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―自宅―
……どうだか。
[鼻を鳴らす]
何で困んだ。
お前のほうがよほど……ああ、いや、
お互い様といったところか、そこは。
[反論しかけたけれど、彼もそう一筋縄でいく相手ではなかったと思い直す。
表情は苦笑めいていた]
[その後親友は如何したか、帰るならば見送って。
己は頼まれたものを準備すべく奥の部屋へ]
麻酔は、……と。
[香草の束を幾つかと、乾燥キノコを棚から出した。
それぞれを細く擂り潰し、定められた分量だけ少しずつ混ぜていく。
作業を繰り返すうちに時間は過ぎ]
……少し寝るか。
[できた粉末に水を加え、溶けきるのを待つ間、仮眠を取るべく部屋を出た]
─村の通り─
……ふに?
[とてとて、と進む途中、長の家の方が騒がしいような気がして足を止める]
……何か、あったのかな?
[呟きながらも、そちらに向かう事はなく、とてとて、一先ず歩みは中央広場の方へ。
ここを経由すれば、どこにでもいけるから]
―自宅―
[妹の部屋の灯は随分と遅くまでついていた]
[先に寝るよと声を掛けて休んだ翌朝]
ユーディが来るかもしれないのか?
分かった。しばらくは居てみよう。
いってらっしゃい。
[不在時用看板のことも教わりながら留守番を引き受ける]
[研ぎの道具を片手にしばらくは店番代理となった]
/*
みゅう。
回線がへたれているのか、ルナスケープがへたれているのか、鯖が重いのか。
つながりがよろしくないんだよー(汗。
そしてベッティは……例によって、休日多忙なのかしら。
みゅん。
[中央広場で足を止め、しばし、思案]
……細工、先にしようかなぁ。
[どちらもゆっくりでいい、とは言われたけれど。
どちらかを、と問われたら、やはり、細工を優先したかった。
『周期』の事もあるし、何より、先ほどの長の家の慌しさが気になってもいたから]
よし、レェねえのとこを先にしよう!
[決めたところで、とてとてと。
歩みは、道具屋の方へと向かう]
―パン屋・自室―
――――っ!
[文字通り飛び上がるように目を覚まして半身を起こした。
だが見ていたものは現実には無く。
背を流れる冷たい汗が、こちらがリアルだと物語っていた。]
……ゆ、め?
[今見たものが夢でよかったと思いながら、寝台から降りる。
夢の内容が内容だったのでギュンターの所に行こうかと思ったが、仕事に全く手を付けていない状態で外に出る事はできず。
結局何時も通りに着替えて、パンを作る作業を始める事にした。]
―道具屋―
[作業の手を止め顔を上げる]
ユーディ。いらっしゃい。
イレーネは出かけているけれど、奥に用意してあるって。
入っておいで。
中
にゃー。
レナーテのおかーさん云々適当に決めてごめんなさいっ。
そしてウェンデルへのアンカーを今日になって忘れていた罠orz
ご、ごめんね!色々とごめんね!
ありがと、レナ。
それじゃ、ユーディがきたらこの部屋に通してあげて。
直ぐ帰ってくるつもりだけど、あの子がみればわかるようにしてあるから。
じゃ、いってきます。
[レナが留守番を引き受けてくれたので礼と、言付けを頼み家を後にして。
途中どことなく辺りが騒がしい感じがしたものの、それを突き詰めようとするほど野次馬な性格ではなかったために気に留めずユリアンの家へと。]
─道具屋─
ふに……レテにい、お店番?
[迎えてくれた声は、イレーネではなくレナーテで。
その事にきょとり、としつつ、道具屋の中へ]
レェねえ、用意しててくれたんだ。
良かったんだ、探しながらだったりしたら、ちょっと大変だったから。
[籠の中のメモを取り出して開く。
もっとも、当人以外にはほぼ書いてある意味の読解は不可能だが]
/*
余談。
勿忘草の色って、ライトブルーが主体ですが。
くろねこは、ライトブルーの中にピンクが混じって咲いているのを見て驚いたことがあるのだよ。
調べてみたら、園芸種で白とかピンクもあるみたいなのだけどね!
─語り部の家、ミハエルの部屋─
[すうすうと机に伏して寝息を立てる語り部見習い。
本は顔の横に置かれたままで半分開かれたまま。
夜の晩くまでも本を読み耽っていたとわかる様相で]
… う、…ん、んん。
[──どうやら、ゆめを見た。]
─道具屋─
そう。今はイレーネの代わりにね。
[きょとりとしているユーディットに微笑んだ]
こっちの部屋だよ。
ユーディが見ればわかるようにしてあると言っていた。
[教えられていた部屋へと案内する]
[メモも見えたが当然何も分からなかった]
何か必要があれば手を貸すよ。
遠慮なく言ってね。
[遠くから眺めるように見たそれは、
残滓と言うにも淡く、ぼんやりとした気配。
洞窟の中では、見たこともないくらい──
白い白い、一面の真白の中で、
髭の濃い、優しげな長老が、穏やかに微笑んでいる。
何ひとつ、いつもと変わった影は。
長老であるひとの姿からは、感じられない。
いつもどおりの、温かく思える、柔らかな笑み。]
ぅ、…
[けれど。]
…、? …爺さ…ま?
[受けたイメージは、「それ以上は見られない」と、そういうみたいに── 途中で、ぷつりと途切れた。]
─村の通り─
あれ、エーリおはよう。
ちょうど良かった、エーリのとこに行こうと思ってたんだ。
うん、ミハエルのこと。
今日の昼間でかまわないかな。
[ユリアンの家に向かっている途中、同じように籠を持って歩いているエーリを見かけて声をかけ。
ミハエルへの許可はもう出されている前提でそんな問いかけをした。]
[そこで、ぱちり。と──閉じていた翠の目が開く。]
…、… …──な。
[がば、と起き上がって机に手をついて]
い、た、っ
[固まった身体に顔を顰めながら、部屋の中を見回す。いつもの自分の部屋だ。
ぱっ、と扉の方へ顔を向いた]
──〜、…師匠、師匠!?
[部屋を飛び出して、だだだだっと一階に駆け下りた。]
/*
だいぶ、おそまきの占い師CO。
だがしかし見方によって霊能に見えかねない事実。
差を、がんばって、ださないとな…!
―自宅―
[翌日。
作業場に戻り確認すると、水は澄んでいた。
底に積もった僅かな沈殿物を取り除き、できた麻酔は瓶に移し替えておく。
作業を終えて息を吐き、ふと棚の一角に目が行く]
……そういえば、そろそろだな。
[その先には村の長用に作り置きしてある薬。
師の下で修行を始めた頃から、数週に一度のペースでこの薬を受け取りに来ることになっていた]
届けに行くか。
[そう思ったのは気紛れ。
どうせ聞きたいこともあるしと、親友の言葉を思い出せば眉を顰めたけれど]
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