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人のために死するを当たり前と考えているようなら殺してやろうと思ったが。
まぁ良い、護らずとも良いと言うことは分かった。
俺の主は旦那ではなく、コイツだからな。
―集会場・個室―
[覗き込まれれば、見やすいようにして整備をしてみせるだろうか]
そうだな、こうなることも想定されていたのだろうな。
過去にも……表では揉み消されたりな…。
[人の記憶を操ることすら可能な技術がある今のことだから、それも不思議なことではないと思った。
暫しの沈黙の間、整備中の金属音が響く。
沈黙の後に発されたレッグの言葉には]
俺もここにいる者達が無差別殺人者には見えない、けれどもいるといま言われて俺達は隔離された区画の中にいる。
サイキッカーを探せと、そのサイキッカーが残り何名いるのかすらもわからないままでな。
─集会場・広間─
………。
[主の言葉を聞き目を伏せた。
もし状況が許されるのならば、盾にならなければならない立場の身には少し身に痛い言葉ではある。
同僚の声に気づき顔を上げると、僅かな笑み。それはすぐに消えてしまったが。
二人の言葉に口を出す事は出来ず。視線を広間の時計に移すと。]
……もうそろそろ、ですね。
[そう告げた。新たな死体が増えるまで、あと少し。]
―集会場・個室―
[分解した銃を清掃し、組み立て弾をこめなおしていく。
その間に続けられる、レッグの話>>279に静かに頷いてから]
エリカさんか……。
確かにズューネの者は過去の犯罪者、なにかしらのことをした罪で捕まっている。疑うのもしかたのないことだろうな。
レッグがそう思うのなら、相手を疑わしいと思ったら迷わず撃て、それが相手が誰だろうとな。
例え、俺であってもだ。
[弾を込め終えたリボルバーを一度、横壁に向けて構えてから、腰のホルスターにしまう]
それくらいの気構えじゃないと生き残れないぞ。
迷いはあるだろうが、俺はできればレッグに生きていてほしい、そう思っているからな。
[四足で立つと部屋の入り口の方へと向かい]
レッグは俺を撃てるか?
─集会場・広間─
[僅かな表情の変化には、気づくには至らず。
その後に返された言葉に、僅かに目を細める]
……本当に、いきなりですね。
[間を置いて、零れ落ちたのは、そんな呟き。
何故、この状況下でそんな問いを投げてきたのか。
元より、主従という立場を盾に守れと強要するつもりなどはない。
それは、エリカに対しても同じ事。
父が彼らに望んだ事は知らず、そして、死に対してはある種の諦観も抱いているが故に]
─集会場・広間─
[エリカの言葉に、ふ、と視線を時計に移す]
……ああ。
もう、そんな時間、でしたか。
[呟いて、確かめるのは支給された自動拳銃。
ここからどうなるのか。
考えても詮無いと思いつつ、意識はつい、そちらへと飛んだ]
─集会場・広間─
……我々にも立場と言うものがありますから。
[複数にしたのは同僚も含まれると言う意味を込めて。
本当の意図は表に出さぬまま、視線は主から呟きを落とした同僚へと向く]
そうですね。
本当に、面倒な事態になったものです。
[変わらぬ口調に恐怖はあるのか無いのか。
翠だけは、何かを見極めるようとするかのように広間に居る者達へと向けられた]
―集会場・広間―
……8人か。
[暫く後に、もう一度確かめるように口にする]
あのショップのおっさんも、ねこかってたばあちゃんも、うちのまえ通学路にしてた子たちも、
……それにカルくんも。
みんな、いないんだってさ。
[彼の死因を知る筈のアヤメは、如何な反応をしただろうか。
視線はそちらには向かず、モニターばかりを見つめていた。
構わず続けるその口調はただ、彼らを悼むにしてはあまりに淡々としていた]
―集会場・個室―
[語られる言葉からは温かい何かが感じられて。
黙ったまま兄の話を聞いていたが]
う…撃てるさ。
[台詞とは裏腹に動揺した声で言う。
言いながらもまだ銃を抜けない。それが答えだったが]
……カルロスだって、撃てたんだからな。
ラッシュが、お前が怪しいと思ったら、撃つ。
[唾を飲み込み、縦長の虹彩で四足姿勢の兄を睨む。
言い聞かせるような宣言は、極限状態であればそれを実行することも可能かもしれないと思わせるのには足りるだろうか]
誰であっても。
/*
保護属性取っ払いてーんだが、取っ払えてるのか謎過ぎる。
裏では「護らねーぜこんちくしょー」だが、表では「護るかもよ?」な動きになってないか、これ。
で、誰にしよう投票。
今はバファリン的な意味合いでアヤメ。
撃つ理由?
