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[部屋を出たとたん、何かとぶつかりそうになる。一瞬反応が遅れたが、向こうがさっと避けて、ぶつからずにすんだようだ]
あ…アートさん。
[顔を上げれば、丁度目的の人物が]
丁度いいところに。今、ポカリを探しに行こうとしてたんです。
ときさんをはじめ、お疲れのようですし。飲み物でもあればと思いまして。
[占い師のことを考えれば、
何よりも一番は身を守るものが必要だという考えにいたった]
ゲームなら死んでもいいけど……
[一度おきたことは覆らない、昨日瑠衣に言った言葉を心の中で反芻しながら倉庫に足を向けた。
内緒で何を持つのも気が引けたけど武器をとりにいくと言うわけにもいかない。
倉庫にいき物色を始める]
何かあるかな。
[足が向いたのは前に案内された倉庫、
物色を始めると何かそこがとても気になり、
倉庫の隅のほうに足をむける、注意してよく探さないとそれは見つけられなかっただろう隠すようにして銀製のナイフ、ちょうど懐に隠すにはいい大きさだろうか?]
仲間するも裏切るも自由ってこと?
私は裏切るつもりはないよ。
[そうコエにだして呟く独り言のようでもあり、
仲間に伝えるようでもあった。
コエに反応したからなのかどうか銀製ナイフの色合いが少し黒ずんで光がおちたように見えた]
―PC部屋前―
蒼氏、だっけ。
…ああ、ポカリの場所…。
[少し渋る。それが置いてある場所は、綾野が死んだ場所だった故。
だがそうも言っていられないので。]
…いや、案内す…します。
ただ血が少し残ってるから。
それだけ覚悟して下さい。
[端々で慣れない敬語を使うのは、亜佐美が自分より年上と踏んだからだ。]
あれだったら俺が取ってきますけど。
[一応、そう尋ね。]
[めぼしいそれっぽいものを見つけると懐にしまう]
ないよりはましだよね?
[懐にしまった小さめの銀製のナイフ、
あまり大げさなものでも自分につかいきれるかわからないし何より目立つ]
アートさんたち探さないと。
一番最初に伝えるのはときさんがいいかな?やっぱり。
[廊下に誰もいないことを確認してから倉庫を後にすると廊下を瑠衣の姿を探して歩き始めた]
―回想―
[給湯室では一杯だけ水を飲んですぐに出た。
七重や裕樹は綾野を安置した部屋にいたのだろうか。
誰ともすれ違わないままに休憩室へと向かった]
買ったばかりで良かったな。
酷い勢いで消費しそうだ。
[一本を前より短い時間で吸い終わり、鞄を開けてミニノートを取り出した。
当然こちらも回線は繋がらなかったが、携帯よりも画面は見やすい。キーボードを叩いてあれこれと確かめていく。
時折頷いたり、首を振ったり。速読の癖をつけていて良かったとそんなことを頭の片隅で思った]
…君こそ動かないの、「とき」さん。
[珍しく言葉を発して、見下ろすように「とき」を見る。
目は目深に被ったままのキャップの影になっていたけれど。]
人狼とかは兎も角、殺人者がいるのは確実。
それがこの中にいるかも知れないのに。
[管理人の傷は見ていないから、未だ愉快犯ではないかとの疑念は残っているが。
いずれにせよ、別の何かがやったかも、なんて考えは持っていない。]
―休憩室―
LiGならば集会所で誰を吊るかの相談になる流れ。
最初の部屋に戻るべきなんだろうけどなあ。
[顔を合わせたくなくなってしまった相手。
疑いたくはない相手。当然現実にもそういう存在はいる]
…勘弁してくれよ。
[重い溜息を落とした]
……それは、そう、だけど。
[『殺人者』という言葉。思わず、毛布を抱える手に力がこもる]
動くって言ったって、何、どうすればいいの。
出口らしいものはないし。
……犯人探しするにしたって、手がかり、なんにも、ないんだよ?
