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その通り、だな。
埋めれば、とりあえず彼の無惨な姿は見ずに済む。
[栗色の髪の青年に続き、土に穴を掘る。]
願わくば――…
花の栄養となりて、化けては出てこないようい……
―客室―
[目を開けて最初に見えるのは、ベッドの古びたシーツ、そして]
[見知らぬ部屋の有様。]
…………。
[未だ目覚めきらぬまま、ゆる、と身を起こす。]
[カツリと、背後で音がした。ハッと振り返り、紅紫を細め誰なのかを見極めようとする]
…ニーナ。
どうか、したの?
[その姿を確認すると、名を呼び小首を傾げる。表情は、乏しい]
はいはい、任されるよ。
[クインジーに返しつつ、土を掘る。
力を入れる事で、浅く裂かれた傷が広がるのは感じていたが、その痛みは押さえ込む。
痛みがあれば、疼きは感じない。
否、元々、疼きを感じたくないからこそ痛みを与えていたのだと。
昨夜までは霞の奥にあった思考は、今はごく自然にそこにあった]
いえ。
少し、探し物が…
[表情は見えません。
けれど声の覇気のなさもさることながら、何処となく違和感を感じたものですから、]
…どうか、しました?
[全く同じ問いを返しました。]
とむらい。
[土を抉り、掘り返す音が耳の奥に響く。
小さな山が積み上がるのを眺めていた]
そうやるんだ。
[感慨のない声が滑り出る。
つんとした臭いに口許を押さえかけ、
寸でで、先に女に触れたのは逆の手に変えた]
……うん? うん、平気。
[思いがけずたっぷりと睡眠を取った所為か、昨日の不調が嘘のように身体が軽い。]
[まだ幾らか頭の芯に重さを感じるが、酷い目眩は消えていた。]
[身支度を整え、部屋を出る。]
[昨夜の約束をふと思い出し、シャーロットを見つけるために、階下の広間へと向かった。]
[問い返され、しばし沈黙が流れる]
……玄関ホールの、番人のことは、聞いた?
彼が昨日言ってたことは事実だった。
それが意味することは……。
[そこまで言って言葉は途切れる。話を聞いて居たのであれば、言わんとすることは伝わるだろう]
それで、探し物って?
……化けて出るほど、生に未練があったようには見えんかったけどね。
[冗談めかした口調で言いながらも、手は止まらず。
やがて、緋の一画に土の褥が口を開ける]
……こんなもん、かな?
[独り言のよに呟きつつ手を止め、『番人』の亡骸を見やる。
緋の髪の少年が訪れていた事には、その時にようやく*気がついた*]
―玄関ホール―
[階段を下りる時に真っ先に感じたのは、階下に漂う緊張した空気と、そして異様な臭気。]
[男は訝しげに眉を顰め、足を速めた。]
ううん。
オレは何も、してないよ。
[ゆっくりと頭を振る。
傷の男でも布に包まれた遺体でも花でもなく、
広げられていく穴を、最期の寝床を見ていた]
キャロが花の切り口に触れていたんだ。
あれには毒があるから。
きちんと洗っていると、いいけれど。
はい。
つい、先程。
[後に続く言葉は、聞かずとも察せます。
だから頷くだけで、先を促すことはしませんでした。]
…あ、ええと。
さっき、指を切ってしまって。
それで、何かで消毒できないかと。
[指先を掲げます。
傷は大したものではなく、血も固まりかけてはいましたが。]
[知っているならば、とそれ以上のことは言葉にはせず。事情を聞くとニーナの傍へと歩み寄った]
指を切ったって、大丈夫?
手当てするものはあったかしら…。
代用するなら、アルコールなのだけれど。
[言いながら、掲げられた指先に視線を向ける]
―玄関ホール―
[開け放たれた扉がまず目に入り、]
[次に跪いて一心に床を拭く緑色の髪の少女に気付く。]
おはよう。ネリーさん。
[死体は既に無く、拭われてなお薄く残る赫だけが惨事の痕跡を残し]
[挨拶をする男の声は明らかな疑念を含んでいた。]
大したことはないんです。
でも、一応。
[近付いてくる影を見て、少しだけ手を下げました。
あまり見せつけたいわけではありませんから。]
此処には、ありません…よね。
…アルコール、ですか。
[お酒の臭いを思い出して、少しだけ眉が寄ります。
苦手なのは前に何かあったからなのかも知れませんけれど、そこは分かりません。]
[一度地下室へ戻り荷を置こうと向かう途中、玄関ホールを通る。既にない死体の代わりに熱心に血の跡を消す少女を見た]
だいぶ綺麗になったじゃねえか。
さすが本職といったところかねえ。
[お仕着せを目線で指して立ち止まる]
[染み込み消えなくなった痕をそれでもまだ拭き続けて。
掛けられた声にフッと顔を上げた]
ナサニエル様。
おはようございます。
[赤黒く染まった布を手に立ち上がるとペコリと頭を下げる]
今までお休みでしたか。
それでは何もご存じなく?
[聞き覚えのあるネリーへの挨拶の声に、胡乱な目を向ける。ナサニエルの顔色を見、鼻を鳴らす]
そっちも随分元気になったようだな。
いいもんでも食ったのかい?
生き延びる為の、毒。
[指先を腫らした毒液は、違わずその為のもの]
[巻かれた白を指先でなぞり、碧眼は立ち去る男の背を追った]
[他人に背を向けるのは危険ではと言いかけ]
[その前に扉が閉まる]
――はい。
[頷きが届かない事は分かっていた]
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