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次の日の朝、噂好き ホラント が無残な姿で発見されました。
そして、全てが始まりました。
坂道を転がり落ちるように、もう止まらない、止まれない。
今、ここにいるのは、少年 マリオン、少女 アナ、仕立て屋 イゾルデ、情報屋 ヒルダ、騎士 ゲルハルト、青年 クルト、旅芸人 ツィンカ、奉公人 ドロテア、旅人 ルイ、村娘 マルガレーテ、医者 ヴェルナー の全部で 11 人かしら。
[零れる銀色の粒子をじっと見る
秘密、と漏れた音に次いで立った人差し指
枯草色の下から赤い三日月が覗けば]
……ぅ、うん
[じっと相手を見据えたまま、
本当に小さく、頷いた。
されど唐突に青と重なる異質な声――。]
!
[びくりと仔猫の様に身を竦ませる]
別に、急いで探さなくても。
まだ、夜は長いし…
[ゆっくりとした足取りで川に沿って歩き出す]
…拗ねてる顔なんて、可愛いはずない。
[満足そうに笑う様子には肩を竦め。
かた、と小さくランタンが鳴った]
こまったなぁ。
このおじさんの身体、魔法使うのに向いてないみたい。
次の人、うまく送れるかなぁ…。
[人選ミスに今更気づき、ぷりぷりと歩く。]
『お疲れ様、お疲れ様』
[ため息をつくギースに、労るような力を向けて]
『さて、問題はここから、だねぇ。
最初は上手くいったけど、次からはどうなるかわかんないや。
……王の力も、強くなったみたいだし、ねー』
[ぱたり、翅を動かして思案の素振り]
[伸ばされる手に抗いはしない。
彼女に当たってしまわないよう、リュートは横へ避けて]
[僅かに広げた両腕で受け止める]
……エリーゼ。
[ちちっ]
[青は大層不満げな声を上げると、
月明りだけの闇にばさりと舞い上がった]
『……あれ、あわないの?
そうか、鋼を好むひとだから、力が乗りにくいのかな』
[ギースの声に、眉を寄せる]
『ぼくとマリオンは波長が合うみたいだけれど。
……上手くできるかは、わかんないなぁ……』
本当に・・・なにかが、
[マリオンの声に無意識に答えるように手の平で月光を掬う。
軽やかな銀糸を撫でたかのような感触は、錯覚]
・・・・・・?
[甘い匂いの染みた手の平を表裏と返しても、何も見えず]
[少女にとっては何処からの声かわからない
だからルイの気遣いが、
広げた両腕の中が、一時の逃げ場となった。]
……な、何?
人の、声?
[かたかたと小刻みに震える
青が不満げな声をあげた事を薄ら感じると
少女の胸の内を不安がこつこつとノックする]
ホントに、何か起こってたりして?
[そんな事を言いながら、月から視線をずらし]
……ドロテアさん?
どーしたの?
[何かを辿るような様子に、こてり、と首を傾げて問いかけた]
― 木立→小川 ―
[草を踏み踏み、騎士は一人で小川に戻る。
月の光を一身に浴びながら。
銀の詩が聞こえれば、編まれる言葉を力に変える。]
おーい。
[人々の姿を見つけると、ホラントの使用人と思しき眼鏡の娘に声をかける。]
彼は、ホラント氏はこちらに来なかったかな?
…あれ、何だっけ。
前にもこんな感じのが……。
[立ち呆けるよにしながら何度か瞳を瞬かせる]
『いってらっしゃーい』?
[聞こえた、コエ。
思わず口に出しながら首を傾げる。
ここに居る誰でも無い声だった]
[震えを帯びるアナの背を緩く叩く。
小さな子供を宥めるように]
…エリーゼも、俺と同じだから。
『ごめんなさいね。
驚かせる気はあったけど、怯えさせる気はなかったの』
[ちち、ちっ]
[くるりと青は二人の周囲を回り、
再び枯草色の肩へと舞い戻る。
頭を垂れるような仕草が謝罪に似て]
・・・、あの、その、
[言葉を捜す内にも指先に感じた錯覚は消え失せて、困り顔]
不思議が不可思議・・・とでも申し上げればよいのか。
わからないことがわかりませんの。
何か、起こったのでしょうか?
[逆に途方にくれたように年端の行かぬ少年に問いかける]
[不意に聞こえた誰かの声に辺りを見回し…]
…いってらっしゃい?
[周りにいる人物がイゾルデしか居らず、じ、と見つめ]
さっきの、「いってらっしゃい」、っていうの。
イゾルデの?
えー、お世辞じゃないのにー。
[ツィンカにはきっぱりとこう言い返し。
それから、ドロテアに問われて、また、首を傾げる]
え、えーと?
……そう言われても、オレにもわかんないんだけど。
[困ったように呟き、眉を寄せる。
手にしたランタンが揺れて、光が跳ねる。
少年の周囲をくるり、巡るよに]
ありがと、ミステル。
[空気が更に澄んでいく。
王の力の影響だろう。]
うっかり、王様と同じ人を連れて行かなきゃいいんだけど。
[背を緩やかに叩かれると、
暖かい手の温もりに、
父にそうされている様で泣きそうになる]
…え?
[けれど、エリーゼも、と聴こえると
ぱちぱち瞬きながらルイの胸の内で、
ルイと青を見上げるような視線を送る]
……ぁ、……ぁ、……っ
[ぱくぱくと口を幾度も開閉し、
喋った?!、とかホントに?!、という色が見て取れる程]
あはは。
それでもちょっとうらやましいや。
[歌えることにというのには、少しばかり強い羨望。
けれどそれも一瞬のこと、ヒルダと笑って月を見た]
これなら本当に妖精にだって会えそうだ。
…あれ。
ドロテアさんも、イゾルデも。どうかしたの?
[地上に顔を戻すと、様子が違ってきょとんと*なった*]
[消えた不思議な感覚よりも、奉公人としての仕事が優先。
主の所在を問いかけられ、ぐるりと辺りを見回して首を振る]
・・・いいえ、若様はまだお戻りではありませんわ。
騎士様は・・・御一緒にいらしたのでは、
[ないのでしょうか、と問いかけたい声は半ばで消える。
奉公人に詰問する権利はない]
・・・探してまいりますので、少々失礼いたします。
『そうだねぇ、それが心配だ』
……王様が、誰連れてくかって、わかんないの?
『さすがに、それは。
これ、と決めたら動かれる御方だし。
……まあ、重ならない事を、祈ろう』
うーん。
それもだし、このおじさん自身は…
僕達の存在、あまり信じてくれてないみたい。
[意志は、力を使う時に大きくかかわるのだった。]
少し僕の力が戻ったら、今度はミステル、やってみてくれない?
できるだけ力、貸すよ。
嬉しいけど、
あんまりいいすぎると、てれるのよ
[照れ笑いをしながら
ランタンを拾っていない手で、
マリオンの頭をぐりぐりと撫でた]
アラ?
ゲルハルトさん、
噂好きサン、どーかするした?
[やってきたゲルハルトと、
尋ねられたドロテアの様子に、
瞬きながら首を傾いだ]
[ぐるぐると思考が巡る。
コエと共に感じたナニカ。
それは以前にも、子供の頃にも視たチカラ]
…え、あ。
[思考から引き戻したのはマルガレーテの声。
ハッと我に帰り、視線をマルガレーテに向ける]
あ、れ。
僕、声に出してた?
