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ふぇ。
ダーヴさんですか?
[ぱちりとまたたいて、ダーヴィッドを見上げた]
できる、ですよ。
でも、1日に1人で、時間がかかるです。
[言葉を1つ1つ思い出すようにしながら、ロミルダは言う]
うん。まずい。ものすごくまずい。
でも、この子がこの場所で産まれるというのならば、私はそれに従うしかないんだよ。
あー、でも、誰かに手伝ってもらわないと厳しいのかなあ。
こんなときに、誰か親友とか、幼馴染とか、旦那とかそばにいてくれたら、全幅の信用を預けられたのにね。
[言いながら、悲しげな顔で苦笑する]
誰を、どこまで信用したらいいんだろう。
私は、私の命以上とも言えるこの子を預けなければいけないのに、こんな事件があったから、完全に信用するってのが出来るかどうか分かんない。
……本当、こんなときに、ね。
[段々と、その表情は崩れていく。普段はあまり見せない素のブリジットの姿が垣間見えた]
/*
ああ、そうだ。
村人なのにまたこういうことやってごめんなさい。
前回と違って確白っぽくなってるとかですらないのに。
狂信者臭くなってしまってるかなぁ。
邪魔するなって思われてたらごめんなさい。
まあ、それにもなり損なった、のつもりだったりしますが。
やりたい放題やってるけれど、謝りたくもなる兎猫。
[返る肯定。右の拳が、握り締められる。
ほんの一瞬、過ぎった記憶を、そこに押し込もうとするかのように]
……滅ぼさせるために、集めて。
んで、自分が……って事かよ。
何やってんだか、じい様……。
[呆れたように呟いて、それから]
なんで、そんな事知ってるのか、とか。
なんか、聞いても面白くなさそうだから、それは聞かないけど。
……なんで、俺にそんな事、話すわけ?
確かにダーヴィッド辺りなら何かわかるかもな。
[ふ、と視線を上げてローザを見る。肩に当てていた手には気付かずに]
ベッドで寝かせるのが一番いいんだよな。
揺らさないように気をつけて運べば、大丈夫だろうかね…
[手渡された布でまずは手をごしごしと拭く。
どれだけ取れているかまでは分からないが、濡らした布であるため先程よりは良く取れることだろう。
その際手元を見ることは勿論無く。
真っ直ぐ前を向いたまま、クロエに顔を拭いてもらった]
かみ、のー、いこー、に、さからいし、やみ、の、じゅうにんー。
われらが、いしん、に、かけてー、うち、ほろぼさんー。
[先程クロエが紡いだ言葉を意味も分からぬまま口にする。
顔を拭われながらだったために、ところどころくぐもった声になっていたことだろう]
うん、あとで、ふいてみる。
[オカリナについては、顔を拭いているにも関わらずこくりと頷いた]
分かる人に診て頂いたほうが、いいかな……、と。
[ローザに悩みながら答え、辺りを見回す。
一巡したところで、首を捻った]
劇場……
ああ、なんだか、噂になっていましたね。
毎年来るんだ、って聞きました。
そこの踊り子さんってことですか、なるほどなるほど。
[ゼルギウスへと向けられた台詞には意外そうにして]
ええ? ……楽団に?
なんだか意外……、かもしれません。
あれですか。
釣竿遠投とか、やられてたんですか。
[それでは楽団というより、サーカス団か何かなわけだが。]
……私、ちょっと、探して来ますね。
[ハインリヒから同意らしきものが得られると、立ち上がる。
昨晩、彼がエーリッヒに悪印象を抱いていなかったことから、任せられると思ったか]
先生のこと、お願いします。
[同胞から同意を得られると、目を見ながら立ち上がり]
そうなるかな。
……邪魔なものから?
それとも。
[美味しそうなものから?
そう言わなかったのは、それは、「壊す」ではないから。
奥底では――望んでいるに、違いないけれど。]
え?ゼルギウスもいたわけ?楽団に?
