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[クロエの部屋、と聞いて先程の情景が頭に浮かび]
あー、えっと。ユリアンね。よろしく。
私は、カヤ。カヤって呼んでくれればいいから。
…クロエに何か用かな?今は寝てるみたいだから出来ればそっとしといてあげて欲しいんだけどな。聞きたい事あるなら、私が教えてあげちゃってもいいよ?乙女の秘密系は話せないけどさ。
[クロエの部屋に行かせたく無いからか、こちらの警戒は解きましたよというポーズだけはとってみる]
すこしの意地もプライドもないおんなには、なりたくないのよぅ。
あるいはきちんと…おじさまや、ヴィリーさんに張り合いたいのかもしれないわ。
あんなふうに、覚悟を決めてるカッコイイひとたちに、見捨てられたくはないもの。
[対等にありたいキモチは嘘ではない。
だからこそ、近寄ってくるアーベルにもいいきることができた]
現実はものがたりにできても、逆は普通ないものね…。
そういうことなら不安なのはクーちゃんだけど…。
[大丈夫だったか問うように首をかしげた]
[フーゴーと同じ台詞をカヤと名乗った娘に投げられれば]
そっかー…じゃあまたにするか。
いや、聞きたいことというか、調子どうかなって。
まあ、霊能者ってやつの話も聞いてみたかったんだけど。
[本音をぽそり、後に呟いて]
[その後の乙女の秘密系、の件にはくすりと笑って見せ]
そうだな、その辺はアーベルに何言われるかわかんねえかもだから。
…じゃあ、カヤは知ってるかな?
お伽噺に出てくる、能力者ってやつ。
あ、もしかして、今の…。
ベルちゃん、ルーミィの心配してくれたのーぅ?
やぁん、ルーミィ、うれしいわぁん。
[久しぶりの語尾にハートマーク。
きゃっきゃとはしゃいでみせ]
キャパ以上のことなんてそうそうしないからぁ。
そんなに心配しなくてもだいじょうぶよぉ?
[できることなら、アーベルの鼻でもつつき、なにごともないかのように酒場のほうへ*もどろうか*と]
ま、立ち話もなんだから座りなよ。あ、扉は閉めないでね、さすがにさ。
[そういって自分と扉の間にあった椅子をユリアンへと勧め、自分はベッドに座るか出窓に座るかしばし考えてから出窓へと座った]
[霊能者という耳慣れない言葉と、それがクロエだというユリアンの言葉に首をかしげて]
…霊能者…能力者…御伽噺ってああ。
人狼騒ぎの事?そいや、昔、親父がお説教に混ぜて、そんなの話してくれったっけかなぁ。
んー、私が知ってるのはその程度かな。
それにしてもクロエが霊能者って…ああ、だから。
[ギュンターが死んだ事とクロエが倒れた事には何か繋がりがあるのかも、と頭の片隅でぼんやりと考えた。そしてアーベルの名前を耳にして再び動悸が跳ね上がる]
んんんっ。まあ、そうだね。乙女の秘密ってのは高くつくもんだからね。
にしても、お役に立てなくて申し訳ないていうか、そんな事調べてどーするの?
其れにしても、知り得たのが、霊能者と守護者、そして結社の人間か。
一番大切な相手が見えないというのは…、
[困る、など、男が言う筈も無く]
[愉しいことだ、と、続く*のだ*]
―廊下―
…なるほど。
その気持ちは女じゃなくても分かるかな。
[言い切られたのに同意して頷いた]
ああ、クロエはどうにか落ち着いてくれました。
今は寝てます。
島で普通に生活をしていれば死はそう身近なものじゃない。
参ってしまうのもいたしかたないでしょう。
[霊能者。そのことが皆に広がりきっているとは知らず。
どこか誤魔化すように言った]
―廊下―
そりゃ、あんだけ調子悪そうなら…。
[ハートマーク付きではしゃがれ、鼻先を突かれて固まり。
酒場の方に戻っていくのを見送ると、片手を額に当てた]
……やれやれ。
[扉の一つが開いていて、カヤとユリアンの声も聞こえた。
が、秘密とかそんな言葉が届いたので遠慮をした。まさかカヤの配慮が働いているとは知らぬまま、クロエの部屋へと一度*戻る*]
[中に招かれて、言われた通り扉は開いたまま椅子に腰掛ける]
んー、まあ俺なりの覚悟のつもり、かな。
[それは先日、笑い飛ばした初老の言葉。
今となっては否定できないとばかり]
俺みたいな奴でも、怖いものは怖い。カヤだってそうだろ?
それに……お伽噺みたいに、嘘吐きがいるかもしれないしね。
[沈黙の後のそれは、真意を伝えるにはやや言葉足らずであっただろう]
[行き交う囁きに苦笑して]
よっぽどあんたらの方が情報収集に長けてるようで。
[短く息を吐く]
おやっさんがねえ。
…んで、俺が一番探してる奴は見つかんねえ…と。
[それはセザーリオが囁いた「一番大切な相手」に同じか]
それすら愉しむってかい。
[見つけたら教えろよ、とは言ってみるものの]
[「覚悟」という言葉を聞いては『処刑』の二文字が頭に浮かびやや心が沈む。心が沈む程度なのは、彼女自身は覚悟というか実感がまだ出来ていない証拠なのだが]
覚悟かあ…。私も狼がほんとに居るなら怖いけどね。まだ正直実感は沸かない…かな。
肝心なときに寝ちゃってたからねえ、私。
ああ、嘘つき…そんなのも居るんだっけ。
意味わかんないよね。何がしたいんだろ。
[そこまで言ってからふと思いつき]
あー、人狼騒ぎとかなら学者先生やおじさん…あ、フーゴさんね。そっちのほうが詳しいかもだよ。私も調べてみるからさ。何か判ったら教えてあげるよ。貴方も何か判ったら教えて?