[あのコエが他にも聞こえたのかは判らねど、聞こえていたがために口に出した可能性を考え、そう答える]
[困ったらしい少年にちらりと目を向けて謝罪の代わりとする。
その周りを巡るようなランタンの光は視界に入った。
その意味を考えるのは、落ち着いてからになるのだけれど]
若様、ホラント様!
・・・・・・いらっしゃいませんの?
きゃ・・・!
[揺れるランタンを片手に木立の影を覗き、軽く躓く]
『……見るからに、かたそうだもんねぇ……』
[騎士の姿をまじまじと見つめつつ、しみじみと]
『ああ、なんとかやってみようか。
ぼくら二人の『お仕事』なんだし。
……その時は、マリオンの力も少し借りる事になるから、三人、かな?』
[意味を飲み込むまで、静かな瞳が少女を見下ろす。
鳥の姿をしていながら、闇をも見通す青の瞳も共に]
[呑み込んだらしき様子と
声にしないのかならないのか、開閉される口に]
…秘密、な。
[小さな声と小さな頷き。
片手は再び人差し指だけを立てて口元へ]
[浮かぶ表情は常よりも随分と解り易い*楽しげな色を浮かべて*]
わからない…
いつものイゾルデの声じゃ、なかった。けど。
他に、誰も居ないし…
[何処か気が抜けているイゾルデを訝しげに見て]
さっき…耳鳴りだっけ?
そのときも、だけど。大丈夫?
いや、何か。……あれ?
[クルトの問いに自分が良く解らず首を傾げる。
ドロテアの名が耳に入れば視線を向けるも、既にホラントを探しに駆け出した後だった]
って、だから、撫でないでってばー!
[少しだけ、むう、としつつ文句を言って。
ドロテアと、騎士とのやり取りにきょと、と瞬く]
ホラントにーちゃん、どうか……って。
あれ、ドロテアさーん!
[走って行ってしまった様子に、あわあわとしつつ]
追っかけないと!
[アナに気を取られてるうちに、ゲルハルトとホラントを見失い――
次に姿を確認できたのは、1人だけだった。]
おや?
ホラント君は、どちらへ――
[そう言い終えるよりも早く、白い影が駆け出す。]
あ、ドロテアさーん!
バラバラになっちゃうと危ないですよー!
[あわててその後を追い掛け――]
あら、まあ。きのこ・・・・・・の、環?
[木の根に躓いた先、揺れるランタンの光に環が浮かぶ。
ぽぅと仄かに光るようなきのこに瞬くと騎士の声が届いた]
まあ・・・そうでしたの。
大変失礼をいたして申し訳ありません。
・・・はい、お願いいたします。
[騙されているなどとは思いもつかず、深く頭を下げ。
顔を上げた先に示される方向に、従順に頷く]
僕の声じゃ、無かった。
[マルガレーテの返答に、じゃあ誰の、と言う疑問が浮かぶ。
何かを思い出しそうで、はっきりと浮かんで来ない]
ん、ああ。今は、耳鳴りはしてない。
けど……何か、こう、不思議な感じ。
[言葉にし辛くて、結局曖昧な返答になった]
[ドロテアを追いかけながら、翅を震わせ声を送る。]
森の中に力場がいくつかあるって、王様が教えてくれたよね。
一番近いのが花畑なんだけど…
あそこいけば、あんま力なくてもご招待できるかも。
[ルイの人差し指が闇の中で、
ゆっくりと口許に運ばれる。
秘密、と再び念を押されれば、]
ひ、
ひみ、 ……つ
[少女も追って、のろのろと人差し指を口許に当てた
だが、先程よりもルイは少女から見て幾許か、
楽しげな色を覗かせているように映った。]
……ねぇ
[だから少女は少しだけ、勇気を持つ]
『ああ、そう言えばそうだっけ』
[ギースの言葉に、王の言葉を思い返す]
『小川に、花畑。後は、泉がそうだったかな。
確かに、そこならなんとかなるかもね?』
……何となく、オレの知ってる場所が多い気がするんだけど、それ。
『そう? なら、上手くみんなを案内してくれると助かるなぁ』
って、ちょ。
何か人数減ってるっ。
[何人か駆け出しているのに気付いて、慌てたように言う。
辛うじて行く先──ランタンの灯りが見えたために方向だけは判じることが出来た]
僕らも行こう。
[マルガレーテに告げて、未だ小川のほとりに残る面々にも声をかける]
一人で駆け出してしまっては、危ないではないか。
さぁ、手を。
[倒れたドロテアに手を差し伸べた。
その傍には、自分と仲間が作った茸の輪。]
エリーゼに、……
[す、と手を近づける
未だ微かに震えが残る小さな手。]
エリーゼに、触っても、良い?
[青を窺い、
青を擁する主を窺い、小さな声は問い掛ける
ゲルハルトやドロテアらを初めとした、
少し場所の離れた騒ぎには意識が向かずに。]
うん。イゾルデの声じゃなかった。
不思議な感じ…?
[曖昧。ハッキリしない返答に少し考えるが]
え?
人数減って…る?
う、うん。
[結局答えは出ないまま、イゾルデと共に追いかけるだろうか*]
[追いかけてくる声に顔を向けて、申し訳なさげに眉を落とす]
・・・すみません、先生。
はぐれないよう気を使って下さっているのに。
[繋ぐ先の無くなった手を、小さく*握りこんだ*]
ん、いこっ!
[ツィンカに頷き、二人を追って走り出す。
ランタンの灯りとは違う、光の珠。
それが少年の周囲をくるりと巡って消えたのに。
果たして誰か、気づいたか**]
うん、確か後、滝もだよ。
それから、石舞台。
…こっちもマリオンは知ってるの?
なら、みんなを連れてってもらっちゃおうかな?
[小さな悲鳴が聞こえると一層足を早めるが、無事な姿を確認すると]
よかった……
ドロテアさんに何かあったら、どうするんですか、もう。
[突然の行動を軽く窘めると、先に追い付いた騎士に確認する。]
ホラント君はこちらに向かったんですね?
それでは、みんなで探しましょう。
いいですね、ドロテアさん?
[珍しく有無を言わせぬ態度だった。]
んーと、滝は知ってるよ。
石舞台は……話だけは聞いてるなあ。
兄貴や、イゾルデにーちゃんに上手く話せば、連れてってくれるかもね。
『ホントに、あちこち行ってるんだなぁ、マリオン。
うん、できる限りお願いしちゃおう。
頼りにしてるよ!』
[くるり、少年の周囲を巡りつつ。
ミステルは楽しげな口調で言って、*くすりと笑った*]
[マルガレーテの手は握ったまま、ドロテア達が向かった先へと歩を進める。
やや後にゲルハルトの手によって立ち上がるドロテアの姿が見えた。
傍まで行くと気付く、綺麗に円を描いた茸の群生]
……え。
ちょ、ちょっと、ごめん。
[マルガレーテに断わりを入れて繋いでいた手を離し、茸の輪の傍へとしゃがみ込む。
微かに感じる痕跡、かつて視たチカラ]
……───。
[礼を言うドロテアに軽く頷き、医師に振り返る。]
ああ、こちらの方へ。
手間をかけてすまないな。
あっという間に消えてしまった。
[正確には、消してしまった。]
そうだな、皆で向かおう。
『ありがとう』
[騎士の身体の中で、妖精はにっこり*笑った*]
マリオン、すっごいや!
君が手伝ってくれて心強いよ。
ところで、お医者のせんせーがね、
皆を連れて行ってくれるみたい。
やったねー!
