─パソコン室─
…桜子ちゃん?
……気持ちは分かるけど、せめて、誰かが戻ってくるまで待っていよう?
戻ってきたら、私も一緒に行く、から。
[立ち上がった桜子>>82に、自分も同じよう立ち上がりその肩に手を乗せた。
本当は、自分も幼馴染と、その親友である彼のことが気がかりで落ち着いて待ってなどいられなかったけれど。
後輩を一人で行かせるわけにも、一人置いて出ていくわけにも、この部屋を空けるわけにもいかないと思い、それを堪えていた。
だからこそ、慎太郎と友梨が戻ってきたのを見ればほっと表情は和らいだ。
けれど戻ってきたのが二人だけと気付けば、それはすぐに案じるものに変わった。]