ほら、クロエなら幼馴染だから私がやんわり色々聞いてみてあげれるしね?
[そうすれば、クロエの所に行かせずに済むかも、という考えが少しと、自分の中の好奇心が疼いたのと、得体の知れない人狼騒ぎの薄気味悪さを少しでも軽減させたいという色んな感情が混ざって、ユリアンへの警戒心が薄れたのかもしれなかった]
狼が本当に…ね。
[ならばあの惨劇を見に行けというのは、この娘にはあまりに酷に思えたし、何より望まなかった。その声には特に言葉を重ねずに淡く笑んで見せ]
そうだな、確かに。
酒場にいた方が情報は得られるかもしれない。
元気そうなら、顔を見せつつ一緒にいくかい?
[教えて、と言われれば小さく頷いて約束だな、と。
こちらの問いにカヤが頷けば、共に酒場へと足を向けるだろう]
[約束だな、という言葉にはこちらも小さくうなずき返し]
んー、ただ酒場に一緒に行くのはね。
私、そこまで飲めないしさ。多分、二人揃って情報収集ってのはちょっと胡散臭いじゃない?
[恐らくは、よく考えれば人生で初めて男性に何かに誘われた照れがあったのだろうけれども。やんわりと断りを入れて]
また、誘ってやってよ。出来れば、んー。この騒ぎが終わった後にでも?
[照れたことを無意識に隠したいのかなんなのか。そんな的外れな事を付け加えた**]
[カヤの答えに、それもそうかと素直に頷いて]
ん、じゃあまた寄るよ。
ああ、それと俺の部屋。ここの廊下の一番奥の部屋だから。
[何かあれば訪ねてくるといい、と付け加えて立ち上がる。
断りの後のやや唐突にも思える言葉には、一瞬きょとんとした様子]
カヤ、飲めないけど酒好きなのか。
いいぜ、楽しみにしておく。
[出窓に座るカヤに手をあげて扉を閉め]
この騒ぎが終わったら、か……。
[カヤとの時間にすっかり和んでしまった自分にはたと気がついて。一人小さく首を振る。
一度部屋に戻った後は宣言通り酒場へと。
フーゴーがヴィリーの細工を見ているのを目にすれば、ヴィリーへの依頼の件を思い出すことだろう*]
つーか、アレです。
リアル風邪気味なのに、入院中の姉の様子見に行ったり、職場の取引先招いての宴会に受付という仕事も兼ねて強制参加させられたりしてたからか、マジで悪化してきました。
自分の咳で目を覚ますとか……( ̄△ ̄;
─宿屋─
[何かしら注文が入ればそれらはリッキーに任せ。元から居る者も宿泊部屋からやって来た者も希望のものを口にすることが出来るだろう]
[フーゴー自身も飲み物や何かしらつまみを前にし、細工についての話をしたり、それ以外についても何かしら訊ねられれば答えられることは答えることだろう。未だ、自分が結社に連なる者だと言うのは口にしない*けれど*]
[薬が効いてウトウトとしていたが、部屋に近づいてくる人の気配に、ふっと目を覚ます。
一瞬、ここがどこだか忘れて。
体調を崩している自分を、いつものように女王騎士の仲間たちが弄り倒しにきたのかと錯覚して、警戒するように寝台の上に身を起こしたが。
ヴィリーが扉から顔を出せば、今の状況を思い出し。
自分の様子を見に来てくれたのだと気付いて、警戒を解いてへにょっと首を傾げた。]
おはようございます。
……ご迷惑とご心配をお掛けして、申し訳ありません。
[リッキーから貰った薬が効いているのか、熱や咳などは今は落ち着いている。
数日間の絶食と漂流で多少体力が落ちていたが、元々騎士として鍛えていた身体だ。
薬を飲んでもう少し安静にしていれば、*すぐに良くなるだろう。*]
現在の懐き状況。
拾ってくれたゲルダ≧世話になってるヴィリー>フーゴー>>>ライヒアルト>>>>>>>その他。
※女性や子供には、懐き度とは関係無に親切に…が基本。
― 自宅→宿へ ―
[暫くの間、ソファに座り、
テーブルの上に拾ってきた貝殻を広げ、観察をしていたのだが]
おや、もうこんな時間ですか。
[窓の外の陽の位置を確認し、コキリと首を鳴らした。
昼という時間は既に過ぎていて、
これから夕方になろうとしているところだったろうか。]
一応、宿に行った方が良いのでしょうね。
リディさんも、自分から約束されたのだから、
あちらに来られると思いますし。
[夕飯はフーゴーの宿でと言い出したのは彼女で。
嵐の晩に、学者が行かなかったことを怒ったくらいだ。
約束は違えずに来るだろうと、
探しに行くという――学者が思う徒労は働かない。]
[軽く片付けを済ませると、鳥籠を抱え、
きちりと玄関に鍵を掛けると宿に向かって歩き出す。
島民からの訝しげな視線と、
抱えた鳥籠を見ての「またか」の視線を受けながら、
宿に辿り着いた。]
皆さん、まだ、こんにちは……ですかね。
[酒場に居る人々にいつもと同じように挨拶をし、
スタスタといつもと同じ席に座り、
抱えていた鳥籠をテーブルの上へそっと置いた。]
……ヴェルトさんの仲間を連れてきたのです。
[注文は?と聴きに来たリッキーが鳥籠を見たので、
どことなく普段より優しい碧の眸で、
手当て済の小鳥を見せる。]
この子が食べれそうなものがあれば。
私には、紅茶を。
[自身より小鳥を優先させるような順序で注文をし、
そこで改めて、視線を周囲に*向けたのだった*]
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