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[親類と言われ、しまったと思ったときには遅かった]
ああ、もう。
医者の卵だったんじゃないのかよ…。
[泣き出されて、頭を抱えた。
前言撤回して抱き寄せようと思ったが、自分が触れようとすると同じことを繰り返す気がして]
アート、頼む。代わってくれ。
[後ろを振り返って肩を落とした]
[額に当てた手の下で嗤う]
まったくな。
泣かれたりするのは苦手だってのに。
[赤猫に問われて、その時のことを思い出す]
爪?何か手を伸ばしたら伸びたんだ。
今は別に普通なんだけどな。
[下に落としている手の方を見た。本当に普通の手だ]
―資材置き場―
[一言多いわと、コンと突っ込み入れ瑠衣らを見送り、自分は中の方をみやる。
とはいえ、聖と七重の会話に入り込む隙はなく。
何かあったときの予防線代わりに、そこに立つばかり。
だったのだが、聖に名を呼ばれ。
軽く息をついて血溜まりへと近づいた。]
…ナタリー、とにかく管理人を運ぶぞ。
ここに置いておくわけにはいかないだろう。
[落ち着けとか、そう言う言葉は聖との会話で無駄だと踏んで。
とにかくここから離そうと、そう告げる。]
アートさんとときさんって結構仲がいいんですのね。
[そう言って瑠衣と一緒に行くときと比べるとだいぶ落ちた足取りで連れ立って歩きはじめ道中なるべく黙らないように思いつくことをしゃべっていた]
ナタリーさん大丈夫かしら…?
[少し言ったところで先ほどまでは自分と話していた彼女のだいぶ変わった様子に心配そうな声]
さきほどまでは楽しく一緒にお話してましたのに…。
[自分には七重の心中までは察することができないが]
皆さんまださきほどの部屋にいるかしら…?
─資材置き場─
[聖に代わり近付いて来る気配。
未だ泣き続けていたが、綾野を運ぶと言われて、その勢いが少し治まった]
………うん………。
[ぐすぐすと鼻を鳴らしながら、タオルで目元を擦る。
涙が完全に止まることは無かったが、何度も擦ってから裕樹の言葉に頷いた。
視線を床に倒れる綾野へと向ける。
生を感じられぬ姿に視界が歪んだ]
布かなんかあったっけ。
[ふらふらとした歩き方で、資材の中からシーツみたいな布を見つけ出す。それを持って綾野の遺体の方へ]
運ぶなら、手伝う。
その、悪かった、本当に。
[布で遺体を覆い隠す。
その際にマジマジと状態を見てしまうことになり、引き攣ったような息を飲み込んだりもした]
……あ、うん。
アート……ゆっきーは、リア友なんだ。
同じ学校の、クラスメート。
[涼に話しかけられ、ぽつぽつ、と返してゆく]
ナタリたんは……どう、だろ。
綾様の事、凄く慕ってたし。
……ショック、大きいと、思う。
[自分もやっぱりショックを受けてる方だから。
血の繋がりのある七重のショックは、それ以上なのは想像がつく]
ん……あの後、追っかけてきたの、いなかったみたいだし。
いるんじゃ、ないかな?
[待つとは決めたものの。このメッセージが本当ならば…
嫌な考えが頭をよぎり、軽く首を振る。
ディスプレイに映るメッセージを見ていれば、ふと、携帯に届いていたメールのことを思い出した。
あれも、LiGのシステムメッセージそのままだったと。
鞄から、携帯電話を取り出して、メールを確認する]
ああ、やっぱり。
[その声は、そこに居た他の人の耳に届いただろうか。
再びしまいこむと、誰かが戻ってこないだろうかと、部屋の前の廊下で待っていた]
ナタリーは少し離れてろ。
管理人の荷物とか、あるようだったら任すな。
[綾野から離すのは、運ぶのはこっちでやるというのと、離して少し頭を冷やさせる意味があった。
聖から手伝いの声が掛かると、頼むと声をかけ布を被せる。
惨状を見て顔色は変わったものの、手を止める事はなかった。]
悪い、Wen氏は足の方頼む。
[比較的血が少なく軽い方を頼んだのは、ややこちらの方が体格が良い自覚があるからだ。
二人で綾野を抱え。さっき教えた、ベットが並んでた部屋まで行こうとそちらへ足を向ける。]
なにそれ、本当に人狼みたいに?
[その話を聞き…]
なんかかっこいい、変身ヒーローだね。
[くすくすと楽しそうなコエ]
私もなれるのかな?
[自分の手をちらりと見て握ったり開いたりするが何か変化を起こせそうな気はしなかった。
ふと脳裏によぎるLiGのシステムメッセージ]
智狼二人に…囁き狂人一人……あっ……。
[何か思い当たる節が一つ]
なんだろう私の…気が…する…
[一人で考えて結論付けてそうとだけコエにだす]
荷物……分かった…。
[目の前でシーツに隠される綾野の身体。
歪んだ視界のまま、運ばれて行く様をしばし見つめた]
……綾姉ぇ……。
[また涙が溢れて来て、手の甲で涙を拭う。
ゆっくりとした動作で立ち上がると、ふらふらとした動きで部屋を出て。
自分の荷物も置いてあるパソコンのある部屋へと向かった]
同じクラスですの?