[だからって、座ってて何か変わるわけじゃないのは、わかってるけれど]
/*
というか。
白だし。
……どうしよね、ほんとにwwwwww
あたし、囁き入りのガチ経験ないんだぜwwwwww
[何せD国出身のF国住人だった]
[少し渋る口調の裕樹に、軽く首をかしげるが。
『血が残る』『覚悟』という言葉に、そこで何があったのか、朧げに感じ取る。
いえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます。
[彼の気遣いに、軽く頭をさげて]
…案内よろしくお願いします。もしよろしければ、今のうちに運んでおきましょう。
何度も、行きたい場所ではないでしょうから…
[軽く目を伏せる。そのまま、彼が案内するのにしたがって、ついていくだろう]
こんなとこで殺され待ちするよかマシ。
「能力者」なんかもいるらしいけど、出て来ない奴なんか信用ならないし。
[パソコンを顎で示した。
言葉には所々棘が籠る。]
そいつが言うみたいに、自分の身くらい自分で守んないと。
何か探すなり隠れるなり。
[「そいつ」のところで晴美をちらと見てから、続けた。]
─ベッドのある部屋─
[あれからどれだけの時が経ったのか。
時の移ろいを示すものは何一つなく。
そんな中で壁に凭れかかったまま、微かに唇が震えた]
......Yesterday all my troubles seemed so far away
[昨日までは苦しみなど微塵も感じて居なかった]
Now it looks as though they're here to stay
[それが今はどうだろう。
心は痛みを受け過ぎて何も感じなくなっている]
Oh I believe in yesterday......
[昨日までは楽しく過ごせていたと言うのに]
[小さな旋律は誰も居ない部屋に控え目に響く。
戻らぬ過去を悼むように、小さく、小さく。
かつて綾野が最愛の人を失った時に口ずさんでいたその歌を]
……どうすれば、綾姉の仇、取れるかなぁ。
どうすれば、誰が綾姉を殺したのが、分かるかなぁ。
分からないなら、どうすれば良いのかな…。
[呟きながら、ようやく動いた瞳はキャリーケースを映す。
どうするかの考えは浮かばず、ただ「着替えなきゃ」と言う思いだけが思考に浮かんだ]
任せてくれるなら、任されるよ。
その分、赤猫は注意をそらすのに意識を使ってくれればいい。
そうだな、全く同じとは限らないか。
知識にあっても現実に従って身体を動かすのなんて始めてだし。
思い切れない奴だって多いだろう。
[一度コエを切って考え]
…そうだな、あの子なら丁度いいかもしれない。
逆上して襲い掛かってきそうなのは京くらいのものじゃないかと思うし。それなら俺でも抑えられるかもしれない。
[人狼のような力を使わなくても、同じように小柄な少年の身体なら押さえ込める可能性が高かった]
ただ、危険なことに変わりはないから。
他に誰もできないようなら…ね。
こっちは銀製のナイフ見つけた。
倉庫はほかにめぼしそうなもの…もっとよく探せばあるかも。
[自分が探す限りではほかにはみつからなかった]
錆びたナイフってちょっと怖いね。
[最後にかけられた言葉には]
あ、うん…がんばる…。
[照れたような惚けたようなそんなコエで答える]
レン、かっこいいね…。
……そりゃ、ね。
いつまでも潜伏してる「能力者」は、あれかなあ、っていうのはあるけど。
[棘のある言葉に、つい、こんな事を言う。
ゲームに即すなら、狩人抜き編成。
占い師出にくいよなあ、なんて考えるのは、逃避のような、違うような]
……身を守る方法、か。
そのくらいは、確保しないと、だよ、ね。
[玲の視線を追うように、晴美を見て。
零すのは、ため息まじり呟き]
―PC部屋前→資材置き場―
……だな。
こっちです。
[何度も行きたくない、には同意し。
亜佐美が頷いたので、彼女の前を少し歩調を緩め歩き、資材置き場へと。
中に先に入り、色々と詰まったダンボールをまず一つ外に引きずり出した。
もう一つ、同じようなものを外に出し、こちらは半分ほど廊下外に出し、廊下においたままにしておく。]
…まだあるけど、とりあえずこれくらいで十分かと。
そっち任せます。
[そう言い、重い方を持ちPC部屋へと戻る。]
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