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ま、お前さんも単独行動は出来るだけやめといた方が
いいんじゃねえか?
……本気で『消される』かもしれんし。
[もっとも、ハインリヒの言う『消される』は推理小説やら
犯罪小説にありがちな『口封じ』の意味らしいが。]
ー教会・礼拝堂・現在ー
[ナターリエの言葉に笑う]
ああ、あなた方は、誇り高き一族だったね。
人柱というと、確かに少々聞こえは悪いかもしれぬ。
しかし、世界が滅び去るかもしれぬという瀬戸際には、自ら身を投げ出す美しい心の持ち主が一人や二人は現れるものだよ。
人間というのは随分と、崇高な生き物だとは思わないかね?
つい、って。
[返される言葉と笑みに、つい、こちらも気が緩むのを感じつつ]
……方法……は、ない訳ではないけれど、ね。
[一つ目の輪は消滅したが、ある種の手応えを残した。
ただ、確証を得るために新たに輪を飛ばして、それで同じ事ができるかどうか。
それは、彼にも自信はなく。
そんな思いがあるためか、その言葉は掠れた呟きとなって、こぼれるに止まった]
今の、なんだったんだろう?
一瞬過剰な力を感じたような気がしたのに。
変ね。気をつけておこう。
[心の中で呟きながら走る]
…あぁ、気を付ける。
[頷いて、詰め所の中へ。
まともに戦うのならば、大抵の相手には遅れをとらぬ自信はある。
だが、不可解な力を相手にしては、流石に自分でも無事では済まないだろうし…。]
まあ、なんだ。
じっちゃんがいるにせよ、いないにせよ。
無駄足ではないと思ってる。
[『会えない』とは聞いたがくたばったとは聞いてないしな、
と笑いながら。
自警団詰め所へずかずかと。]
研究生 エーリッヒは、少女 ベアトリーチェ を能力(守る)の対象に選びました。
ついは、ついだよ。仕方のないことなんだ。
[腕を組んだまま、ひとりでうんうんと肯いて納得していましたが、オトフリートの声の調子が下がったのに眼を挙げます。]
ベアトリーチェにはよくわからないけれど、
それはずいぶん、難しいことのようだね。
[たむろする冒険者の波を縫って北門を目指す。そもそも一緒に行動しているという意識が希薄だったから、ブリジットの一瞬立ち止まった事には気付かなかった。]
オトフリート、ベアトリーチェ。
お前たちも遺跡の様子を見に?
君が、取り残される、ね。
それは随分とヘマをやったものだ。
[そんなことはありえないだろう、と思っているのがやすやすとわかるような口調で、揶揄う。
シスターの好まぬ、という言の葉は、随分とまともに思えた。]
再度封印をしたとして、また斯様なことが起きないという保証もあるまい。
君は、何を考えているの、クレメンス?
ふるい付き合いだ、教えてほしいと思うよ。
[もっとも、挨拶だけだけれど、と。
言の葉は小さな笑みとともに。]
−南通り・商店街−
[アマンダは、目を覚ましてから商店街の方へと移動していた。
千花がティルから木の実をもらったと言う話を聞いて、そろそろ食料を補給しないと怪しまれる事に気付いたから]
「はい、まいど! アマンダは小食だねー。
そんなんじゃ成長しないよ! ほら、おまけだ!」
ん、ありがと。またね。
[日持ちしやすい果物を多めに買って、一度帰路に着く。
千花は定位置で、おまけしてもらった不揃いの苺を一つ齧っている]
…さて、どうしようか。
自警団はハインが、遺跡は…オトやブリジが行きそうだ。
…木を隠すなら森、石を隠すなら土。
書を隠すなら…図書館でも、行くかな?
[苺で口いっぱいな千花の返事は期待せず、一度工房へと向かう]
−Kirshburm:店内−
[二階から降りてきたその表情はえらくぐったりとしたもの。
昨日からの歪みの影響は人間の自分にはあまりにも大きく、今日に限っては楽器を手にする気力もないらしい。
とりあえずカウンターに陣取れば、べしゃりと上半身をカウンターに預けながらアイスジャスミンティをハーヴェイに所望する]
難しい……そうですね。
それを行なう事には、慣れているのだけれど……今は、そのための力は抑えられていますから。
[こちらを見上げる眼を、困ったような色彩を宿した翠の双眸で受け止めて]
っと……やあ、ミハエル。それにブリジットも。
も、という事は、君たちも?
ああ、そうだ。
[ポケットから輪を取り出そうとしたのですが、それは後ろからかけられた声に止まり、顔だけをそちらに向けます。金いろと、茶いろの髪が眼に入りました。]
ミハエル、ブリジット、こんばんわ。
ベアトリーチェは外に行ってはいけないのだけれど、
オトフリートとヴィンターが見に行ってきたそうだよ。
み、ミハエルさん、足はやいのー。
[小走りのままついてきた。
どちらかというと彼女が遅いのにも問題があるのだが]
あ、こんばんは。オトフリートさん、ベアトリーチェ。
何か見つかりましたか?
[オトフリートがここにいるということは、と期待をしながら聞いてみた]
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