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俺がやるのはちっと、なんでね。
[ゲルダに頷きを返し]
動けなきゃこうするしかないだろ。
[上擦った声に、いつもと変わらぬ調子に戻り言う]
ありがとう。
[支度を済ませたヴィリーに頭を下げて、部屋に入る。
ベッドに寝かせると直接のあれこれはゲルダに任せた]
― 酒場 ―
[フーゴーの説明に、大体の事情は察して、頷くと、
ヘルムートに名を呼ばれ、少し傾げる首。]
……どうか、しましたか?
[相手の表情を察しての問いかけではなかったが、
珍しく状況と一致しているだろう言葉を紡ぐ。
視界の端に先程まで話していた2人が映ると、
目礼だけで、挨拶代わりとした。]
…?ウェンデル、って、誰かな?
[まず、問題はそこからだった]
[今まで神父としか呼んでこなかったがゆえに]
[本名の存在が、非常に朧気だった]
違う…違うねぇ。
[何に対しての言葉かを捉えるには、まだ暫く時間を要して]
/*
wiki更新、ありがとうございます。助かりました。
[そして、幼馴染の質問には]
ええ、一人で来ましたけれど?
[何故人数を尋ねられるのか?
と不思議そうな眼差しを向けた。]
あぁ、なるほどな。
ゲルダは起きたのか。
[フーゴーから返った言葉に、ちらと見えた姿を思い起こしながら言い]
眠れねぇって言うから、散歩ついでにな。
コイツが飲めるようなモン貰えるか?
[一足先にカウンターに駆けていくキャルを追うように、中へ進む。
ライヒアルトの目礼やヴィリーには、片手を上げることで返す]
[クロエを運ぶのを手伝おうかと思ったが、出遅れたのでとりあえず様子を見ている]
………か弱い女性たちには、この状況は辛いでしょうね……
[小さく溜息を吐いた。自分にも何かできることがあればいいのに、と。
9杯目のグラスを空け、10杯目のラム酒に口をつけて……
ふと。これだけ飲んでも酔うどころか、何だか寒気がしてきましたねぇ……と小さく呟いて、不思議そうに小首をかしげた。]
嗚呼、ウェンデルさんは…――。
[今は傍にいるので、
眼差し一つで自分の後に酒場に入ってきた人を示す。]
教会関係者には、多い印象があるので。
一応念のために、探ってみましたけど。
良く分かりませんでした。
[説明と云えば説明になってはいるが、
肝心な単語はやはりそげ落ちた説明を付け足した。]
/*
いえいえ、ですよ。
それは、そう、だけ、ど!
[どうにか出た声は、やはり、上擦ったもの。
そも、女扱いされる機会が少ないからか、それとも他に理由があるのか。
いずれにしろ、頬が微か、上気しているのは隠しようもなく。
ともあれ、ベッドに下ろされ、ゲルダの手を借り多少、楽な状態に落ち着く]
ありがと、ゲルダ。
んでも、添い寝はいいよ……ゲルダだって、まだ、本調子じゃない、でしょ?
だから、ちゃんと、帰って、休んで。
ウチは、ここで寝てれば、へーきだから。
[早口に言い募るのは、案ずる気持ちが強いのだが。
ある意味、突っ込み避け]
[アーベルから礼を言われれば、気にするな、とだけ言って。
幼馴染の視線には、そうか、と答え。]
リディは、大丈夫か。
[女性陣が一様に参ってしまっている現状に、幼馴染の拾った少女も臥せっているのかと心配になり。]
[おもわず、すがるようになまえを呼んでいた自分に気付き、あわてて首をよこにふった]
なんでもない、なんでもないわ?
[そして、ヴィリーの言葉に、あ、と声を上げ]
そぅよ!
リィちゃんが、見当たらないんだけど、心あたりないかしら?
いやぁ、気にすんな。
宿屋で倒れた奴が居るのに休める部屋を提供しねぇ方がおかしい。
[ヴィリーの謝罪にひらひらと右手を振った。
周囲が、ライヒアルトが一人であることに疑問を抱くのを聞き、そう言えば、と声を漏らす]
…嬢ちゃんが居ねぇのな。
俺が戻って来た時にゃ二人とも居なかったから気にしてなかったが。
[言いながら首を捻った]
ゲルダならアーベルと言い合うくらいに回復してたよ。
眠れねぇっても、ちゃんと寝かせにゃならんだろに。
そうだな、寝やすいようにホットミルクでも作るか。
甘くしてやっからよ。
[カウンターへとやって来たキャルの頭を一撫でして、ホットミルクはリッキーに指示して作ってもらう。しばらく後に飲みやすい温度のホットミルクが出て来ることだろう]
……つーか。
そっちの兄ちゃんは、まさかずっと飲んでたのか?
[酒場を出た時と変わらない位置にいるように見えるダーヴィッドに、ちらと目を遣った]
……兄ちゃん、ダーヴィッドっつったか。
そのくらいにしとけ。
いくら酒豪でも飲み過ぎだぜ。
[呟きも聞こえて嫌な予感がしてくるか。まだ飲もうとするならば、酒を取り上げキャルに出したものと同じホットミルクを目の前に出すことだろう]
叔母さんには心配しないよう伝えておくよ。
ついでの用事もあるしな。
[ゲルダとクロエの遣り取りを背中で聞きながら言う。
後半は口にするつもりもなかったが、声にはなった]
二人とも、とにかく休めるだけは休め。
そうじゃなくても嬉しくない事態なんだからな。
…まだ、飲んでいたのか。
というか…大丈夫、か。
[寒気がする、という呟きに、アルコール中毒にでもなったか、と心配し。]
…おっさん、もう一部屋、借りれるか。
部屋代は、払う。
そうですか?
[ヘルムートの反応に、ハタハタと瞼を動かすも、
それ以上は追及しないのはいつものことで。]
嗚呼、そういえば、此処にはリディさん居られませんね。
[各所からの反応に、一度周囲を見渡して、ゆるっと首を傾げる。
視線を巡らした際に、ダーヴィッドの様子が目に止まり]
リッキーさん、ダーヴィッドさんの代わりに、
私にラム酒を一杯頂けますか。
[何を思ったのか、マイペースに酒を1杯注文した。]
ん……かあさん、お願い。
すぐ帰る、って言ったのに、こんな事になっちゃってるし。
……心配、させてる、だろうから。
[母へ伝える、という言葉に、小さく頷く。
自衛団の話は、既に伝わっているだろうか、と。
不安はそこに集約していた]
嬉しくない、事態……。
そう……だね。
[眼差しで示されたなら、小さな頷きを]
成程。
ヴァイオラは、本当に賢いね?
[探り合いは、愉しくもあれど]
[しばしば面倒でしかなくなるから]
昨日も、確かにお伽話に詳しい様子を見せていたが。
構う必要は薄いかな?
生かして躍らせるのも愉しいからね。
それに、先ずは…別な獲物がいるわけだ。
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