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[その後直ぐに周囲は喧騒>>#0に包まれ、驚いて周囲を見回していると、少女>>40がそれに反応していて。
心配げに見上げると、少女は小さく呟いた後に傍を離れ駆けて行ってしまった]
! わんっ!!
[思わず大きく吠えてしまい、銜えていた袋が地面へと落ちる]
[地面に落とした袋から零れる、ペンのような細長いもの。
それが何なのかは未だ分かっていなかったが、とにかく鼻先で袋の中に押し込み、再度口で袋を銜えて持ち上げた]
……… きゅうん
[その頃にはもう少女の姿は見えず、不穏な空気を纏った街の住人達しか見えない。
その住人達は猜疑の視線を犬へと向けていた。
犬は思わず身を低くし、身構えてしまう]
うー、カレン、もういないー。
……それよりも、何でみんな俺のことみてんだ?
確かに今吠えちゃったけどさー…。
─ 雑貨屋 ─
え、あ。
で、でも外は…
あの、気を付けて、下さい。
それと、おじいちゃんに会えたら、私は店にいるから、って。
伝えてくれますか?
[外を見てくると言って出ていくケイジに危ないと止めようとしたが、此処も危険に変わりはない。
かと言って、外に出ることも怖くて一緒に行くとは言えなくて。
結局、出ていくケイジに勝手なお願いを託して見送り、自分は店に残った。]
─ 雑貨屋 ─
[ケイジが出ていって完全に一人になる。
壊れたシャッターの見える外は、まるでパニック映画のようだ。
聞こえる銃声、罵声、殴る音、落ちる音、色んな音が聴こえてきて、恐怖が増していく。
何でこんなことになったのだろう、ついさっきまでは普通だったのに。]
こ、わい。
[小さく呟いた声は、不自然に歪曲したシャッターのせいか妙に響いて。
ぱきり、外の足音が止まった。]
おかーさん、おとーさん!
[パトラッシュを置いてきてしまったことよりも、
両親のことがただ心配で、周囲の凄惨な様子も流れてくる嫌な思いも、必死に両親の元へ向かう気持ちの為にいくらかやわらぐだろうか。
足元や服のあちこちが血に濡れていく。道の端や真ん中に正視に堪えないものとかが転がっている]
「カレンっ!」
「無事だったか」
[そんな中無事な姿の両親を見かけて、泣きながら飛びついた]
おかーさんっ!
─ →自宅へ移動中 ─
『こいつだ、さっき武器の支給場所で端末弄ってた犬』
『普通の犬があんなこと出来るはずが無ぇよな』
『それにアイツの前足、さっき変形してたぜ』
『てことは……───アンドロイド、なんじゃね?』
[怪しいと睨んで支給場所から後をつけてきていた住人達の会話。
それは周囲にも十分聞こえるもので。
先程の喧騒で混乱していた者達までが犬へと視線を向けていた]
『アンドロイドだって?』
『じゃあそいつがPSMか!』
[そんな叫びが聞こえ、周囲が更にざわめいた]
俺はPSMなんかじゃないやい!!
そりゃあ足はサイバー部品に換えられちゃったけど……。
他は正真正銘生身だもん!!
ぐるるるるる ………
[敵意を向けてくる住人に対し、犬は抗議するように唸り声を上げる。
その間にもざわめきは広まり、犬を取り囲む者が増えていった]
『PSMって動物にもなるのか?』
『分からねぇけど……殺しちまえば同じだろ』
『そうだよ、たかが犬じゃねぇか』
『殺せ殺せ!!』
[言うが早いか銃口を向けられ、犬は更に身を低くする。
その場に留まるは危険と判断し、撃たれる前に地を駆け。
震える腕で銃口を向ける一人の腕の下に潜り込むと、地面を蹴って腹部に頭突きを食らわせた。
思わぬ反撃に住人はバランスを崩し、尻餅をつく形になりながら、遅れて引鉄を引く。
発射されたレーザー光は離れた場所で犬を囲んでいた、運の悪い住人の頭を貫いていた]
『いやあああああああ!!』
『この犬っころ!!』
[頭を貫かれた住人の近くに居た女性が悲鳴を上げる。
別の住人が尻餅をついた住人の上に乗っていた犬に銃口を向けて引鉄を引こうとしたところで、犬は開けた道へと身を躍らせた。
結果、転んだ痛みに呻いていた住人が銃弾を受けることになり、断末魔の悲鳴が辺りに響く。
犬はそれを背に、振り返ることなく全力で自宅のある方へと疾駆して行った]
─ 雑貨屋 ─
え…
[今の呟きを聞き止めたらしいその人が、中に入ってくる。
何でこんなところに隠れてる、と問われて返答しようとして。
けれど、それは問いではなかった。
こんなところに隠れるなんて後ろめたいことがあるんだろう。
生き延びようとしてるPSMに違いない、とわめきたてられて。
向けられた銃口に、背筋が凍った。]
いやっ!おかーさんじゃないっ!
[感じたそれは、自分に聞き取れた、流れてきたそれは…、
自分の知る母親の姿をした何か別のもの。
すぐに離れようとした体をつかまれる]
「何を言ってるのこんなときに」
「よっぽど怖い目にあったんだな。お父さん達と一緒にいればもう大丈夫だぞ」
[なだめようとする、両親から動揺の色が感じ取れる。
それはやっぱり、自分が困らせたりしたときの両親からいつも感じるものではなく、知らないもの]
離してっ!離してーーっ!