[ちらりとそちらを見て]
まぁ、楽団にもいろんなのがいてもおかしくはねーけど。
[ゲルダの言葉はあえて突っ込まない]
あ、あぁ。頭を下げないようにして運べば大丈夫じゃないかな。
担架か何かあれば運びやすいんだけど。
[ハインリヒが気付かなかった事には、内心ほっとしつつも表には出さず。
ゲルダには、不安を煽らないよう微かに微笑んで]
うん、動かさずにお医者さんに診てもらう方が良いだろうけど…
いつまでもここに横にさせたままじゃ身体に良くなさそうだし、ね。
[目を覚ましてくれればまだ…と言いつつ、続いた言葉には幾分くだけた笑顔で頷いて]
えぇ、そういうこと。
ゼルはねー、いろいろとやってくれたよ?
[色々については言及せず。
主にこまごまとした雑務をやってもらっていたが、多少の芸は披露していたのではなかろうか。]
あぁ、わかった。
側に居るだけならオレでも出来るだろうし、頼むな。
[ダーヴィッドを探しに行くというゲルダに頷いて、彼女の代わりに隣へと]
/中/
子供のためにも味方作らないといけないのに、どうしてこの子はこんなに正直すぎるんだ(苦笑)
……最悪、一人産みかなあ。
…うん?なぁに?
[横からかかる声に、ブリジットに向き直る]
…あぁ、そっか。そうだよねぇ。
ロミちゃんのことも、疑わなきゃってことをすっかり失念していたよ、失敗失敗。
[男にとっては疑う必要もない、当たり前のことだったので]
んー、まぁでも俺は。
騙し騙されが当然の商人の世界に身を置いてますゆえ?
ロミちゃんの言葉に嘘はないかなーっと。
[へら、と笑う表情は軽くも、眼差しは真直ぐなもの]
[ダーヴィッドを探しに行く、と聞けばいってらっしゃいと言って。
ハインリヒがエーリッヒを看ているなら、と自分はとりあえず掃除で使った汚れた布などを片付け始めた。
ハインリヒの言葉には、にっこりと微笑んで頷いた]
……その辺りは、お任せします。
私、全然詳しくないもので。
[ゼルギウスについては、色々と「やらかして」じゃないんだな。などと思ったかどうかは定かではない。
残る面々に一礼すると、踵を返して、広間から廊下へ。
連れ立って出て行く姿を見かけた覚えはあるが、何処に行ったかまでは分からず、短絡的に、名前を呼び歩くこととなった]
ダーヴさーん、ダーヴィッドさーん!
/*
ダーヴさんがすごくくろくみえるのはきのせいですか。
弾かれ占い師の時点で、生存はほぼあきらめてはいるけども。も。
口伝を知っている敬虔な信徒なら。
自分の身を奉げてでも、と思い込む人だっているかもね。
[見える範囲の血が拭えると、羽織をカルメンに着せ掛ける]
うん、面白い話じゃないな。
理由は消去法。話してもまだ聞く耳がありそうな相手で、私が見た時に反応を窺えそうな人物を考えたんだ。
ユーリかハインまで絞って、先にユーリが単独になった。
[さらりと言う]
誰も信じられない状況なんだけどね。
一人で何かしようとしてもまず無駄だろうし。
担架、ね…探せばあるかもしれないが…
考えててもしょうがねぇか。
[ローザの様子には気付かぬまま]
それじゃ、雑用係、ってところか?
それだけじゃないんだろうけど。
[ゼルギウスについては簡潔にまとめてみる]
1日に1人で、時間がかかる、かぁ。
ふむ、なるほどね。
あ、いや。無理にではないし。
狼を知るための力なら、そもそも俺を調べたって…。
[口許に人差し指の関節を当て]
何も出ないんだから、勿体無いよね。
あー、もう、どうしたもんかなぁ…。
そか。
自分自身で信頼できると判断できるんなら、特に問題ないかな。
まあ、かく言う私も、ロミちゃんは信頼しているんだけど。
後、そういうことを言ってのけるダーヴィッドさんの信頼度も少しアップかな?
……うん。でも、やっぱり完全な信頼は出来ているかどうかはわかんない。
何しろ、私が信頼して賭けるのは、私の命じゃない。私の子だから。
だから……信頼するのはとても怖い。
[そして、最後に小さく]
───今やっと、彼の気持ちが理解できたかも知れない。
しっかし…
こいつはこいつで、何があったんだかな。
何か知ってるなら訊きたいし…
[ちらりとエーリッヒに視線を向ける。
向けた先は相変わらず彼の肩先]
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