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礼斗さんですね。
あっ、私は稲田書店の娘です。
[公園に着く前、礼斗にされた自己紹介に、名前の方は伝えてあるのでそうとだけ伝えた。]
千恵ちゃん、言葉足りなかったね。
今度から伽矢くんにちゃんとどこか行くときは伝えてからいくんだよ?
[そこに自分の名前はなかった]
伽矢くんも今頃は心配して探してるかもしれないし。
あの、一緒についていってくださってありがとうございました。
[二人に千恵がついていったことは知らないのでそう頭を下げた。]
皆さんは知り合いのようですね。
えっと、史人さんですよね?違ってたらすみません。
あっ、私は稲田瑞穂っていいます。
[千恵と一緒にいたうちの一人、自分の家にはいなかった人物に確認をするように名前を尋ねながら自己紹介。
以前に千恵を助け起こしてくれた人。]
そのときはお世話になりました。
[頭を下げてからなにかの話があるのだろう、視線は礼斗の方に。]
……は、すまん、白井氏。
無視した訳じゃないが、身近な知り合いに意識が引かれた。
[ニヤリと笑う雪夜に、さらりと返す]
[直後、千恵の無邪気な呼びかけに、なんとなく、かくり、となった]
……いや、だから。
せめて、おにーさんと呼んでくれ……。
[やっぱりそこらは、微妙な気分らしい]
もしかしなくても居るな。
[聞こえてきたコエにそう返す。]
あー、お前とお袋さん以外は全員居るな。
千恵、瑞穂、黒江……神楽、緋文とあと史人とかいう奴は知ってるんだっけか?
この状況が司と憑魔という存在によるものなら。
均衡を崩したら何かが変わるとかでしょうか。
[雪夜のどうするという問いに返したのはそんな言葉。
結界というものに対し一般人が持つイメージはこんなものだろう。
史人の言い分もあれば間違いないかと思うかもしれない]
―中央広場―
え、家主不在時の悪戯は基本だろ?
[にやと笑いながら言ってのけた。
聞かれないことに返事をすることもなく、ポケットを探り]
あーそだ、鍵ありがとな。
返しとくわ。
[言葉と共に鍵を投げて]
いや、この子が帰りたいって言ってたからさ。
ほら、この人が礼斗お兄さんだよ。
[簡潔に説明しつつ、千恵に礼斗を示す]
[千恵の嬉しそうな声には、こちらも笑顔で返した]
そうだよー。
うちのお守りは効果抜群なんだから。
もっと大きくなったら、他のお守りも色々と必要になるだろうから、その時はまたお買い上げしていってね。
[正直、うちの神社で買ってたのか、ということはあまり思い出せなかったが、それでも商売のために宣伝しておくことは忘れなかった。
ある意味、本調子に戻ってきたと言っても過言ではない]
はぁい。
でもちえ、ひとりじゃないからへいきだったよ!
[瑞穂にもう一つ注文されて、こっくりと素直に頷く。
心配かけたといわれれば、そうささやかに主張した。
雪夜が、どうするべきか、というのにはきょときょとと大人たちを見回した。
わるいのはひょーま、それにつかさ?ほかにも?
そうは聞いたが、どうすればいいのか意見するにはまだ知恵が足りない。]
─繁華街─
分かった。
[中央広場へ、そう言われたなら一言返し、頷く。
俯いたままに答えると、母親はそのままオレを抱き寄せて来た。
演技はバレていないらしい]
…………。
[怖いなんて思いは微塵もない。
けれどオレは沈黙を保った。
母親の態度から、直ぐに敵に回ることは無いと考える。
それなら利用してやろうと思った]
……行こう、千恵を探さなきゃ。
[少しの間、背を撫でて来るのを受けてから、もう大丈夫だと言わんばかりに母親から身を離す。
表情は見せない。
見せたら不審がられてしまうだろう。
オレの口元には嘲笑が乗っていたのだから]
/中/
んー……?