[ミステルが廻る姿は見えないが、楽しげな波長を翅が*感じた*]
――? また、さっきの、
[ランタンとは違う、光 首を傾ぐ]
マリオン、今また
[尋ねて、答えは返ってくるだろうか
でも既に光は消えて、何も残ってはいなかった
ドロテアたちへと合流すると、はあと息を吐いた]
よかった、皆ぶ、…じ?
アラ 噂好きサンは?
[くる、と辺りを見回して
イゾルデたちがやってくると、軽く視線で迎え
――彼が一直線に目指した先、視線を向けると、瞬いた]
…!!
なにこれ アッ ほんと これ、 これが?
これがそーなの?
───うん。
[ツィンカの問いにはただ一言、確信染みた声で返す。
その後、ヴェルナーの提案で他の者が集まる間、しばらくじっと茸の輪を見つめていた。
そうして幼馴染であるクルトがやって来るのに気付くと、そちらへと向かい。
小声でクルトに囁く]
……僕、小さい時、妖精が視える、って言ったこと、あったっけ。
[あの当時を考えると、自分だけの秘密にしていた可能性も*あるのだが*]
[浮かんだ奇妙な感覚は、クルトが二人にかける声に掻き消える]
ういー?
ドロテアくんに、イゾルテくんがどうかしたのかい?
[きょと、と、二人を見比べて。
なんだかどこかへ向かうドロテアを追おうとクルトの手を引く]
ほらほら、僕らも行くのだよっ!
[跳ねるように駆け出していくのに、案外とその足音は微か]
[確信を持った響きが返る
妖精の輪に魅入った]
――…
わお
[はあ ためいきをひとつ]
ここでヨウセイ、踊るしたのね
みたかった
…ざんねん!
でもまだ近く居るするかしら!
ううう 探したいけど、噂好きサン探すの先!
[皆で、という提案に頷く]
ふわああっ…!
これが噂の妖精の輪なのだねっ!
[叫んだ声は、ちょうどツィンカの言葉に対応したようになったかもしれず。
きらきらしたどんぐりまなこが、茸を見つめ。
はた、と気付くと側にクルト以外の人の気配]
…むむ。内緒話かね?
秘密にされると聞きたくなるのだぁよ。
[問い詰める前に、ホラントを捜すことになりそうだが**]
……踊ったんじゃない、と思う……。
[ツィンカの言葉に少し曖昧に返す。
チカラの働き方が違う、と口にまでは出なかったが心で思い。
少しずつ思い出されて来る記憶]
(僕は以前にもこの輪を、チカラを視たことがある。
そうだ、僕は──)
[奥底から引き出された記憶に、楽しげな微笑みが*浮かんだ*]
[軽く窘められる声にしおらしく頷いて、エプロンをそっと払う。
夜の森で怪我人になっては心配りされてる先生に申し訳ない]
は、はい!
[騎士への確認を経て、珍しく有無を言わせぬ態度に即答。
その後の指示にもこくこく頷いてその場に佇む。
追いついて問われれば困り顔で主の行方不明と捜索を願う]
[イゾルデと共にドロテア達が向かう場所へと。
皆の姿を見れば、緩く首を傾げるも]
…?
[断りを入れ手を離すイゾルデの様子と、その視線の先にある茸の輪に目を瞬かせた]
これ、って。
[妖精の輪。
先ほど話していたものの特徴と合致していた]
ホントに…
え?
ホラントさんは、見てない、けど。
[呆然としていた矢先、ホラントの事を尋ねられれば首を横に振り。
ヴェルナー達の様子を不安げに見つめた*]
[イゾルデがきのこを注視するのをぼんやりと眺める。
妖精の輪、と言う声がいくつか耳に届いた]
・・・妖精を見つけて、一人追いかけられたのかしら・・・?
迷子になられねばよろしいのですけれど。
[ヴェルナーに諭された為にその場を動きはしないものの。
見えるはずの無いランタンの灯りを木立の向こうに探す。
足元にある環が主の行方と繋がっているとは*気付かずに*]
[少女が追う動作に、銀の笑みは少しだけ深まる]
[躊躇いがちに掛けられた声には、
銀と青とが首を傾げて]
『どうぞ、お嬢さん。優しくしてね?』
[ち。ちちちっ]
[笑み混じりの女の声。
銀糸もひとつ頷いて]
[零れていた粒子は今は途切れ、
密やかに同色の月光を弾くばかり*]
[ドロテアが納得したのを見ると満足そうに頷いて]
よろしい。
ちょっと離れただけで迷子になりかねませんから、必ず複数人で行動してください。
(ミイラ取りがミイラに――)
[言いかけるが、シャレにならないと口を噤む。]
へー、こんな風になるんだあ……。
ホラントにーちゃん、この向こう?
『うん、今頃は王のもてなしを受けてるとこじゃないかな?』
……っとと。
そか、そだね、にーちゃん探さないと。
……妖精見つけるのと、にーちゃん見つけるの。
どっちが先かなあ?
[ランタンの光を揺らしつつ。
首をこてり、と傾げて*呟いた*]
『んん。
なぁんだろなぁ。
やっぱりあのおにーさん、なんか知ってそな感じ?』
[キノコの輪を見てからのイゾルデの様子に。
ミステルは小さな声で、*呟いた*]
騎士様はよく戻ってきて下さいました。
ですが、離れて行動するのはどうか慎しんでください。
[口には出さずとも、言外に責めるような語気を孕んで。]
――それで、何か変わったことはありませんでしたか?
その、ホラント君がいなくなる前に、何か見たとか、聞いたとか……
[確かに青から返る女の声。
少女は確り聞き取ると、]
…やっぱり。
[こく、り、とゆっくり頷いた]
じゃあ…
[優しく、と言われ青の羽に手を伸ばす。
その目をじっと見つめながら優しく触れた。
微かに伝わる温もりに、]
わ、
["生き物"である事を再認識し、
より近い、現実として捉える様になる。]
わぁ…
[ゆる、ゆる、と撫ぜる]
……ぁー
[えへぇ、とだらしの無い笑み]
うぅわぁ…
[只管、撫でては時折、青の主に笑みを向けるか。]
しかし、妖精の輪とな?
[口々に皆が言うのを聞き、茸の輪を見つめる。]
先程通った時は、なかったのだが。
はて…?
[首を傾げて考える素振り。]
うーん、なんだろねぇ?
気づいたら、自分で言い出してくれそうなお年頃だねぇ。
[騎士の口の端が僅かに上がった。]
僕はあの詩人さんも気になるよ。
あの歌を聞くと、力がみなぎってくるんだ。
[しばらく人々の話に耳を傾けていたのだが、
突然きょろきょろと辺りを見回して]
ところで、アナは。
ルイとアナは、どこに?
[小川の方から銀の気配を感じる。]
彼らを連れて来る。
ここで待っていてくれるかな?
[共に来る者がいても、拒みは*しない*]
おどったんじゃ ナイ?
そーな の?
[イゾルデの声に、ぱちぱちと瞬く]
ワタシ、輪を作る方法踊りしか知るしない
…仕立て屋サン 何か 知るしてる?
思い出したら教えてくれる約束!
[じっとイゾルデへと視線を送る
―― ふと、浮かんだその表情は、見えただろうか
ぱちりと、もうひとつ瞬きをした]
仕立て屋サン?
アッ
ゲルハルトさん!
