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[少年の掠れた声には、彼よりもその傍らのユリアンが反応して。
手当てできる人を呼んでくる、と走り出そうとした矢先に、シスターが声をかけてきた]
…………。
[振り返り、目にした姿に、重なる。
遠い過去の映像。
しかし、エルザが怪我を、と訴えるユリアンの声が、それをかき消し。
蒼は室内の紅へと]
……エーリッヒが、壊れた。
[自分はただ、簡潔に問いの答えを口にする]
えるざ。
だいじょうぶなんだ。
もう、だいじょうぶ…
[彼女を支えるように]
[否、彼女に縋るように]
だい、じょう…
[掠れた声で繰り返す]
[それも徐々に小さくなり]
エーリッヒさんが
[アーベルの言葉に、ああそれなら彼は死んでいるのかと。
ふと、彼の様子もおかしいような気がして、じっと見る。]
……最初から、ヤツは、壊れてたのかもしれねぇな。
自分の感情……恐れや、疑心。
そんなモンを、あの笑いの下に隠してた。
[いつか、書斎で見た姿。
感情を必死で制御しようとしていた青年。
それを、思い出して]
……感情の抑止がきつすぎれば、それはちょっとの衝撃で弾け、精神を壊す。
それが、起きただけにすぎん。
[淡々と、語る。
じっと見つめるシスターの視線には気づいても、そちらを見る事はなく]
…だめ。
[首を横に振る]
[まだその瞳に正気は戻りきっていなかったけれど]
あなたじゃ、ないわ。ミハエル。
[童女のような、ひどくあどけない表情]
…あなたじゃ、な…
[くらり]
[気が遠くなったか]
僕が、殺した。
[溜息をつくように]
僕が殺したんだ。
エルザは、悪くない。
[焦点の結ばない瞳でそう呟く]
[それは声になる前に歌姫の手で止められたけれど]
[声が、悲鳴に近い声が、出た。
アーベルのいつもの簡潔な説明を聞いて]
・・・エーリッヒ・・・が・・・。
[アーベル自身も、どこか変に思う。首を傾げる余裕はないが]
[神父の目を、じっと見つめて。]
やさしいひと、だいすきなひと、たいせつなひとから。
…あとまわしにすればするほど、いやなものをみることになるもの。
いやなもの、みせたくないよ。
[喧騒が止んで。
やがて階段を上る音と、ぼそぼそと話す音。
今はもう、争いの気配はない。
一人でいるのも恐ろしくて、
けれども扉を解くのも恐ろしい。]
血の音、匂い。ああきっと。
俺は見殺しにしたんだ。誰かを。
誰だろう。
[知りたくない。]
[気を失って崩れるエルザを支えて]
誰か、エルザが怪我を。
手当てをしてあげてください。
[入口へと顔を向けるけれど、視線はどこか彷徨ったまま]
このままじゃ、エルザが。
[部屋の中に入り、自分も手当てをしようと。
アーベルの言葉に、エーリッヒと話した夜を思い出した。
いつも穏やか。
状況についていけないと、言いながらも、穏やかで。
そこが、変だと、思ったのに。気付いたのに]
・・・・・・人として、死んだの?狼として?
[そんな事を聞いてしまう自分がいやだけど、それはとても重要なこと。
そしてそれはエルザが分かるのだ、と気付いたところで、エルザが気絶したのが目に入った]
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