ちと、くろっぺ村人っぽく見えてきたな。
考えてみれば姉御は、かやりんとの掛け合いを考えると村人だしそっちに変えようかなあ。
でも、貴重なキリングできる人だと思うと難しい……。
やっぱそのままで行くかなあ。
[史人の丸投げや雪夜の声に礼斗の方を見ていたが]
声、届かなかったみたいで。
一人でなければまだ良いかと。
[瑞穂に頭を下げられると小さく首を振った。
そも連れて行くとは言っていない。自分が去ると言っただけ]
全員?
んだよ、固まってんな……。
神楽は知ってる、瑞穂と知り合いだったし。
緋文ってのと史人ってのは知らねぇ。
[顔を見れば判るのだろうが、生憎と名前は聞いていなかった]
こっちもお袋と一緒にそっち行くことになりそうだ。
けど固まってんなら……迂闊にゃ手は出せねぇな。
―中央広場―
……いえ。
何も。
[巫女の視線からは目を逸らした。
丁度別方向から掛かった声をいいことに]
あ、うん。知っててくれたんだ。
稲田さん、ね。
[自己紹介に頷いた]
漫才師 史人は、童話作家 雪夜 を投票先に選びました。
漫才師 史人は、女子大生 黒江 を能力(占う)の対象に選びました。
― 繁華街 ―
[息子を励ましながら私が怖がってどうするの。
震えるのを抑えながら、私はぺろりと唇を舐める。
私と夫が恋人だった頃からの、習慣。
私が辛い時、彼はいつもそっと口付けしてくれた。
それが、日常だった。
伽矢は知らないだろう。
「こいつには20年早い」
彼はそう言って、伽矢の見えない所で口付けを交わしたから。
それが「10年早い」になり、「8年早い」になった頃。
夫は永遠にいなくなってしまった]
ん、行こうか。
[何年ぶりかに抱きしめた息子。
夫の葬式以来だろうか。
顔を背ける息子を見て、照れてるのかしらと少し前を歩き出す]
[史人の言葉に、不機嫌そうに頬を膨らませた]
もー!ノリ悪いな!
そこは、
「ああ。ついているな。目と鼻と口。
どれもキュートだよ。お嬢さん」
ぐらいの返しを期待していたのに。
そんなんじゃ彼女出来ないよ?
[今時、そんな古いナンパのような言葉を一体誰が使うというのか]
何の基本だ、なんの。
[投げ渡された鍵を受け取りつつ、突っ込み一つ。
それから、続けられた言葉に、はあ、と一つ息を吐いて]
……帰りたい、ね。
つまり、現状を打破する方法を、説明しろ、と。
[史人の言わんとする所をそう、解釈して。
ぐるり、周囲を見回す]
壁を破る、というか。
この状況をどうにかする方法。
……より、多くを生かすならば、術は一つ。
『憑魔』を見つけて……『還す』。
[『還す』は、かつて共にいた『司』からの受け売りの言葉]
/*
……お袋に千恵を殺させる?
そうするとオレには表向きお袋を殺す理由が出来る。
メインディッシュ喰い損ねるけど。
しかしこの場合、女性に千恵が含まれるのかが甚だ疑問(笑)。
女子大生 黒江は、ママ 百華 を投票先に選びました。
/*
とりあえず時間が迫ってきているので、デフォルトだった千恵ちゃんから、申し訳ないけれど百華さんに。
バファリン考えても、やっぱり見えている身としては雪夜さんには入れられませんので。今はまだ。
死にたいわけじゃないですが、展開考えると私に入れればいいのではないかと思ってしまうのがなんとも。
もう一つの考えとしては表に出てきた伽矢君の暴走を狙って瑞穂さんなのですが。自分でキリング行けそうにないだけに。
うん、キリング絶対出来ないわけでもないはずなんですが、いきにくいキャラになってしまっててごめんなさい。
[瑞穂になでなでされると目を細める。
おにいさんでしょ、といわれてちょっと間を開けてから。]
えっと、ひふみにいちゃ。
[言いなおした。
史人に言われると、もうひとついいなおし。]
あやとにいちゃ。
[そして史人にした質問を、礼斗にもしようとしたが、答えは先に返される。]
……かえす?
[首を傾げた。意味がよく分かっていない。]
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