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─中央都市部・ビル上─
……ん。
[不意に、感じた気配。『龍眼』が、きょとり、と動く]
お。噂をすればなんとやら?
[噂というか、たまたま端末データを眺めていただけ、なのだが。ともあれ、見やった先には、白き獣と共にある姿]
……ま、『挨拶』しとくのは、わるかない、よな。
[ほんの僅か、笑みを掠めさせつつ。
広げた翼で大気を打ち、そちらへ向けて舞い降りる]
や、どーも。お散歩かい?
[ある程度の距離で動きを止め。
中空にふわり、止まった状態で投げかけたのは、ごく軽い言葉]
――中央エリア外縁――
はー、なんとかここまでは無事に来れただ。
[幸い、あれから『青の死神』にも他の誰にも奇襲を受けぬまま、市街地を抜ける事が出来た。
目の前には草原、少し先には林が広がっている]
うーん、どの辺が戦い易いだか。
あんまり街から離れると、化け物が出て来る見てえだし……。
[ぶつぶつと呟きながら、街の周囲を辿るように北の方へ]
[そのことに驚くが、すぐにその後を追いかけ、]
…………消え、た? これは……
[そして、ふむと何やら考えていたが。]
……今のはすれ違ったあの子と『波動』が違ったんだよねぇ。
多少誤魔化すことは出来たとしても、あそこまで変えるとなると……
むしろ、赤の他人という方が…………ああ。
ああ、ああ、そういうこと、ね。
[にやり。楽しそうな笑みを浮かべると、クスクス笑いながら歩き出した。]
―中央部エリア・都市部―
[こちらはまさに噂した相手が降りて来るのを認めて、扇子を広げ、口許を隠す。
警戒を強める虎と共に、それを見やった]
優雅なもんどすなぁ。
[宙に止まる彼に、まずは一言]
まぁ、そんなとこやろか。
お初にお目にかかります、『黒耀鴉』はん。
投票を委任します。
紅雨 ローザは、蜂蝶 オクタヴィア に投票を委任しました。
/*
やる前に聞いて欲しかったと言うのが本当のところですわね。
オクタヴィア=影そのもであることは、実際に聞いたことがある人以外部外秘だったのですが。
ここも明記しておくべきでしたかしらね…。[溜息]
カルメンの端々の対応で『知っている』ことにしているようなことには気付いて居たのですけれど……。
釘を刺しておくべきだったかしら。
―北部―
[それからしばらく襲撃も特になく、左腕の血もすぐに止まった。
林に生えている木をひとしきり調べて、携帯端末に情報を入力していく。
そうしてから林を出ると、都市部が遠くに見えてその淵に沿うように歩く少女の姿が見えた。
向こうもこちらに気づいたかもしれない。]
ロミさんは確か……
[端末で覗いた情報を思い出しながら、刺激されるのは知的好奇心の方、先ほど攻撃を受けたことも自分の心理に関係してるのかもしれない。
そんなことを考えながらそちらに向かい歩いていく]
─中央エリア・都市部─
おんや。
奇妙奇怪といわれなかったのは珍しい。
[優雅、という評に、口にするのはおどけたような言葉]
『紅雨』の朧紗……だっけ?
データは見させてもらってたけど、なんというか。
……ホントに、特徴おありな事で。
/*
あべくんめも>
すまぬな!
一番仕掛けられやすいのはわかってたんだが(自分もヴィリーつっつこか思ってたくらいだし)、中身的理由で逃げてしまった(お前は。
まあ、真面目な話。
『総帥』でアーベルと遣り合ってる現状。
一番スタイルに興味あるのって、ローザなんよねー。
なんでかんで、それが一番大きいんだよ。よよ。
――北部――
[そのまましばらく歩いて行く。どうやら、このまま行けば林に突き当たるようだ]
……ん?
[そして、その林から出て来る人影が。
向こうはこちらを真っ直ぐ目指しているらしい。
その様子から、奇襲目的ではない、ように見えるが――]
……警戒しておくに越した事はねえ。
[鉄槌は素早い動作には向かない武器だ。
先程も奇襲を受けて咄嗟に構えられず、冷やりとさせられた。
そんな記憶があってか、槌をいつでも振り下ろせる格好にして相手へと近付いていく。
それが向こうの目にどう映るかは考えぬまま]
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