おかーさんとおとーさんをどこにやったの?
[PSMという言葉を思い出す、のっとるとか言ってた]
PSM?PSMとかいうわるいあんどろいどなの?
[その言葉と騒ぎを聞いた回りのまだ動けるものが、こちらに意識を向けるのにそう時間はかからず……]
─ 雑貨屋 ─
や…っち、が、
[ここは私の家で、おじいちゃんを待っているだけ。
それだけの言葉なのに、口が動かない。
恐怖に引き攣るのは喉だけでなく、足もその場に縛り付けられたようで。
逃げなきゃ殺される、でも動けない。
こわい、こわい、こわい。
恐怖にすくむ中唯一自由に動く手が、ベルトに備え付けられた膨らみに触れて。
それを取り出したのは、ただ、無我夢中で。
我に返ったのは、目の前のその人がどさりと倒れた音でだった。]
[何かの爆ぜる音、とても大きな音。
そして何かを貫いて、硬い金属にあたるような音と同時に、目の前の母親の姿をしたもの頭が……]
……ぁ……
[声が出ない、怖い、とっても大きな負の感情が同時に周囲からこちらへと向かってくる。
火花を散らす、母親だったものが倒れるのを見ながら……
悲鳴を上げるよりも先に、意識が落ちて倒れこんだ……]
─ 街中 ─
とはいえ、無駄弾は撃てねぇしな……。
[銃弾の補充はしておいたが、無作為に撃ち続けるわけにはいかない。
この先、何がどうなるかわからないのだから]
っつーか、どこもこんな感じ……っとお!
[呟く所に、再度の火線。
振り返った先、レーザー銃を握る女の視線は、左腕から除く機械部分に向けられていた]
「……化け物……化け物なんだろ、アンタっ!」
だから、ちゃうわいっ!
アンドロイドとサイボーグの区別くらいつけやがれ!
[突っ込みを飛ばしつつ、距離を詰めて遠慮のない拳を一撃、腹部に叩き込む。
ここで意識を手放す事がどうなるか──までは、考える余裕はない。
むしろ、他者を気遣う余裕なんてものは売り切れ寸前だ]
─ →雑貨屋外 ─
ん、わかった。
ふーちゃんの爺さんがいてもいなくても、しばらくしたら戻るから。
そっちも気をつけてね。
[なるべく心配かけないように、声は努めて明るかった。
勝手と思っていないお願い>>50には、ひとつ頷いて返してから、外に出るとまず周囲の確認をする。
ほど遠くに赤いペンキのような色と、人形みたいな死体がちらと見えるが、生きた人間の気配はない。多分アンドロイドも居ないだろうと判断すると、鞄の中から端末を取り出した。
一見するとマーズラボでよく見られる端末と変わりないが、自分たちの所の品である。
器用に片手を滑らせるように操作した後、シャッターへと近付けると、先端の通信部から青色の光が出て壊れた部分を照らしだした。
程なくして、壊れて曲がり空いたままだったシャッターは、普段と同じ状態に直される。
ただ直ったのは見た目だけで、実際は壊れたままである。
触れれば擬態してある事はすぐバレるだろう。
声が通る事>>51>>56までは考慮外だった。]
/*
ほむ。
PSMじゃないとすると、人間不信にするにはどうするべきだろうww
やっぱPSMだったことにした方がやりやすいかなー。
既に死んでる予定だけど(
─ 雑貨屋 ─
あ…わ、たし…
[手に握ったままのそれに視線を落とす。
セットされたパックのエネルギーが減っているのが見て解る。
今、自分が使った分だけが、減っている。
目の前の、誰かを撃った分だけが。]
い、や、
― 街中 ―
[パニックのまま逃げる集団からは途中で離れて別の道へ。
左手に拳銃を引き抜き、補助用の片眼鏡をかけて。端末を手に取るより先に、何かが走ってくる気配を感じた]
止まらないと撃つよ!
[銃を持ち上げ、それでも警告の声を上げたのは訓練の賜物。誰に対しても即座に撃ってしまったら「警備員」は出来ない]
は!?
[しかし駆け込んできたのは、人間ではなかった。
銃口は向けたまま、その白い影を思わず見つめた]
/*
ここで風呂とか言われたんで。(時計見てなかった失敗)
接触してもいいか、相手の行動次第にしようと逃げてしまった鶏兎猫です。ごめんなさい。
とりあえず、コレ、隠さんとどーにもならねぇ、かっ!
[焼け石に水な気もするが、それだけで目をつけられるのは動き難い。
ぐるりと見回したなら、目に入るのは流れ弾で割れたらしいショーウィンドゥと、散らばる色とりどりのハンカチやスカーフ]
……非常事態だしなっ!
[早口にこう言うと、落ちていた中から黒のスカーフを引っ掴み、それで裂けた部分を縛って隠した。
偽装というには余りにもお粗末だが、今は機械部分が隠れていれば問題ない]
っかし……ここがこう、って事は、あっちゃもっと酷そう、か?
情報屋、生きてっかな……。
─ 街中 ─
[この先を抜けてしまえば家までもう少し。
犬は急くようにして街中を駆けて行く]
───!?
[袋を銜えたまま駆ける先で、突然制止の声>>64が上がった。
驚きはしたが、駆けているものだから急に止まることは出来ず]
〜〜〜〜〜!!
[一応ブレーキはかけたものの、果たして警備員が居る前で止まれたかどうか]
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