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[なぜかぞっとして、後ずさりする。
しかし、あわてた弾みに、部屋の真ん中まで...は踏み込んでしまっていた。数歩で外へ逃げ出す、というわけには行かない]
イヤ…いやだ、そんな顔しないで…。
[無意識に懐剣を抜こうと]
[ベアトリーチェが起きるとはっとしてそちらを見る]
おはよう。ベアトリーチェ。
[この子はどういう、子なのだろう。
ただ羨ましく思っていい子では、ないのだろうか。
アーベルのつっこみを聞いて、自分もおはようと言ってしまったことに、静かに口を抑えた]
[女性の持つものが視界に入る。]
ほら。
僕を殺しに来たんだ。
[ぴくり。
認識した途端手が震えて、笑みが引きつる。]
そんな演技しなくたって、分かるんだよ・・・・ッ
[崩れる。]
[「誰に向かって言っているのか。」
…やはり彼には見透かされるか。アーベルの鋭さに彼は笑う。]
[ユリアンが誇らしげに笑えば]
もう少し控えめなら「大人の男」の称号も差し上げたのですが。
[冗談めかして笑う。]
おはよう、ベアトリーチェ。
挨拶は貴女の好きな時に、好きなようにすればいいのです。
[アーベルにわざと対抗するように]
[コロコロ変わる顔には微笑んで]
貴女の待っていたご飯が出来たみたいですね。
まあ……起きた時は、おはよう、だな。
[落胆の声に、一つ、息を吐きつつ前髪をかき上げて]
でも、この時間は、こんばんは、だろ。
[律儀に答えつつ、お腹空いた、と言われればテーブルを見やって。
ふと、疑問]
……そういえば。
なんで、こいつ、ここにいるんだ?
[とぼけた問いを、オトフリートに。
その様子からは、先ほど向けられた視線には気づいていたのかどうか、それは定かではなく]
違う、そんなのじゃない。
演技じゃないの。本当にあの子がいないの。
一緒に、探して、くれたら分かるわ…。
[言葉が凍りつく。エーリッヒの顔が、まるで別人のように変貌して]
[悲鳴は、声にならない]
…っ!
[懐剣を抜くことも出来ず]
起きたみたいだな…
[オトフリートの警告通り、食卓の上に整えられた料理を眺めながらも、長椅子の上から目を覚ました少女に注意深く警戒している]
>>557
[謝られてしまうと慌てて]
あ、いや、あんたが謝る必要はないけどさ。
[彼女が零した自嘲代わりの吐息の意味はわからないまま]
そか。やっぱ寂しいか。
でも、ここなら…色々あるけど人だけは多いし、もう寂しくないだろ?
[気遣うように笑って、あとで聞いてみると言う言葉にも頷く]
[長椅子に転がったままのベアトリーチェのところへ移動する。
フォークにニャッキを一つ突き刺して、]
あーん。
[と、食べさせようとした。]
[目に入るのは、マホガニーの椅子。
帽子掛け、それから分厚い本。
まだ足りない。もっと強くドアを閉じなければ。
ありったけの家具を、書物を、
扉に向けて引きずって、たてかける。
誰も入ってこられないように。
誰も。殺人者も人狼も、神も、人も、幽霊も。]
(がたん、ごと、がたん。)
[必死に飛び退った。自分の身体が不思議なほど反応する。それが人狼の血のなせる業だとはまだ気づかない。
とっさに庇った袖が切り裂かれている]
やめて。お願い。
[声はまともに出ない]
[次にエーリッヒに切りかかられれば、夢中のまま鞘も抜かぬ懐剣で防ぐだろうか]
[ありったけの家具で扉をふさぐと、
益々鋭敏になった耳を押さえ、机の下に潜りこむ。
机から落ちるペンの音にも肩をふるわせ、うずくまる。
ああこれでは、中庭から丸見えだ。]
ぼくは何も見えない、何も聞こえない。聞こえない。
[喧騒がひどくなる。]
聞こえない。聞こえないんだ。
聞こえないって、いってるだろ!!!!!
[味が少し違う気もしたが、やっぱりニョッキをたくさん食べる。
しかしベアトリーチェの言葉に、小さく首を傾げた]
こんかいのしすたー?
あーんっ♪
[はむり。もくもく…]
おいしー♪
…あれ?でもこれ……ちょっとしょっぱい。
[きょとん?と味の違いに小首をかしげる。]
>>566
[冗談めかして笑うオトフリートに、不満を表して目をぐるり回し]
たっぷりの方がいいんだよ。
砂糖と同じで自信も、控えたりせずにな。
[しかしテーブルの上にベイクドチーズケーキを見つけると途端に機嫌を直して、早速手を伸ばす]
お、シスター約束どおりチーズケーキ作ってくれたんだ。
さすが約束を守る女♪……じゃない、女性♪
[「大人の男」として礼儀を守る表現も忘れずに]
嗚呼、嗚呼、畜生、
そんな顔して騙すつもりなんだろう。
寄って集って殺しに来るんだ・・・・ッ
[先程までの愉快さは何処へ消えてしまったのか。怖い怖い怖い。
一撃目が避けられるのを見て、一瞬だけ凍りつくけれど。再び腕を大きく振り上げる。]
ああ。
私が連れてきました。
[アーベルの問いにはさらりと]
お腹がすいたと言うもので。
[餓死させる趣味はありませんので。そんな事も笑って言う。]
[微笑んで食事を喜ぶベアトリーチェの、言葉。
それにも此方の微笑みは、変わらない。]
ええ。ナターリエはシスターの中でも随一の腕前でしょうね。
[ユリアンからベアトリーチェへの注意深い視線に、ベアトリーチェへの警戒を思い出す。
つい、忘れそうになる。
ここの人には、大抵そうだが。
ユリアンの言葉に]
・・・そう、ね。でも、身内、だから謝って、しまったのよね。
[確認するように呟いて。
問いには、頷く]
ええ、ここの人は、少し、落ち着く。なんて、言えば良いのかな。馴染、む・・・?
[アーベルのことに、再度頷いて]
[ベアトリーチェの食事を摂る時の少女らしい笑みと、彼女に食べさせる神父の微笑ましさに思わず警戒も解けそうになっていたが]
ん?
[イレーネの指摘に確かに妙だと呟く]
「今回の」ってことは無いよな。
シスターの料理は毎度美味い…って、そういう意味じゃなさそうか。
[意味がわからないなと首を傾げるユリアンの耳に、例のガタンゴトンが聞こえて天井を見上げる]
また…どうせハンスさんだ。降りて来る前はいつもこうだもんな。
…いつも何やってんだろ?
[本気だ]
[懐剣の鞘に刃が食い込んだのに戦慄する。攻撃から逃れながら躓いて、身体はエーリッヒのベッドの上で弾んだ]
やめてーッ!
[大きく悲鳴を上げながら、羽根枕を投げつける。
一つ、二つ]
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