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―宿屋自室―
いや。忘れたわけじゃない。
でも事態が事態だ。とことんまで念を押しておくのが俺の主義だ。
[鋭い視線を真っ向から受け止める。
返って来た答えに部屋に戻ってから初めて表情を緩めた]
妥当な所だね。
それと知られれば占い師の方が危険そうだけれど、お前はまだ誰にも言ってないんだろう?
[ゼルギウスも。あと気付いてるとしたらイレーネくらいだろう。
ミハエルに話しているとはまだ知らない。そういえば部屋に戻る前の何か言いたそうな視線は何だったのだろうか]
……まったくな。
人死になんざ少ないにこしたことはないし。
俺だって……いや。なんでもない、忘れとけ。
[選べないというのに、心の底から頷いて。
言うつもりでなかったところまで口にしかけて慌てて打ち消した]
―→自宅(回想)―
[暫く後に戻って来た者たちから、ミハエルの様子や、彼が無事帰り着いたことを聞いたなら、女は安堵の表情を見せた。
自宅に戻る前にブリジットに連れられた赤毛の男とは顔を合わせたかどうか、だとしても好意的な目は向けられなかっただろうが。
ゲルダやクロエ達の選んだ人形たちは一度自宅に持ち帰ることにし、残りは先の言葉通りユリアンの手に渡った。
購入したものを合わせれば、来るときよりも格段に増えた荷物は手提げ籠には入りきらず、幾らかは直接手持ちになった。
ユリアンに送ると申し出られた時には初めは断ったものの、何度かの応酬の末、こちらが折れることとなったか]
さぁて。
[自宅で一人きりになると、休憩もそこそこに作業台に向かう。
買ったばかりの天鵞絨と本朱子を手に取り、その肌触りや色を何度も比べた末]
……こっちね。
[天鵞絨は棚に仕舞い、本朱子が台の上に広げられる。
そうしてその日、女の家には明け方まで灯りが点いていた]
[水を用意するらしきベッティとイレーネを見送り、御父さんになると胸を張るゼルギウスに微笑を向けて。]
…そうだね、お父さんらしく、格好いいところ見せなきゃ
[眸を細めて笑むと、そう伝えて。村の様子を述べるミハエルの話を聞くと、娘は手当された患部に触れながら。]
人は、可能性があれば其方に流れていくものだから
悲しいけれど、解決に至るまで続くと思う
[>>316へなりと眉を寄せ、言葉を娘は喪った。自衛団長という存在の死は、これまで以上に此方側の眼も厳しくなると云うもので。]
――――…僕にかい?
ああ、うん、昨日は名前を名乗らなかったのだったね…
[囁きには僅か頷きを返して。娘は改めて名を伝えると、相談に応じると伝えて。つぶやきが聞こえると意がつかめずことりと頸を傾いだ。>>321]
雑貨屋 ゲルダは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
─宿屋 厨房─
[ベッティの>>324頭のおかしい、には苦笑する。思いつくのは一人だった。
あまり詳しく聞いたことが無いという彼女には、そうと小さく口にする。]
うん……今の状況を考えれば、あまり口にはしたくない話題よね。
[物騒であまり話題にしたく無いのも分らなくはない。]
でも……だったら本当に、どうしろっていうのかしらね……
[隣に夫が居ないからか、溜息は深く、重かった。
普通じゃない存在がここにいる、という言葉には、ややあって頷いて。]
そういう事なんでしょうね。でも…
[じゃあ誰が?…それには首を振ることしか出来なかった。]
[不意に向けられたヴァイスルヴの聲>>*78。
ふきだすグラォシルヴの気配>>*80]
お前さんに言われるとはねぇ。
[苦く笑って目を伏せる]
グラォシルヴも聞いてる訳だし
俺はこれでも抑えてるつもりだぜ?
/*
しまった、離席用のも作ってから落とすんだった…!
でもありがとうアーベル。もう少し頑張る。
ただその。
誰か残ってたら発見ロールしたミハエルに投げてあげてー!(汗
お願いしたのに申し訳ないのですよ。
─宿屋・客室─
用心深いことで。
……ま、その慎重さがあるからこそ、俺も手札晒す気になったんだがな。
[逆に言えば、それが最初に視ようと思った理由でもあるのだが、それは触れず]
ああ、今の所はな。
……もっとも、知れるときゃあ知れるし、死ぬときゃ死ぬ。
当然生き延びるつもりだが、死ぬ可能性にはびびっちゃいない。
……一度、死んだみてぇなもんだからな。
[さらりと言う声には、ほんの僅かな自嘲の響き]
人死になんて、出なきゃ出ないに越した事なし、確かにな。
[言いながら、軽く、蒼鷹の翼を撫でる。
不自然に途切れた言葉に疑問を感じるものの、それを追求する気はなかった]
――…団長殿が油断するような相手だったか。
あと考えられるのは抵抗する隙が無かったか。
イレーネが銀の短剣渡してたはずだが……
持ってなかったのか……?