無いのがコイツだ(ぉ
─住宅街→集会場─
[区画の境目から集会場まで辿り着いたのは、定刻間際で。
周囲を見回すが、集会場の外に生きているものの姿はなく、ゆっくりと中へと入っていった。
誰かが居るなら、弱く微笑んで頭をさげる。
頬を濡らしていた涙の筋は拭ったものの、赤く腫れた瞳をみれば泣き腫らしたと気付かれるだろう。]
…─もうすぐ、時間…か…。
─集会場・広間─
[同僚がこちらを見れば、視線を合わせ、『何故?』というような表情をみせた。
だが今それについて問う暇はない。必要なくなってしまう可能性もある。
生きていられれば――後で真意を尋ねようと、頭の隅に残しながら。
主の後ろでこっそりと、裾の奥太腿につけてあったマグナムを取り出した。
弾はあの時確認したっきりだったが中は見ない。細く硬い両の手で握りこみ下に降ろし、少しだけ前に進み控えた。]
―集会場・個室―
[レッグの返答には満足そうに頷き]
その言葉を聴けて安心した。
話は、それだけだ。
[一度懐に前足をやり、それは中に忍ばせた小型の機械を確かめるための動作だったが、向こうにはどう映ったか]
できれば、そういう事態にならないことを祈りたいがな。
[こちらを睨むレッグの様子はまだどこか躊躇や迷いが見られて、それでも逆にそれでよかったのだと思った]
さて広間に戻るか。そろそろ…時間だ。
[レッグにそう告げて、自分は個室を後にして広間へと向かった]
─集会場・広間─
[立場、という言葉には、そうですか、とだけ呟く。
隠されたその意図は、当然知る由もない]
……本当に。
面倒な事です。
[こちらも、声音には恐怖感らしきものはない。
ゆっくりと、見回す広間。
誰が。誰に。
思考は緩やかに、巡る]
─集会場・入り口─
[集会場の中には入ったものの、奥に進むことはせず。
ただ腕の中にある袋を抱きかかえて立ち尽くしたまま、顔を伏せる。
この場にきても、まだ、中にあるものを出すことができなくて。]
警察官 パトラッシュは、司書 ナターシャ を投票先に選びました。
(ズューネだから、撃れる可能性はある。)
[自分が罪人である事は、この身を与えられてから叩き込まれた事。]
(…撃たれたくない。)
[まだ死ぬわけにはいかない。
一人ナナが残れば、彼女は主を狙うかもしれない。
あの時の狂気含んだ声は、最悪の事態を想起させる。]
(………。)
[硬く強張る表情と心に、偽りはない。]
―集会場・広間―
あの中にさ、『サイキッカー』っていたのかな。
[特に潜めもしない声は何処まで届いたか。
室内では他の話し声もしていたが、こちらの耳には殆ど入ってはいなかった]
……。
[独り言とも、傍の者に話しかけていたともつかぬまま、話はそこで途切れる。
端末を取り出して、表示される時間を眺めた]
もうすぐだね。
─集会場・広間─
[時間が迫る中、自分の銃にはまだ手を伸ばさず。
翠が見定めるような動きを続ける]
[視線の合った同僚の表情に気付くも、それに答えることは無く。
ふいと逸らされた翠はまた別の人物へと向いた]
一人、足りませんかね。
[広間に居る者、席を外した者の数を数え口にする。
その一人が集会場の入口まで来ていることにはまだ気付かぬ態]
―集会場・個室→広間―
…ああ。
[懐に手をやる動作は少しの疑念を心に残す。
尋ねかけて、やめた。
武器が別にあるかもしれないと、そんな警戒を残しながら一拍遅れで後に続く]
……俺も、そうならないといいとは、思う。
[小さな呟きは、少し距離が開いた後では届いたかどうか]
─集会場・広間─
面倒…か。
[主や同僚の言葉を、自分も小さく唱えた。
面倒、厄介、そんな単語がよぎる。
だからといって、どうにもならないが。
表情には微か影。それを隠す事は、出来ない。
それでもじっと、時が来るまで腕は指一つ動かない。]
―集会場・広間―
[広間に向かう途中、後ろから聞こえた声はかすかに途切れ途切れに聞こえて、耳がぴくりと動く。
そこからは二人沈黙のまま広間に着き]
ナターシャは…まだきてないのか?
[広間にいる人たちをぐるりと見回してそう尋ねた]
『まもなく一斉射撃の時間となります。
市民の皆さんは集会場広間に集まり、義務を果たしてください』
ただ短い事実だけを伝える無機質な放送が流れた
─集会所・入り口─
……ずっと此処に立ってても、ダメ、よね。
[今からすることは、出来る限り後に回したくて。
それでも、時間は刻々と近付いている。
どうしてこんなことになったんだろう、そう過ぎればじわりと涙が浮かんできて]
…あぁ、もう。一度泣いちゃうとダメね。
[ごし、と乱雑に涙を擦って、中へと足を進めた。]
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