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[微かに揺れるジャスミンティーのグラスに眉根を寄せながら]
…俺は、あまり咒文とか、そういったものに…縁がないので、わからないんです、けど。
……探査って何、美味しい?みたいな。
[は、と小さく息をこぼすもシスターの入店に感じるのは重なる不快感。
自分でもわけのわからないまま、微かに襟元を抑えて極僅かに呻いた]
だってこれ以上は。
町の人たちも困っちゃう?
[王が動くというのはそういうことのはず。
きっと彼も知っていて言っているのだろうけれど]
ミハエルさん、アーベルさん。
[変化と封印、対なす精霊がやってきたのに気が付いてそちらに頭を下げた]
[風の愛し子のコエに、苗床は頷いた。]
多分、そうだろうね。
聖なる力が感じられたから。
何かあるのかな。
……うん、僕は無理も無茶もしないよ
[微笑む。
それは既に、ウソだと、決めてしまったけれど。
まだ子どもの風の人には、伝えることはないだろう。]
……あー。
別に探知呪文は美味しくない。
ただ、俺みたいな職種の人間が扱えたら便利な呪文だな、と。
[ため息を一つ。]
ま、俺は魔術師の中でも落ち零れだからな。
呪文一個しか使えねえし。
[影の王の力は、彼女もまた感じていた]
「……面倒な。」
[柳眉が僅か、顰められる。
呼吸などしていないのだが、溜息を吐くように遠くを見た]
「彼の王も必要以上の干渉はしないでしょうが、
如何様にするつもりです?」
今、ナターリエさんが来た。
僕は何も気づいてない振りして情報を危機だそうと思うよ。
本当にしないでね?
[もう一度念を押し直す]
[氷破と流水、二人の精霊になにか掛けようとした声は、突然の力の奔流にかき消される。
けれどそれは、均衡の為の力。繭の如く包み込むそれに、アマンダはいつの間にか詰めていた息を吐いた]
ブリジ…?
うん、急ぐのは、わかるけど。王?
[零れるブリジットの呟きに、瞬く。
3年この地に居て、全然気付いていなかったらしい]
/中/
そう云えば、今のフィロメーラは最低限の存在だから、
服を纏っていないのだよね。
描写するのもなんだから、していないけれども。
それが良いね。
もしも、気づいていると知られたら、何かされないとも限らないから。
慎重に、ね。
気をつけて。
[念押しの言葉に、もう一度うん、と笑って]
そんなに心配しなくても、大丈夫だよ。
長いこと生きているのだから、自分でだいたいわかるから。
<<若…どうやら、合流出来なくなりました。>>
[従者たる灰の竜馬から、対の刻印を通しての声。
いつもより遠く、雑音混じり。]
<<街に結界らしきものが。
どうやら、ちからあるものは通れないようで。>>
>>…まぢで?<<
<<…ええ、まぢで。>>
「そうだな、いずれにせよ迷宮の力が、また鍵の書を取り戻しにくるだろう。力ある者達を、迷宮に落とせば、地上と迷宮との天秤が崩れて、影輝王の結界の安定も揺らぐやもしれぬ」
あー、確かに「探偵さん」が探査の呪文使えたら楽だよね。でもオジサマ呪文一つでも使えるんだ。
使えない人間からしてみたら羨ましいよ。
すごいな。魔術師だなんて。
ただの甘党のオジサマじゃなかったんだね。
[結構失礼]
鐘の音? ああ、これもあれの影響か
[と一人納得。彼らから説明を求められると、僅かに思案したが]
説明の前にひとつこちらからお聞きしますが
貴方たちは「鍵の書」についてはどの程度ご存知で?
誰が、あれを奪ったのか。
それが重要だね
あれの力は強いから、
きっと見つけられるだろうけれど。
巧妙に隠されては気づけまい。
[時の竜の言の葉に、悩むように。]
「……では、そのように。
書が此方にあるのなら、その力を利用する事も出来ましょう。
指環もまた、貴方の、引いては我等の願いを叶える手助けになる。」
[長い時間、ベアトリーチェと離れているのは危険が伴う。
遺跡に集う面々を見、抱く力を確認した後、彼女は其処から失せる]
[夜空に放った力の欠片の行方を追いつつ、事のついでに張り巡らされた結界の状態を確かめる]
……なるほど。
特に力在るものの通過を阻む、封印結界。
……いつぞや、界の狭間を覆ったものと、同種のもの、か。
―遺跡―
[今のは何だ。いやいやどういう事だ。]
[少しの間、呆気にに取られていた。アマンダと、アーベルへ頭を寄せて囁く。全く気付いて居なかったらしい。]
何故、いま、ここで
影輝王が………?
[ナターリエの問いに...は即答]
「鍵の書」って。「すべての英知が手に入る」とか言われてる凄いお宝でしょ?見つけたら一生遊んで暮らせるだけのお金になるってきいたよ。
あ……うん。
[思わず呟いてしまったので、どうしたものかともじもじ]
あんなに強い力、他の人じゃ無理だもの。
[とりあえず当たり障りの少なさそうな部分だけ]
力ある存在は、外からこの町に干渉することはできないよ。
同じくここから出ることも出来なくなっているはず。
だから、書を持っている存在もこの町の中にいるの。
でも、ずっとこのままというわけにもいかないから……。
[いそがなくちゃ、と続けた]
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