[離れる前に聞いたミハエルの紡ぎ>>331には
思いついた事を言ってみせた]
ゲルダには昨日慰められてたからなぁ。
それでミハエルも心を許したんじゃねぇか?
[不思議そうなヴァイスルヴ>>*82にはポツとそう告げて]
/*
占い師:アーベル
霊能者:クロエ
守護者:ユリアン
聖痕者:ゲルダ
囁き狂人:???
人狼:???&???
囁きか人狼にゼルギウスを予想。
この様子だとイレーネは村かな。
さて、聖痕者を赤側に巻き込めるか否か。
/*
暗に、守護しなくていいよ! と主張しておるのだが、伝わってるよ、ね……?
[途中で死ぬ気全開なひと]
ミハがゲルダの方にいくなら、こっちゃどうすべかねぇ。
あと、手札晒すとしたら……うーん。
二回目の占いは、デフォ(ベッティ)で行くかあ?
―自宅―
[翌日。
台の上には幾つかのパーツに切り分けられた本朱子と、同じ形の型紙が散乱し、それらに埋もれるようにして、一枚の紙があった。
描かれているのは人形のデザイン画で、右足の膝上までフリルのスリットが入った赤いマーメイドドレスを身に纏っている。
女はと言えば睡眠を取ることはできたのかどうか、やや眠たげな顔で鏡の前に座っていた]
……はぁい?
[慌ただしいノックの音に、ほんの少し眉根が寄ったのは致し方のないこと。
声だけは何でもない風を取り繕って、玄関へと向かった]
―宿屋/食堂―
[様子を伺う先の女性が、微笑むならば、ニコニコと微笑みを返す。
それは、もちろんだよと言いたげなもので。]
――……ミハエル君は、本当に頭がいいなぁ。
[そして、ミハエルが告げる違和に、つっと紅を細めた。
その細まった眼は、席をはずそうとするライヒアルトを映し]
あれ?私も席を外した方がいいのかな?
[距離は取っていたつもりではあるが、悩むようにコトリと首を傾げる。そんな間に、相談事は後としれて、結局食堂の椅子に収まったまま。
妻とべッティが戻って来てなければ、そもそも席を外すこともできなかったのだけれど。]
あ、そういえば、昨日私を運んでくれたの誰なんだろう。
お礼いわなきゃ。
[昨夜、突っ伏した机を見て思い出し、独り語ちた。]
[ミハエルとライヒアルトのやり取りが聞こえると、
はっとして眼を見開く。胸の動悸を悟られぬように
暫し口を噤むけれど。]
おじいちゃんが…抵抗しなかった?
[如何いうことか直ぐには飲み込めない。
ただ、何の抵抗を見せずにいたという事は、
死の直前まで油断していたのではないかと結論づく。
違和感を覚えながらもミハエルが部屋を借りるとの言葉に]
そっか、わかったのだよ。
お部屋が決まったら教えてね
[淡く笑みを作った。]
聞こえるって分かってるんだ。
気にするに決まってるだろ?
[愉しげな同胞に少しだけ困ったように笑い]
あー…、ベッティやクロエも居たな。
でも其の中でゲルダの言葉が響いたんじゃねぇかな。
ま、俺は出遅れたんで良く知らねぇんだけど。
え。じゃあ、グラォが聴いてなかったら、もっとえっちなの?
[子どもがそういう話に興味を持つような雰囲気を醸し出すも]
だ、だめだよ!グラォにそんな話きかせたら。
胎教にきっと悪いよっ。
[あわわっと慌てたように言葉を紡ぐも]
や。でも、愛し合うことは、とても、素敵なことだけどね。
[何か思い出して、一人で照れたりと忙しく反応して
最後に、げふんげふんと空咳を吐くと、真面目な話をしなきゃっと
意識して貌をキリっとさせた。]
クロエ、未だかな…
[ほつりと幼馴染の名を零し扉向こうを見やる。
直ぐに戻るとの云っていたから待つつもりでいるけれど。
ライヒアルトが席をはずそうとしていたのなら視線は其方に移り。
ゼルギウスが運ばれたと聞けば不思議そうに首を傾いだ。]
運んで呉れた、って…僕らが昨日外に出てた時?
眠い時は無理しちゃだめなのだよ、
御父さんになるのならね?
[独り言ちを耳にすると気遣わしげに彼を見詰めた。
其の時の様子は場に居合わせなかった事もあって
身体を気遣うものだけになるが。]
ふふ、ありがとう、気を使ってくれて。
[同胞を困らせているのが分っているので、そんな風に礼にして返して。
他に、ベッティとクロエが居た、と言う話に些か間が空いた。]
……ねぇ、
霊能者だって一人名乗りを上げた人と、
いくら優しくしてくれたとはいえ、人か狼か良く分からない人、
どっちが信用できると思う?
[首を傾げるように、二人に問う。]
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