そーね、
騎士さま、お姫さまのお迎えは、
よろしくなのですのよ
[着いて行くかを少し迷う
大人数で離れない方が良いとも思うから
後姿がもう見えなくなっているなら、
共に行くのは諦めた]
せんせーの言う通り、単独行動はしない方が良いね。
夜の森は、本当に迷いやすいから。
[ヴェルナーの後に続くよに言葉を紡いで。
妖精の輪がホラントを探す手掛かりになるかも、と聞けば楽しげな微笑みを浮かべたまま]
[代わりに怒ってくれているような先生を申し訳なく見つつ。
掲げられたランタンに照らされる輪に小首を傾げる。
穴が開いているようにも見えず、しっかりと地面があった]
この輪から妖精が出てきた・・・なんてことありませんわよね。
落ち着いたら戻ってきて下さると良いのですが。
[ヴェルナーの心配もクルトの楽観も、主の性格なら有り得る。
不安と心配半々の声音で溜息をついた]
[追いついたツィンカが可愛らしく拗ねて口を尖らせる。
眉を下げ、微かな苦笑を浮かべながら]
・・・そうですわね。
せめて一声かけて下されば・・・いえ、それもまた危ないかしら。
[いっせいに夜の森を走り出すのも危険と、頬に手を当てる。
どうしようもなく佇む場に、イゾルデの声が響いた]
「──……もしかしたら、妖精に連れてかれたのかもねぇ?」
『さすが、ぼくらを見つけられる人だけあって、鋭いなあ、このおねーさん』
……とゆーか、ミステルがぶよーじんなんじゃないの?
『言わないいわない。
隠れっぱなしはつまんないもん』
そーかなぁ。
あれー、みつかっちゃった?
鋭いおねーさんだねぇ。
でも大丈夫。
こんなに近くにいるのに、おねーさんの道具動かないみたいだし。
バレないバレない。
いいなー、ミステル。
僕も僕の身体でつき様に会いたいよ。
…どこかで一回抜けちゃおっかなぁ。
『そんなに、気に入ったんだ、あの詩人さん』
[ギースの言葉に、ミステルはくすり、と笑んで、それから]
『……マリオンは、行かなくてもいいのかい?』
[少年へ向けて問う、けれど]
えー、でもさー。
どっちも行っちゃうと、『お仕事』大変にならない?
『……ま、そーとも言うけど』
[いいのかなあ、なんて思いつつ。
ミステルは翅をはた、はたり]
[くるりとした青の瞳が少女の瞳と真っ直ぐに。
お願いの通りに優しく触れるのには
その瞳も気持ちよさげに閉じられて]
[青を肩に負う銀糸の主は、薄い笑みを浮かべるまま]
[時折自身に少女の笑みが向けられる度に
緩やかに首を傾げ、銀糸をさらり、鳴らして]
……そろそろ、行かなければ。
[声を零したのは不意のこと]
皆が心配する。
[巡らせた銀糸の視線は遠く、皆が向かった方を見る。
木立の合間からやってくるだろう騎士に*目を細めて*]
『ん、まだ見つかってはいないみたいだけど。
飛び回るのは、控えた方がいいかなあ……どんな道具かわかんないけど、力を引き寄せちゃうかも知れないし』
[ツィンカの鞄に淡い淡い木の葉色の瞳を向けて、ミステルは小さく呟く]
『でも、入り込むのも楽しそうだよね。
……抜けられそうなら、ちょっとくらいはいいんじゃないの?』
本当にマリオンは行かなくていいの?
ふふ…ふふっ。
お気遣い、ありがとう。
でも、ちょっとくらいなら…平気だよ?
ふふふふ…
[マリオンに向けて意味深に笑う。]
……な、なんだよー、その笑い方。
[意味深な笑い方に、少年は少したじろいで]
べ……別に、いいけど。
[ここまで来ると、半ば、意地かも知れない]
(……可愛いなぁ)
[その様子に、ミステルが浮かべた言葉は。
ギースにだけ、こっそりと伝わった]
[本当に行かなくていいのか、と。
周囲から、そんな風に聞かれたなら]
……別に、いいって言ってんじゃんかっ。
[少しばかりムキになったよにこう返す。
その反応は、どこか唐突に見えるやも]
うーん。ま、バレたらバレたでなんとかなるさっ。
僕もいちお、出る時は控えめにでよっと。
力引き寄せられたら困っちゃうよぉ。
どんな道具なんだろ?きになるな〜。
『ま、そーだねぇ。
その時はその時。
……それもそれで、面白そうだし?』
[楽しげな笑みと共に、ぱたり、翅が動く]
『でも、本当に。
どんな道具、なんだろうね?』
[ドロテアに顔を見つめられると、にこりと笑みを向けて]
無いとは言えないでしょ?
妖精の輪は妖精が居る証拠。
妖精の宴が催されてるのだとしたら、気紛れな妖精達のことだ、招待したとも考えられるよ。
どこで宴が催されてるのかまでは分からないけどね。
……べ、別にー。
なんも、ムキになんか、なって、ない、よ?
[イゾルデに声をかけられ、むう、とむくれて見せる]
大体、オレがムキになる必要なんて、ないし、さっ。
『おー、正解、正解。
鋭いなあ、このおにーさんも』
[ドロテアに説明するイゾルデの様子に、ミステルは楽しげに翅を動かす]
『しかし、ぼくらを見た事あるのかぁ。
それはそれで、びっくりだなぁ……』
その剝れっ面でムキになってないと言われてもね?
何に対してムキになってたかは知らないけど。
[態度がそう見えたために突っ込んだらしい]
[知らないけど、という一言に、うー、と低く唸る。
言わねば気づかれなかった、とは、さすがに気づいたようで]
……。
…………。
[しばらく、沈黙して言葉を探した後]
………………なんでもねーもん。
[拗ねた]
居なくなっちゃったの?
無事だと、良いんだけど。
[ホラントの事を聞けば、心配そうに辺りを見回して。
アナとルイを連れてくる、というゲルハルトに小さく頷く。
ばらばらになってはいけないと感じたのか、その場に留まるつもりらしい]
妖精に、連れて…かれた…
[イゾルデの言葉をなぞれば、軽く俯いて。
視線を向けるは闇の中]
ものは楽しみようだよ、ミステル。
・・・なーんちって、ばば様がいってたんだっ。
[ようは、受け売り。]
見てみたい、ね?
[ツィンカに強く意識を向けた。]
『あっは、確かにそうかも!
ばば様、イイコト言うなあ』
[くすくすと、上がる声は楽しげに]
『……んー、ぼくらのどっちかを見つけたら、見せてくれるかなぁ……?』
何でも無いようには見えないけどねぇ。
[拗ねるマリオンの頭に手を伸ばす。
逃げないなら、髪をくしゃくしゃに混ぜるだろう]
ん?
どうかしたかい、マルガレーテ。
[自分の言葉をなぞる様子に視線を向け、首を傾げた]
なーでーるーなー!
でかいにのなでられると、押し込まれて背が延びなーいー!
[拗ねて視線をそらしていたためか、イゾルデの手は見事に避け損なって。
髪をくしゃくしゃにされ、先ほどまでとは違う理由でむう、となるも]
……マリーねーちゃん?
[俯く様子に気づいて、不思議そうにそちらを見た]
へえ、隠れていても見える人、いるのかなぁ?
あのおにーさんは、見えるのかなぁ?
…ちょっと試してみたいなぁ。
[悪戯心はトラブルの元なのだけど。]
見せてくれるかな…って。
ねねミステル、もしかして、わざと見つかりに行くの?
何だそりゃ。
そんなのあるわけないだろ。
[良く分らない理由にやや呆れ顔。
髪をくっしゃくしゃにしてやると手を離し]
大丈夫だ、きっとクルトよりはでかくなれる。
兄より弟の方がでかくなる可能性高いんだってよ。
…
[じぃ、と闇の中を見つめていた様だったが、声を掛けられると]
え?
