当然、歩みはそう早くはないのですが。]
城が焼ける……のは。
それはさすがにまずい、か。
[ギルバートの言葉に、小さく呟く]
と、なると。少し離れた所に埋めるのが一番よさそうだな。
手伝う? その腕で
[言いかけた言葉は、大丈夫だという言葉に止まる]
[ため息]
なら手伝え
……どちらにせよここには置いておけない
花は燃えるかもしれないが、外で燃やすのが一番だ
それとも掘るか?
水に沈めるか?
花が焼けるのは、見たくありませんね。
あれだけ美しいものなのに。
[一面に広がる緋色の景色を。
今この状況でも美しいとそう口にして]
酒臭い男?
[初見の広間でしか会っていないためか、確りとは思い出せず。
けれど続く言葉に気を取られ]
ほんとうに、むずかしい。
[再び呟くように言うと、ペコリと頭を下げて水場へ向けて歩き出す]
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