― 宿直室 ―[春の傍に寄ろうと立ち上がろうとして床についた手。乾いた血の色を認め、その動きが止まる。響を運んだ際に制服や手には彼の血がついていた。このままでは辛そうな友の背をなでることも出来ない]――…ン。[着替えはあっただろうか。教室になら、と意識が其方に向いた所で漸く廊下にある人影に気付く]其処に、誰か居るの?[少しだけ声を張り廊下の方へと声を掛けた]