あ、な、何?
[慌てて顔を上げる。
慌てたためか、先ほどまでの自分がどう見えるか、飲み込めていない様子]
…えっと。イゾルデに何かされたの?
[見えた光景はイゾルデがマリオンの頭をくしゃくしゃにしているところ]
『んー、どうなんだろうね?
どんな風に視えるのかがわかればいいんだけど……』
[呟いて、少年の髪をくしゃくしゃにする様を眺める]
『試す、って、程ほどに、だよ?
ん、わざと見つかりに行くかどうかは、気分次第かな。
でも今、焦って飛び出す気はないさー。
まだまだ、『お仕事』始めたばっかりだし』
だって、上から押し込まれるんだぜっ!
押さえ込まれたら、伸びにくいじゃんかっ!
[無茶苦茶言ってる自覚はないようで。
当人、真剣そのものだった]
……兄貴より、は?
[それから、続いた言葉にきょと、と瞬き一つして。
思わず、兄とイゾルデとを見比べたり]
……何か、っていうかー。
[なでられただけ、なのだが。
そこに至る過程はいろいろと説明したくないため。
マルガレーテの問いには、もにゃもにゃ、と言葉を濁した]
見ての通り、かな?
[疑問を浮かべるマルガレーテにはマリオンを示して]
何だかマルガレーテが塞いでるように見えたから、どうしたのかな、って。
不安になっちゃった?
[自分の言葉をなぞり繰り返していたことを思い出し、そう訊ねた]
そんなのただの思い込みだよ。
撫でる程度の力で伸び悩むんだったら、皆小さいままだって。
それだったらゲンコ食らう方が余程伸び悩むと思うけど。
[マリオンの論理から行けばこっちの方が深刻ではと言う言葉を紡ぐ。
クルトよりは、と訊ね返されると、悪戯っぽい笑みで頷いた。
自分とクルトのどちらかが大きいかは、並んでいない今は分かりにくいかも知れない]
ほむぅ。
妖精に、連れてかれた、かぁ……。
[イゾルデの言葉を今更ながら繰り返す。
どこか怯えたようなドロテアに気付いたのなら]
ドロテアくん、ドロテアくん。
大丈夫かね?
怖いのなら、こっちにきて誰かと手をつなぐと良いのさっ。
[ほにゃっ、と微笑みかける]
髪の毛、ぐしゃぐしゃにされたの?
[何というか。
見ての通り。
結果、見たままを口にして。
ポケットから櫛を取り出すと、マリオンに手招きした]
…不安、って、わけじゃ、無いんだけど。
なんで、ホラントさんだけ、なのかな、って。
夜の森は危ないんだし…いたずらにしたら。達が悪いな、って。
ヨウセイ に …
[イゾルデの、言葉
それを静かに繰り返す
しゃら ん
腰元に提げた荷物の中、音がなる]
ヨウセイに つれてかれるしたなら、
なら、きっと安全なのです!
ほんとに宴あっているのかもなのですね
噂好きサン、しょうたいされるしたカシラ?
うー……。
そりゃ、確かにそーかもだけどー。
[拳骨もしょっちゅう食らっているので、余計に深刻さが増した。
かも知れない。
悪戯っぽい笑みで頷かれると、改めて二人を見比べ。
首をこてり、と傾げた]
え?
[櫛を出して手招くマルガレーテの様子に、瞬きひとつ。
意を察したなら、ぱたぱた、と手を振って]
て、いーよいーよ、マリーねーちゃんっ!
こんなん、適当になぜときゃ直るからっ!
[慌てたように言いながら、手櫛で跳ねた髪を撫で付けたり]
おや、本当だ。
2人とも遅いですね。
[アナとルイお迎えに行くという騎士に]
なら、私も一緒に。
足手纏いかもしれませんが、一人では心配です。
兄貴嬉しくなくても、抜かせるなら抜かすっ!
[複雑な兄の心理など、知る由もなく。
とにかく、なでられる立場から抜け出したい気持ちはこんな事を口走らせた。
もしかしたら、ツィンカに楽しみ、といわれたせいかも知れないけれど]
招待かぁ。
だったら、素敵だけど…
[そうなると、ゲルハルトの言っていた、指差して驚いた、が分からなくなってしまい。
うーん、と小さく唸るが]
えー…
遠慮しなくて良いのに。
[手櫛で髪の毛を直し始めるマリオンを、残念そうに見つめる]
まだホラントだけとは決まってないんじゃない?
これからまた誰かが減るかもよ。
……って言い方だと不安を煽るだけかな。
[自分がマルガレーテに対して返した言葉に苦笑を零した。
ホラントが消えた他の可能性を考え無いのは、妖精の宴について知るためか。
けれど、その妖精がこの中に紛れ込んで居ることまでは気付けていない]
うん、多分大丈夫だと思うよ。
朝になれば戻って来るんじゃない?
[ツィンカの言葉に同意を向けて、腰辺りから響く音を耳にする。
視線はそちらへと向かうか]
ああ、輪だ。
妖精が踊った跡、だそうだ。
会えるかもしれんぞ?
[アナに向かって軽くウインク。
銀には小さく目配せをして、あとは"輪"へと真っ直ぐ歩く。]
―小川―
[小川には、旅人と、小鳥と戯れる少女。]
ああ、ここにいたんですね。
もうみんな先に行ってますよ。
[心配をかけない為にか、ゲルハルトはホラントのことを伝えなかった。
確かに、不安がらせるのは良くないと、ヴェルナーもそれに倣う。]
(みんなが集まってからの方が――)
[考えていると、騎士から突然の質問。]
――え?
や、遠慮っていうか、遠慮って言うか。
[少年には少年なりの矜持のようなものもあるわけで。
残念そうなマルガレーテには、ひたすらに手をぱたぱた、ぱたぱた]
んー……なら、いーけど。
[イゾルデの笑いながらの言葉に、ぽつり、呟く。
何気に、撫でるのを嫌がる口実が封殺されているような節もあるが、気づいてはいない]
『うん、そうそう。
一度にバラしちゃうのは、ね。
面白くないもの』
[くすくす、と笑いながら、翅をはたり、と動かす]
[不意にかけられた問いに、一瞬間が空く。]
そうですね……正直、否定的かもしれない。
私が学んだ学問は、神秘を排除するものでしたからね。
でも、まあ……絶対にいないとまでは言いませんが。
[でなければ、誘われただけではここまで来ていない。]
それに――
[言いながら、戻る皆の後に続いて歩き出す。]
『はーい、ここにいるよー。
……なんてねー』
[ツィンカの言葉に、木の葉色の瞳はそちらへと]
『いっぺんに、かぁ。
そうできればいいんだけどねぇ。
王のご招待と、ぼくらご招待。
重ならなければ、二人一度。
それが、限度だからなぁ』
[続いてのクルトの提案に、二人の間を視線が行き来して。
少々ぎこちないものの、こっくりと頷いた]
・・・はい、お二人がよろしければ。
私も御一緒させてくださいませ。
[話す内に唇のこわばりもとけ、いつもに近い微笑が浮かぶ]
だけ…って決まってない、って。
ホラントさんの他にも、減るかも…?
