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大事なもの。
[戻ってきたクレムを、じっと見つめる。>>376
溜息のようなものが聞こえて首を振るとナータに視線を戻した]
あ。それ。
ゲルダさんが言ってたもの?
[ナータの指が髪飾りに触れるのを見て。
何となく聞き損っていた品について尋ねた]
綺麗だね。
優美で、ナータに似合ってる。
[不安そうなのは、人前でいつもと違う格好をしていたからかと。
合っているような間違っているような受け取り方をした。>>378]
[探すとか、探せないやつとかそんな会話を二人がしているのが聞こえる、
なんのことだか、理解はしたくなかったので考えないようにはしていたが、それでも心の中に確かな引っかかりは残った]
し、してない…。
[いつものように強く返すことはできなかったが、それでもにらむようにしてアーベルの方を見てから、
妹の手を握る手はわずかに強くなっていた]
だと思うぞ。
とりあえずヴィリーは一発殴っといた。
[殴ったのが当たった本当の理由は違うけど。
口滑らせたオレもオレだが、アイツと居るとホント碌な事ねぇ…]
ま、選ばれし者が残るとも限らねぇだろうからな。
何も力を持たない奴の方が恐ろしいことだってある。
…って同胞が言ってた。
[オレは過去に『場』に居たことが無いから知らないのは仕方が無い。
でも、数の暴力って怖いよな]
ん、まだ決まった訳じゃねぇしな。
経験がある、って部分で危険そうなら…ってことで。
[生き残ったってことは、そいつは対処法を考えやすいってことにもなるからな。
何も選ばれた者だけじゃねぇ、恐ろしいのはよ]
……ヴィリーの奴、何か知ってんのか?
[>>380 言い回しが気になった。
自分では終わりを選べない? どう言う意味だ?]
大事なもの。
クレム兄さんが大事。
[そして]
ナータが大事。
[友であるエーリもだけれど。言っていたらキリがない。
リエルとの会話もあって、何とも落ち着かない気分になった]
見つけてしまったら。
[見つけられてしまったら、には今は思い届かない。
朱花かもしれないクレム。コエにも出さないように意識して視線を外した。そうできる程度には、コエの会話にも慣れてきていた]
リエルはいつでも頼りになるなあ。
[しっかりと制裁下したことを褒め称えるように小さく笑った]
ふうん?
そういう感覚は、書物からじゃ分からないな。
でも見出す力がなくても殺そうとすることは出来ることだしね。
[やはり実感はなく。何となく理解できるという程度だった]
ああ、そうか。
そうだよね。
[どうしても歯切れが悪い。
ただ、注意しようという意識は強まったのか、一度クレムを見た]
― 厨房 ―
今度、ハーブティーと一緒に料理のレシピも送ろうか。
ハーブを使ったレシピもなかなか色々種類があってね。
[今度、と。未来のことを口にする。
いつものように、さらりと]
きっと君に教えてくれる人たちと一緒に作れば、簡単に出来るだろうし。
[フライパンの中で野菜はしんなりしている。正直作り手順はあまり気にしていないのであった]
そうだよね。
薬といっしょはまずかったりするもんね。
[沸いたお湯の中にいれたり、調味料を足したりして]
本当はしっかり食べるものもあるといいんだけどね。
やっぱり食べられそうにないときに、見てもね。よくないから。
おにいさまとラーイにお話したい事があったのだけど。
[二人には自らの事を告げておきたいと思っていたから
小さな声でポツとクレメンスへ>>382と返した。
ライヒアルトの問い掛け>>383にはこくこく頷き]
ええ。
昨日ゲルダさんにいただいたの。
[似合わない?と尋ねようとしたら過分な言葉が返されて]
……あ、ありがとう。
嬉しいけれど、ラーイは褒めすぎだと思う……。
[途惑うように揺れる菫はやがて伏せられ耳朶が朱に染まる。
耳朶を隠すように頭へと指先を這わせれば真珠の花が揺れた]
/*
ヴィリーが狂信っぽく見えてきたわけだが(
その場合狼どこだろう。
さっきの面子の中か…
まぁあんまり考えなくてもいいかー(
……どうだろう。
クレム兄ともよく議論してるみたいだし。
旅してるから詳しいっていうのとも何か違うよね。
[それならリエルやゲルダも同じような雰囲気を醸しだすだろう。
もしかすればアーベルもだろうか]
ヴィリーさんにも気をつけておかないとかな。
[敵か。味方か]
人狼、が、団長、を……?
[暫く経って改めて呟けば、息苦しさが増す気がして]
[胸の前で握る手は力を増す]
そ、か……
探さない、と、……
[顔は俯いているけれど、目は床を見ていない]
[いつもより小さな小声はどこまで届いたものか]
[握り返される手にふと我を取り戻したように、姉を見て]
[次いで頭に手を置かれて、アーベルを見た]
……え、と……
[姉の行く先に従うつもりで横に視線を流したが、逆に問われて]
顔、洗いたい、な……
[控えめに、当初の予定通りの言葉を口にする]
─広間─
[ヴィリーをじーっと見る。じーっと見る。
殴ったところに痣が見えた。
うは、まさかそうなってるとは。
怒ってるかなー、と思いながら、オレはつつ、とヴィリーから目を逸らす。
後で仕返しされなきゃ良いな。
いやでもアレはアイツも悪い、うん。
……口を滑らせたオレもオレだけど]
[そんなことをしている間でも、周りの話を聞いていないわけではない。
皆オレより情報持ってるらしいから、とりあえず聞いといて後で考えることにした。
…伝承、真面目に聞いとくんだったかなぁ]
[人狼について。
探し出せる者について。
交わされる意見は確かに女の耳へとはいっていた。
どの意見も理解は出来る。
ただ、理解できても納得できるかは別の話で。
けれど、離れ際に告げられたアーベルの言葉>>388が深く胸に残った]
それじゃあ、お風呂に、行こうか…
[妹の様子が伝染したのか、それとも場の雰囲気にい辛さを感じたためかこの広間から今は離れたかったのもありそう提案した]
それじゃあ、行ってくるから。
[そう広間の皆には告げて、まだ少し他の会話も気になりはしていたけども、エーファと連れ立って広間を後にしようとするだろうか]
[クレムの不思議そうな顔には、眉尻を下げただけだった。
大事なものと言われて、それを確認する気分だったのかもしれない。手出しの話だけではなく、やはり兄と慕う人には似通う部分がある。同じ手を掛けなくてはいけなくても、大事なものは避けたい]
お話?
[不思議そうになるが、願われるならその通りにするだろう。>>391
予想通りの答えにはうんうんと頷いて]
褒めすぎなんかじゃないよ。
本当に似合っているもの。ねえ?
[クレムかヴィリーか、気づくならエルゼリートか。
自分だけでないと証明するように他の人を見て同意を求めた]
ゲルダさんは流石だね。
どうすればより魅力的になるのか知っているんだもの。
[本人は厨房の方だろうか。ちらりと窺ったりもしながら。
赤くなっているナータに悪戯っぽくクスリと笑った]
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