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[礼斗の言葉に頷く]
うん。この結界を破るには、憑魔を全て浄化しなければ抜け出せないようだからね。
だから、みんなで力を合わせて、残った憑魔を退治していかないといけないんだよ。
あ。こういうのは大人の仕事だから、みずちーとか、ちーちゃんは関わらなくても大丈夫だからね。若い子だけで怖かったらまたせったんでもつけてあげるし。
後は、何処にいるんだろうね。憑魔。
最初と違って中々出会わなくなってきたから、きっと、ちょっと頭のいいのがどっかで隠れているのかな。
すみません、気づかずに。
[黒江の声かけには気づかなかったので謝って再度頭を下げる。
それとともにそのときのことを思い出したのか、
少しだけ頬が赤くなったとかすぐに意識を別に向けようと史人との会話]
はい、TVや雑誌で何回か。
あの時はすぐに気づきませんでしたけど。
[史人の返答にそう答えて、雪夜の返答に頭に浮かんだ言葉「ツンデレ」。]
そっかー。
それじゃ、ちえおこづかいもらったら、また買いにいくね。
[最初に買ったお守りは、神楽の神社のものではない。
その時に神楽にあっていれば、強烈な巫女さんを覚えていないはずがないのだから。
けれどそう言われると、買ったような記憶にすり替えられて、こっくり頷き、約束した。
うさぎは微妙な顔をしている。]
―中央広場―
……すいませんでした。
[神楽の返事に額を押さえる。
ツッコむこともなかった]
……ダメだ、下手に絡むと絶対大怪我する。
[周りの話す声に紛らせて、ぼそぼそ呟いていたりする。
苦手な理由はそれらしい]
[雪夜の様子に、瞬き一つ]
……別に、そうは言わんが。
[何故、そこで突っかかられているのか、理解が及ばす。
天然ボケ満載の状態で首を傾げ]
[律儀に言い直す千恵に、妙に和むものを感じつつ、一つ頷いた]
……器を、大地へ、魂を、天空へ。
『憑魔』を見つけ出して、『還す』ことで、壁は消える。
まあ。
そのためにまず、探し出すのが、厄介と言えば厄介なんだが……。
─繁華街─
[母親と父親の間で為されていた習慣は勿論知らない。
その習慣から派生した母親の癖も知らないし、俯いていたためにそれを見ることも無かった]
─ →中央広場─
[母親に先導されるようにしてオレは中央広場へと足を踏み入れた。
その先に見えたのは数名の人影。
遠目から判るのは、周囲よりも一際小さい従妹の姿だった]
千恵!
[オレは母親を追い抜くようにしてその近くへと駆ける]
うん。待ってるよ。
[千恵ににっこり笑顔で返し、史人には]
分かればよろしい。
次会った時は、もっと楽しい返し文句を期待してるからね。
[などとハードルを上げた]
それは普通逆効果だと思う。
[ぽつりと落とした感想は神楽に向けて]
還す、その方法は?
[礼斗を見た]
探すのは…。
[史人を見た。マンションでの事を思い出しながら]
難しいんですか。
[礼斗と神楽の説明を聞きながら千恵に]
『憑魔』っていうのを『司』っていうのが浄化、
ええっと退治するとお外に帰れるようになるみたいだよ。
[千恵にもわかりやすいようにそう説明をしながら]
『憑魔』が悪者で『司』が正義のヒーローみたいな感じかな?
[その説明で千恵が納得いくだろうか?
神楽の言葉に]
綾野さんの言ってた表から見てもわからない人ってやつですか?
氷雨さんにお世話になってばかりも悪い気が。
[先ほどの態度から遠慮する気持ちもわいた]
― 中央広場 ―
千恵ちゃん!
[姪の姿を視認し、叫んだのは伽矢と同時だったろうか。
周りには顔見知りの人々と、瑞穂ちゃんが居た]
[神楽の史人とのやり取りには、]
…………はぁ、いつも通りだな。良くも悪くも。
[頭を抱えてそう呟く。
どう見ても悪い意味の方を多めに捉えてる模様。]
[方法を問う黒江の言葉。
は、と小さく息を吐く]
……『鼓動の源』を、『司』が身を持って清める事で、還しはされる。
[ぼかした言葉が意味するものがなんであるかは、上手く伝わるか。
人伝である前提を立てずに話すのは、ある種の賭けではあるのだが]
そりゃ、難しいだろ。
向こうだって、容易く見つけ出されたくはないだろうし。
うんと、かえってもらえばいいんだ。
じゃ、簡単だね!
[『還す』を『帰す』と思っているようで。
どこかに連れて行けばいいのかな、などと思っている。]
ひょーまだけ?つかさは、かえさなくていいんだ?
[未だどちらが悪いのか、自身の中では判断がついていない。それに。]
…ひょーまとつかさって、どんなんだろう。
[それは最初からあった素朴な疑問。小さな呟きは誰かの耳に届いただろうか。
その答えを聞く前に、自分を呼ぶ声がした。]
あ、かやにいちゃ!
[呼んでもらえると素直にてててと走り寄って、ぎゅっと伽矢に飛びついた。]
あっ、伽矢くん。
[呟くように名前を呼ぶ、あまりそちらの方は直視できない。
さっきの今ということもある。
先ほど家からでて考えていたこともある。
脳裏によぎるのは先ほど神楽に言ったばかりのこと、そんなことはあるはずがないと首を振る
なんとなくこの場にいずらい感じがして皆から少し離れた。
千恵は伽矢の方にいくだろうか?]
/*
うぬぬ、何でもっと早く思いつかなかったんだろう。
さっき二人きりで居たのが良いチャンスだったのに。
いや、ここからでも出来なくは無いんだ、が。
如何せん時間が無い。
[瑞穂の言葉に何やら、今更思い出したかのように手をポンと叩いた]
あー。そういや、あやのっちが、表から見ても分からない憑魔もいるとか言ってたね。忘れてた。
私は単純に、どっかの建物の中に隠れているとかそういう感じで言ってたんだけど。
そうなると難しそうだなあ。どうやって判別しようか。うーん。
[腕を組んで考え込んだ]
なんかいい方法無いのかなあ。
[飛びついて来た従妹をしっかりと抱き留める]
……ったく、何でそんなに心配かけるんだよ。
急に居なくならないでくれ。
[抱き締める腕に力が籠る]
ももおばちゃー。
[伽矢に抱きついたまま、百華にもほふりと微笑む。]
…ももおばちゃとかやにいちゃ、なにもってるの?
[と、何か入ってるようなタオルの包みを不思議そうにみていた。
うさぎもじっと見つめている。]
司は三人。
後もう一人か。
今までそこに居てそれらしいのは居たか?
お袋は……違うんじゃねぇかな。
あの巫女みたいに躍起になってオレら──憑魔を探そうとはしてねぇ。
/*
むずかちぃよね。
お袋使えそうだから、残してみたくもなって来たんだけど。
二票だけでも礼斗に突っ込んでみるか?
もしかしたらランダムかかるかもしれん。
襲撃は瑞穂一択。
事前示唆が曖昧どころか向こう理解出来てないかも知れないけど。
……。
[礼斗の方に顔を戻した。
無言のままなのは、理解したからか出来なかったからか。
首は傾げていなかったが]
まあ、そうですよね、普通は。
[ゆっくりと、その場に集まった人々を。
9人を数えることになった人々を見回した]
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