歓迎されてるなら良い、けど。
[イゾルデの言葉に、困る、と。不安、と言うよりは、何処か違う感情を抱いて入り様子。
ツィンカと視線が合えば、苦笑混じりに小さく笑った]
うん、そっちの方が、夜の森で。
探し回らなくて良いし…
一人だけ、はぐれちゃったと、思うから…ね。
行きたいけど。どう、なのかな。
えー…残念だよ。
マリオン君の髪って、梳き易そうだし…
[うーん、と、手の中の櫛と見比べて]
いっぺんに行けない、なら。
仕方ないのかな…?
ウン!そーよ
路銀がだいたい、たまったのでした
あとはー
…
[チラっとイゾルデを見て]
ツケを返したら、終わりなのですの
[頼んだ衣装の材料は、少しだけ特殊なもので
謎の拘り 自分の好み
仕立て屋さんに似合うと思った素材で作って欲しかった
そういう取り寄せなどを頼んだら、
色々と値がはってしまったりなんだり
なんだかんだで優しいので、ついつい支払いを後回し
少し言いにくかったのか、一部声の大きさが下がった]
そーね、いいな
またここに来るのは、とてもいーことかも!
何年後かわからないけど、考えるするしようカシラ
でも、その時には居ない人もいるするのです?
[妖精につられてやってきたヒルダや、
ゲルハルトもだろうし
旅人のルイもだろうし
マリオンも村を出るといっているし]
ざんねん でも仕方ない
ヒルダのいうとおり、今日は目いっぱい!
皆で、楽しむするのよ!
拳骨の割には、二人とも、頭の形、良いのだよねぃ。
[それこそ、へこんだりしてそうなのに、と見比べる]
……はうっ!?
僕の背が伸びなかったのは、拳骨のせい…!?
[何か気付いたかのようにいうが、おそらくはもともと]
ぐー…、伸びてる人達が羨ましいのだよっ。
ふーん、内緒なー。
じゃあ白状してもらうかなー。
[悪戯げな笑みを返すと、擽り攻撃をしようとマリオンの脇腹に左手を伸ばした]
歓迎はしてくれると思うけどな。
もし宴をしているところが今居る場所と違うのなら、招待しない限りは呼び込まないと思うし。
うん、まぁ、奴らそんな悪い奴らじゃないよ。
[困惑するよなマルガレーテには、知ったよな風に言った]
将来は分からないんだぞ。
[弟に答えるのにはイゾルデの言葉をそのまま使った]
…あきらめたくねー。
[無情な宣告には無駄かもしれない抵抗ぼそり]
どんな場所かも楽しみだね。
お花畑か、草原か。キラキラ湖なんかもあり?
[楽しそうなツィンカの言葉に、あれやこれやと思い浮かべた]
ほらほら、ドロテアくんはおいでなのだよっ!
[強張りのとけた笑みを見て、勢いよく繋いでいないほうの手を差し出す。
ランタンはクルトに任せていたから、反対の手は空いていて]
りょーてに、はなー!
って、内緒で秘密っ!?
なにやら僕をさしおいて、楽しそうなことを話しているやからが居るようですなっ。
[どんぐりまなこが、きらきらして、あたりを見回す]
今のは、マリオンくんだったよーな?
秘密道具といい、少年には謎が多いのかねっ?
いっぺんに?
あぁ、いっぺんに出来たらどれだけ楽しいだろうね。
僕たちの国の妖精みんなの力をあわせても、4人までだろうなぁ。
それ以上やったら…
きっと、世界と世界のあいだの壁が、こわれちゃうよ。
『おやおや。
頑張れ、マリオンー?』
[擽られる様子に、ミステルはにぃ、と笑う]
ちょ、ミステルまでっ!
はくじょーものー!
『だって、手出ししたら、いるのがバレちゃうしさ。
それにしても……ふうん、ぼくらに気づくと、音が変わるのかぁ……。
どんな音なんだろ』
[興味の大半はやはり、ツィンカの鞄に向いていた]
はい。
それではよろしくお願いしますわ。
[零れ聞こえるイゾルデとマルガレーテの招待話を気にしつつ。
勢いよく差し出されたヒルダの手に、自分の手を重ねかける]
あら、まあ・・・うふふ。
私も花でいいのかしら。
[両手に男性の方がヒルダにとっての両手に花ではないかと。
そう思った矢先のクルトの静止に、少し小首を傾げてみせた]
『そうなんだよねぇ。
それがあるから、王もぼくらを遣わしたりしてるわけだし。
あとは、あれだっけ?
「かじょーかんしょうはいけません」
だっけか?
女王様の口癖』
[ちらりと向けられる視線>>135には「いつでも良いよ?」の微笑み]
ふーん、音が変わったら、どうなるのかな。
それを楽しみにするのも良いかも。
[はっきりとは言わなくても、一端を教えてくれたツィンカ>>142に笑みながら軽く首を傾げる。
マリオンに伸ばした手はその脇腹を擽ったまま]
そーら、白状しろ。
どんな秘密を共有してるんだー?
[右手はランタンを持っているため、左腕でマリオンを抱えるようにして擽る。
抵抗が強くなれば、片腕故に抜け出されることになるだろう。
ヒルダによって花扱いされたクルト>>146にはケラケラ笑っておいた]
…なら、良いけど…
でも、イゾルデ。
何でそんな、妖精と知り合いっぽいの。
[訝しげに見る。
何処か、気軽に話せる間柄に見えたらしい]
でも。招待してるのに…
姿を見せないのは何かワケでもあるのかな。
[少し考えるも。
イゾルデがマリオンの脇腹を擽る様子に、くす、と小さく笑った]
髪を梳くのって、気持ち良くない?
[問いに答えるも。マリオンに聞こえてるかどうかは分からない]
アラ!
ふふふ〜
助けてって言われたから、
助けるするのよ!
えい!
[ランタンを足元において、
イゾルデがマリオンにやっている事を、
イゾルデに返す]
こしょこしょ〜〜!
[頭を下げるルイに]
あ、いえ……私もあわててて……
気付かなくてすいません。
[こちらも頭を下げた。]
[途切れた話の続きを、ゲルハルトに促され]
ええ、それに……究めれば究めるほどに、人の力なんてちっぽけなものなんだって、思い知らされます。
[脳裏に浮かぶのは、手を尽しても報われない命。]
だから、妖精はいてほしいって……都合のいいお話ですね。
これこそ夢物語だ。
[自嘲気味に肩を竦める。]
あら、あら。
あまり苛めては・・・マリオンくんのお腹がよじれちゃいますわ。
[青年層が助ける気のない様子に、そっと助け舟を出す]
え、だって僕前に………って、ちょ、ツィン、カ、やめ…!
[マルガレーテに返そうとして、ツシンカからの擽りを受ける。
手が塞がっているために防ぐことは出来ず、マリオンを確保していたために避けることも出来ず。
モロに食らって笑いながらくすぐったさに身を捩った。
自然、マリオンに込めていた力が抜ける]
へーぇ。音が変わる。
もしかして、あの『しゃらーん』?
[ずっと気になっていた、音。]
あはは、にてる、にてる。
女王様そっくり。
[ミステルの物まねにしばらく笑うと、急に真面目な顔になり]
僕達は自由に人の国とぼくらの国をいったりきたり、
できるけど…
人間はできないのって、かわいそうだねぇ。
やめたらやめるのですますよ!
[楽しげにイゾルデへと攻撃をする
悠長にマリーへ言葉を返したりしつつ]
あ、わかるのです
マリオンとか、髪質キレイよ
マリーもだけどね!
[マリオンが逃げたなら、攻撃の手を止めた
ふふ、と仁王立ち。]
効くかどうかわからなかったから、
ちゃんときーて安心なのでした!