こういう状況ですと心強そうですわね。
[ちょっとうらやましそうな色が混じっていたであろうか]
そう…、やっぱりショックですわよね…。
私もアートさんがとめなければ……、
[綾野と七重の関係のことは深くは知らなかったがきっと僧なのだろうと思った]
そうですわね、皆には伝えられるのかしら?
皆には私のほうからお話ししようかしら?
[ぽつぽつと返された返答に反応を返しながら、
最後は瑠衣の様子を気遣ってそう申し出た]
変身ヒーローか。
人狼なら、狼そのものにもなれたりするかな。
[弾むコエを返しながら想像する]
うん?赤猫は囁き狂人かもしれないのか。
それは残念だな。
あの引き裂く感覚も共有して楽しみたかったのに。
[心底残念そうなコエ]
HALはどうかな。
もし無理そうなら、何か武器も探しておきたいね。
そっちの傷も作れば偽装になるかもしれないし。
[手伝う間も何度か口元を押さえたりして囁き*続けた*]
[なんだか二人とちょっと違うというところに少し不安を覚えて]
それでも私は…仲間だよね…?
[共有できない意識、否が応でもそれを気にしてしまう]
何か、何か武器とかもたないと。
人殺しがいるかもしれないとか理由つければ、護身用に持ち出せるかもしれないし。
何かよさそうなの見つけたらレンやHALにも*教えるね。*
ん……それなりには、知ってる、しね。
[心強い、という言葉。こく、と頷いた。
羨むようないろには、気づく余裕もなくて]
……そだね。止めてくれなかったら、あたしも危なかった。
[助けられたとか、やっぱり不覚だ、なんて思いながら。
気遣いのこもった申し出に、ふにゃ、という感じで表情を崩して]
……情けないけど、上手く、話せない、かも。
できるなら、お願い、する、ね……?
[いつもの調子が出ない自分にちょっと苛立ちながら。
それでも無理に笑ってこう*言った*]
[笑う様子に自分も笑顔を返して]
いえ、しかたがありませんわ。
こんな状況ですもの……。
[比較的冷静な方な自分がおかしいのだろうか、
そんな疑問を思いながらもお嬢様の仮面をかぶっていれば自然と落ち着かない心や感情などいろいろなものもある程度は抑えられた]
私、少しおかしいのかしら…?
[呟いてもらす声に瑠衣の反応はどうだったか、
PCの部屋につくと]
綾野さんが死んでましたわ…、資材置き場のところで…。
今、アートさんとナタリーさん、後Wenさんがそっちにおりして、アートさん達にそこを任せましたわ。
[淡々と事実を告げる様子などはわからなかったので死んだとだけ伝えた。
アートさんがくるなということも告げるとそれぞれの反応は*どうだったか*]
─ →PCのある部屋─
[瑠衣と涼が戻ってしばらく後、ふらついた足取りで部屋へと現れる。
首に下げられたタオルやフレアスカートの裾には赤黒い色。
ランプの灯りに照らされ、不気味な雰囲気を漂わせていた]
…………。
[部屋に居る者に対し何も言わず、ぼうっとした様子のまま部屋の隅にある荷物へと近付き。
右手に大きめのショルダーバッグを、左手にキャリーケースを掴んでまた部屋を出て行く。
声をかけられても反応は示さなかったことだろう]
―ベットが並んだ部屋―
[ベットのある部屋はいくつかあるが。
ここはその中で唯一複数のベットが並べられた部屋だった。
そのうちの一番奥に綾野を横たえ、首元まで毛布をかける。
血の匂いはまだ治まらないが、これなら惨劇の後は分かりづらかった。]
お疲れ。
……大丈夫かよWen氏。
[だいぶ参っている聖をみやり気遣う。]
シャワーでも行ってるか?
俺は一旦ナタリーの方、様子見てくるけど。
[しまった、そういやあいつけっこう血まみれだったなとは今更で。]
…それにこの場所、教えとかないとな。
─廊下─
[ふらふらとした足取りで廊下を進む。
ああ、どこに運ぶのか場所を聞いて居なかった。
そんなことをぼんやりと思いながら、ゆっくり、ゆっくり、歩み進む]
…綾姉……ダミーみたい。
隔離されて、最初に殺されて。
ここは ゲームの 中?
[そう錯覚しそうになる。
けれど綾野に触れた時の感触と、未だ纏わりつく鉄錆の匂いがそれを否定する]
…なんで、こんなことに…っ。
[歩みは止まり、廊下の真ん中で俯いた。
両手が塞がっている今、瞳から零れる涙は重力のままに床へと落ちる]
―ベットが並んだ部屋―
[聖がどう返答しようと、自分は七重を探しにPCのある部屋へと向かう。
思った以上に、自分がしっかり立てているのが自分でも不思議だと思った。]
…惨劇も2度目だと慣れるもんだな。
[そして彷徨う七重を見つければ、綾乃の運んだ部屋を教え。
血まみれの格好をどうにかしろよと、着替えなりシャワーなりを*薦めるのだが。*]
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