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[未体験ゾーンの経験談が語られるのが後になった理由。
それは飛び散ったフワフワの光――魔力が籠に命中したから。
元々みっちり詰まってたふわふわは魔力を吸って倍に膨れ上がり
ぼ っ ふ ー ー ー ー ん ☆
と籠(小)を内から破壊してそりゃあもう勢い良く飛び散った。
当然、まともに近くにいたカヤが直撃されない訳もなく。
色とりどりのふわふわに埋もれ、びっくりまなこで座り込む姿]
…えーと、あんまり、無事じゃない。
[帽子もふわふわに紛れ吹っ飛んで、ピコピコ長い耳が返事]
…籠、新しいの作ってて良かったね。
あ、どうも。
[滑車付き籠(大)の手すりに凭れ硬直しているローザに言う。
というか、他にかける言葉が無かったのだが。
その間にぽふ、と手に乗せられた物体を見る。
とても見覚えのあるそれは愛用の帽子の形をしていた]
………えええと、ふわふわ片付けないと。
[即行で帽子を被りウェンデルの視線から兎耳を隠す。
引きずる長さの髪は纏め上げるのが大変なので諦めた]
[カヤの埋もれていったふかふかごと抱き締める勢いで飛び付いた。
更に高く舞い上がるふわふわ。]
…良い!
非常に良いぞ!
[おなかがすいたら、ごはんをたべます。
おなかいっぱいになったら、もうわかりますね?
そう、おひるねのじかん。]
[なのですやすや熟睡だから、ふわふわたいふーんを避けられるはずがないのです。
埋まった上空でコウモリがおろおろしてますよ。]
[重なる失態に凹み、起き上がる気力がナカナカ出てこない。
そんな時にダイブをかわせるはずなく、捕獲されました]
わ、わわ、わー!
こら、ウェンデル、何がいいんだよっ、離せっ!
[(兎耳抜くと)身長約一メートル。
つまり抱き上げられてる状態では足がピコピコ動くだけ。
埋もれてるゼルギウスに気づく余裕もなかったり]
何が良いって
非常に愛くるしいよ!
どうしていつも隠しているんだい?
[カヤを捕獲してご満悦。
蝙蝠の意図には気付かず、つまりゼルギウスが埋没している事など露知らず、その辺りのふわふわを踏んだ。]
仕舞えないんだから、ちっとも良くなーい!
触るなったら絶対触るなよっ!
[足をパタパタ無駄な足掻きをしながら捕獲してる腕をペチペチ。
もう片手はずり落ちそうな帽子を押さえるのに必死。
はみ出かけた兎耳は薄茶色]
さ、触るなと言われたくなると触りたくなるのが人情ではないか…
[じたばたするカヤを抱えているものだから、ふらふら、うろうろ、踏み踏み]
[片手でカヤの耳を、そーっとそーっと触ろうとしている]
[ベッティだけじゃなく、フワフワしてるものを触りたがる者は多い。
なのでデリケートな耳を守るために帽子は必須だった。
本物の兎だって耳は敏感なんだから掴んだりしちゃ駄目です]
うーうー、失敗した!
卒業まで隠せると思ったのに!
[性別誤魔化しも兎耳保護の一環。
そりゃもうデリケートだから身を守るためにはね!
あ、髪を上げてるのは性別隠しじゃなく、転倒防止なのだが。
草原では駆けると風に靡くので転倒の心配ないのです]
そんな人情っ、今すぐ捨てろ!
[パタパタ、ジタジタ。
暴れる衝撃が振動と化し踏まれてる人に伝わってるかもですが。
そんなことより身(耳)に迫る危険から逃れようと必死。
ついうっかり、はみ出た耳が触ろうとしてる手をペシペシ]
ふふ…ふ あれ
はしゃいでたら、目眩…そういやあ、血い抜かれて…た
[ゆらーっとウェンデルの身体が傾き、ふわふわの海へ。もふっと舞い上がったふわふわは、一回り大きくなっていたそうな*]
ひっ、ひゃあっ!
バカバカっ、やめっ!
[掴まれるよりましだが擽られるのは別の意味で辛い。
イロイロ限界突破して、後のことなんて思考に回らず]
『光の精霊、貴方に希う。
彼の者の目を眩まさんことを』
[眩暈+精霊の光でクラクラきたウェンデルの腕から逃亡。
もふっと沈む相手も見ず、長い髪靡かせ外へと*走り去った*]
―食堂―
[と。自分が放った魔力が何やらかしたとか全く知らず。
談話室の騒ぎを知らないままなのはこれ幸いか。
尤も魔法きちんと使えてない事は、寮母さんに注意されました。まぁまだ初心者とかいうレベル以前の問題だから、口頭注意で済んだけど。]
うーん、今度は人の多いとこでやるべきか…。
[いやそれ以前にコントロールをとかいう突っ込みはされたかどうか。]
[寮母さんの食事が終わるころ、そういやぁと思い出したように。]
あ、寮母さん。さっき………あれ。あの人何て名前でしたっけ?
[そういやまだ、カヤの名前を聞いてないような。
と、尋ねる相手はイヴァン。教えてもらった名前を口にしたが、微妙に違う かもしれない。]
で、その人が寮母さんの事探してましたよ。
何か、用務員さんが潰されて大変だっ―――。
「そういう事は早く言いなさい!」
[ぴしゃーん。言い終わる前に一撃。直撃は免れたが、余波を食らってしびびびび。ピノ君は2割り増しくらいに大きくなったり。
その間、寮母さんは食堂出て何処かへと走り去っていきましたと。]
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