[返そうとした言葉を遮ったのには、気付いていない]
[銀と青は旅する者。
此処は通過点であって帰る場所では無い]
[ちち、ちっ]
[視線を感じた青は軽やかに声を上げた]
[『声』を騎士の中の『彼』へ向けることはしない。
『彼』と会った事があるかもわからないのだ。
何しろ、此処へ来るのは随分と、本当に久しぶりなのだから]
『うん、多分あの音。
うーん、気になるなあ、やっぱり』
[少年の周囲の様子は見事に他人事、と流しながらこう返し。
真面目な様子の言葉に、そーだねー、と頷く]
『でも、それが世界の取り決め、だからね。
ぼくらは、ぼくらの世界で生き易いよに。
ひとは、ひとの世界で生き易いよに。
それぞれが、構築されてる。
その境界は、不用意に越えちゃいけないから、ねー』
あっはっはー!
僕にとってはクルトくんも、花のようなものなのさっ。
少なくともドロテアくんが花なのに否定がなくて、何よりなのだよっ!
と、ゆーわけでっ、ドロテアくんもそれでおっけーなのだよ、うん。
[ぎゅうっと、ドロテアの手を掴むのなら、にししと笑い。
けれど、刹那の間、その手にきょとりとした視線を落とした]
擽りが効かない奴とか、どんだけ脇腹の皮が厚い奴だっての…!
[それでもツィンカに返す言葉は笑いを含んだもの。
笑い疲れでしばらくは地面に転がっている]
…およ?
そーいえば、イゾルデくんの脇腹を突付いたとき、珍しくチョップが返ってきたのはアレかね?
もしや、脇腹が弱いことを隠すための強がりかね?
[にししししー、と、楽しげな笑み]
うーん、仕方ないよね。
[医師との会話、『今は』との仲間の言葉に瞳を少し曇らせる。]
さーて、どうしよう?
僕はだいぶ力が戻ってきたよ。
[軽く首をふりふり吹っ切る素振り。]
次は誰を送ろうか…?
僕はあのお手伝いさんを、ご主人のそばに送ってあげたいけれど。
[引き離した事に、少し気がとがめていたらしい。]
うまくいくかなぁ?
ミステル、どう?
た……耐えた、ぜ……。
[ころり、と転がりつつ。
表情は、なんか妙にやり遂げたようなそれになっていたとか。
それでも、やっぱり息は切れていた]
探す、かぁ。
[ツィンカの言葉に、考えこむ。
もう一度、森の闇を見やるも。
イゾルデが言おうとした言葉に顔を向ける]
…。
恥ずかしがり屋、なのかなぁ。
隠れん坊は…好きそうだけど。
[言葉が途切れ、分からなくなればクルトの方を向き頬を掻く]
うん、マリオン君の髪は綺麗だよね。
あたしの髪は…あたしの髪を梳いてもなぁ。
[ツィンカに言えば、自身の髪を一房摘んで]
[ヴェルナーが頭を下げるのに、僅かに首を傾げる。
謝る理由がわからない、といった風情]
[すぐに、ふるると首を左右に]
[髪も其れを追って、さららと音を立てた]
[ゆる、と傾げた首で騎士に向けられる言葉を聞く。
…ただ聞く限りで、何を返すも無いのだが]
あらあら、まあ。
あまり振っては消えてしまいますわ。
・・・うふ、ごめんなさい。
クルトさんは花を守って下さるんですよね。
[更にランタンを振るクルトの姿を穏やかに窘め。
いつの間にか擽り合戦になってる様子を静かに見守る]
真夜中のかくれんぼ・・・月がとっても銀色だからかしら?
[銀月を見上げ、それから戻ってくる人々へと視線を向けた]
[いつでもいいと伝えてもらったばかりでこの仕打ち
ヒルダにも笑顔を向けて]
会う前から、十分楽しいやっているのです!
たしかに!村に居なくっても、ヒルダとだって、
またどこか別の場所で会う出来るかもね
そう思うと楽しみなのでした
何が起こるかわからなーい
ステキ
[そして転がる男の子と男性に、ふふふと悪びれなく
マリオンの頭をヨシヨシしながら]
マリオン、内緒ありがとね!
仕立て屋サン、わき腹の皮って言葉 それステキ
[言葉の響きが楽しかったのか、くすくすと笑う]
ちっぽけ、か。
それでも決めた道を進み続ける…。
だから人間というものは面白いのだけれど、ね。
…私も含めて。
[慌てて付け足した。]
妖精は…人の命を救ったりできるのだろうか。
[顔をしかめながら歩く。]
[転がる少年に、おつかれー、なんて呑気な言葉を投げてから]
『んー、そうだねぇ。
送ってあげられるなら、彼女かなあ、とは思うんだけど。
やってはみるけど……上手く、狙えるかな。
マリオンがちょっとダウンしてるから、狙いがぶれちゃうかもしれないなぁ』
うーん。
一応、狙うだけ狙ってみようか。
そろそろそっちついちゃうから、みんなの前でやることになりそう…だけど。
ってマリオン、どうかしたの?だいじょーぶ?
[道具もなしに、遠くを見ることはできなかった。]
あー、苦しかった。
[呼吸を整えると起き上がり、服に付いた草や土を払う。
復活したものの、腹部には筋肉痛のよな鈍痛がまだあったり]
しょうがない、音が変われば何かがあるみたいだから、その時を待つとするよ。
『ん、まあ、その時はその時、さ。
一時的に目晦ましのまじないをかけて、みんなから見えなくする、って手もあるしね!』
[暗い方向に考えないのは、この妖精の主旨であるらしい]
『ん、ああ。
踊り子さんの秘密を守るために、擽りの魔手に果敢に立ち向かったんだよ。
それで、ちょっと、疲れちゃってるみたい』
噂好きサン、いってたものね
銀の月が〜って
きっとそーなのだと思うのでした
[ドロテアの声にも、頷いて、
空に輝く銀色を、見上げた]
かくれんぼにしては、月明かり明るくて、
キレイね
見つかりにくいのですかしら
っぷ。
あはは、マリオンってば紳士ー!
よく頑張ったねぇ。
あっはははは…
…よし、やってみようか。
小川の力はつかっちゃったから、本当に心配だけど…。
目くらましをかけたら、君に力を送るよ。
ツィンカくんは、目立ちそうだからねっ!
遠くにいたとしても、きちんと見つけてあげるのさっ。
みゅはー。何より僕は眼が良いしねっ!
それなら今日は、何が起こるのかにー?
ホラントくんが宴に招かれたのなら、僕らもステキに宴に招かれる…。
そんな展開だと良いのだけどねっ!
[わくわくから、今度は両の手を、ぎゅうと握る。
イゾルデが視線を逸らすのに気付いたのなら、にししー、といっそう楽しそうに笑った]
ヒルダさんの髪も、伸ばせば纏めやすくなりますわ。
でも、旅暮らしなら短い方がお手入れが楽でしょうか。
[ヒルダの髪は短い分、身軽そうな印象に見えた。
きっちりと後ろに一つ結った髪を包むリボンが夜風に揺れる]
花守人・・・?
[ヒルダの言葉を不思議そうに繰り返す]
……笑い事じゃないよー。
ほんとに、きつかったんだから。
[笑う声に、少年はやや、憮然として]
『まあ、きっと何とかなるよ。
うん、それじゃ、今度はぼくが頑張ろう。
目くらましは、銀のお月様がきっと手を貸してくれるはず。
……頼りにしてるからねっ!』
梳いてみたい?
…んー、梳く方が、楽しいんだけどな。
やりがいがないなら、伸ばしてみる、とか。
[ヒルダに小さく首を傾げつつも。
きょと、とツィンカの視線に目を瞬かせた]
お、お化粧…?
そんな。あたし、綺麗にならないよ?
[おろおろ。
あまり考えた事はないらしい]
[ツィンカの言葉に目的を思い出し、頷き返す。
銀の月を見上げると不思議と大丈夫な気がした]
・・・、そうですね。
全員招待されれば、心配する人が出なくて良いですわ。
[銀月が沈めば、宴も終わる。
でなくとも朝が来れば捜索しやすくなると気を持ち直す]
おお、道は間違わんかったようだ。
おーーーい。
[待っていた者達に大きく手を振った。
その指の先からキラキラ、キラキラと振りまかれる金の靄。
金は風に乗り、ふわりと人々の視界を覆った。]
[月光についての言葉に同意するように頷き]
なら、先生たちがお戻りになられたら・・・花畑へ参りましょう。
きっと銀の光を受けてきれいに咲いてますわ。
[ドロテアと手を繋いだときには、先程も感じた微かな錯覚。
指先に降り注ぐ月光の銀糸が、まるで絡むような。
けれど、悪いものには思えず、長く気には留めない]
うゆ?
髪を梳きたいなら、梳いても良いけれども。
キレイな髪のがやり甲斐はあると思うねっ!
ツィンカくんが、僕の髪を梳くなら、そのぶんツィンカくんの髪は僕がやるのだよっ!
うん、頑張るよー!
ご期待にそえますようにっ!
[意識を指先に集中すると、術が発動した。]
・・・大体、隠せたかなぁ…
力が強い人はごまかされないかも。
あわわわっ。
[火の消えかけたランタンを、慌てて元のように下げ]
花を守る。う、うん。
[明かりは元に戻っても、赤い顔はそのまんま]
花守人ってのはわかんないけど。
守れるようにはなりたいな。
[ちょっと緊張してるのか、ランタン光はゆらゆらと]
そういうものなんでしょうか……
[ゲルハルトの応えに、視線はやはり遠く]
……ま、それが分かるほど長くは生きてないってことかな。
[ふ、と溜息をつくと、意識を現実へと引き戻し]
妖精が人を救えるか、ですか。
どういったものか知りませんが、妖精や、彼らのつくる物には不思議な力があると聞きます。
その力を得られれば……せめて、知ることができれば、あるいは。
お、戻って来た。
[ルイ達を呼びに行ったゲルハルト達が戻って来るのを見て、左手を振って応じる]
……んー?
[視線を向けた先、ゲルハルトの指から光る靄が見え、眉根を寄せながら瞳を細めた]
(あれ。あれって確か……)
[言葉は声にならないまま、視界に金が広がる]
ふふーん。
僕には長い髪より短い髪が似合うと思うのさっ。
なにより、木に引っ掛かったりせずに済むからにぃ。
にししー。
[ドロテアの指摘は、だから正解であるのだと告げて]
花守人。
聞いたことは無いかい?
[それは異国に伝わるお伽の話]
かくれんぼしてるなら、是非とも見つけたいけどなー。
[頬を掻くマルガレーテに笑って。
お化粧やら何やらと、女性陣の会話には入れないからそのまま笑って聞いてるだけ]
あ、戻ってきたのかな。
おーい!
[ゲルハルトの声にランタン掲げ]
[ぎゅっとヒルダが握ってくる手は暖かく。
冷えた指先が温かくなる気がした。
銀月の錯覚は遠く遠く、繋いでいれば気にもならない]
・・・うふふ。なりたいと思えば、なれますわ。
思わなければなれないままと言いますもの。
[クルトの赤い顔に眼鏡の奥で瞬いてから、穏やかに微笑む。
ゆらゆら揺れるランタンの灯り。
振りまかれる金の靄が流れてきて、眼鏡を曇らせていく]
[イゾルデが、着飾る、なんていうのには。
わかりやすく、あかんべ、を向けかけて]
…ほみゃっ!?
[視界を奪う金の色彩に、どんぐりまなこが、せわしなくしばたく]
や、その、そうじゃなくて。
[ツィンカの解釈が考えていた事とは違うらしく、困ったように手を振って。
しかし、化粧自体には興味があるのか]
だ、ダメじゃ、ないですけど…
[そう、ぼそぼそと呟くように。
ゲルハルトの声が聞こえ、其方に顔を向けるも、光る靄に目を瞬かせる]
え?何…?
『ん、きっとだいじょーぶ。
……ごまかし切れなかったら、その時は、その時!』
[にぃ、と笑いながら、翅を広げて呪を紡ぐ。
高まる力を示すよに、金の粒子がひら、はらりと零れ落ち]
『……上手く、当たってよ……!』
[狙いは定めているものの、さて、行く末はどうなるか]
[ふう、と一息つくと、光の珠に向けて力を送る。
騎士の両手と翅を広げて一心に。]
きらきら・・きらきら・・・・
[金の靄からミステルへ、力はどんどん流れ込む。]
やあ、みなさん、お待たせしました。
[皆のところへ戻ると、楽しげな笑い声に溢れていた。]
(重苦しい空気になったところで、どうしようもないですね。)
[やれやれと苦笑を浮かべながらも、ひとまず安堵を得る。]
[が――]
ん……霧……?
[銀の髪がさらりと揺れる。
またほんの僅か、光の粒子を零していたが
髪は背に流している為に正面からは見えないだろう]
[見ることが叶うとすれば、
横を歩いている筈のアナくらいか]
[更には、金の靄に紛れて]
[二人を繋ぐ銀糸は、光に融ける]
なりたいと思えばなれる、かあ。
[少しだけ遠い目でドロテアを振り返ったつもりだったのに]
あれっ?
[ゲルハルトの周りに見えた靄。
きらきら周囲も包むよで、上手く周りが見えなくて]
あら、いやだわ。
夜霧かしら・・・?
[一度ランタンを下ろし、眼鏡を外してエプロンで拭く。
けれど視界がぼんやりするのは視力の為だけではなく]
いえ、初めて聞きましたわ。
[異国のお話など知らないので、ヒルダにそう答える。
その間にも霞がどんどん視界を奪っていく]
あら
ら?
[金の霞]
マリオン、
一応手をつないだ方が、
いーかしら?
[撫でていた手は、頭にふれたまま]
先生サンの声もするのよ!
帰って来たのは確かみたい
おーい!
[霞から受ける力と。
波長の合う少年からの力と。
二つを合わせて、それを自分の力に織り上げて。
念入りに、念入りに、呪を紡ぐ。
普段の呑気な態度は、さすがに今は陰を潜め。
きらきら、きらきら。
ひらひら、ひらひら。
零れるひかりは、力のしるし]
おーーーい!
見えんが、皆、動くな。
またはぐれてしまうぞ!
[靄の中で大きく叫ぶ。
子供らが心配でもあったが、力の行く先を定める為でもあり。]
え、あ、うん。
そーだね。
[手を、とツィンカに言われると、こくり、と頷いて手を差し出す]
あ、戻ってきた。
[それから、視線は戻ってきた者たちの声のする方へと]
ああ、先生もお戻りに・・・
[声を頼りに振り向くものの。
眼鏡を掛けなおしても、やはり金の霞が眩しくて見えない]
ど、どうしましょう・・・
[足元に置いたはずのランタンを拾おうにも良く見えず。
ヒルダと繋いでいる手をしっかりと握る]
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