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─ 雑貨屋・店外 ─
ケイジ、さん。
怪我、した、の?
[そう問いかけて、彼の後ろに赤に染まった小さな女の子がいるのにも気付いて。
何も映していなかったような瞳に、感情が戻った。]
…二人とも、すごい、血…
って…大丈夫ですか!?
そんな血、いっぱい、怪我…痛いところは!?
すぐに、手当を、
[青と赤、違う色ではあれ二人を染めているのはまぎれもなく血の色で。
悲痛に眉を顰めて二人に問いかけた。]
―雑貨屋―
[手を引かれて雑貨屋にたどり着くと知らないお姉さんがいた。
悲しそうな様子とか、ケイジが心配する様子をつないだ手から感じて、よくないことがあったのだと思う]
おじゃま……します……
[自分も悲しかったりしたけど、挨拶はちゃんと忘れなかった。
さっきの放送の中に、やっぱりは知った名前が二つあったけども、両親の名前はやっぱりなかった]
あ……
[いわれてようやく自分がひどい状況名ことにも、そして自分を連れてきたケイジの青いそれが血であることにも気づき]
私は……大丈夫……胸のところちょっと痛いけど……
[子供なので別に恥じらいとかもなく服を捲ると、胸のところにちょっとした傷跡ができていた。
血は止まっておりたいしたケガではなく、ほとんどが返り血であることがわかるだろうか]
― パトラッシュの家→雑貨屋 ―
そか。じゃあ後で、議事堂でね。
パトラッシュ。
[パトラッシュと別れて静かになった街へと出る]
生き残ったんは、6人。
そんだけか。
[同僚や、珈琲店の女の子や、何人かの顔が過ぎっては消える。
楽しくはなかったけれど、それだけだった]
……薄情だね、私は。
[まだ一人、カレンという名前は知らないものだったから。
警戒は解かないまま雑貨屋へと向かい、小走りに移動していく]
─ 雑貨屋前 ─
[お邪魔しますという声に、女の子の方を見て。
座り込んだままだったから目線は合わせる必要もなく、ぎこちなく微笑んだ。]
ごめん、ね。
お店の中、入れてあげられないの。
[ケイジが施した細工はまだ健在で、閉められたままに見えるシャッターを指さす。
荒れた状態の店内に小さな子を入れるのは危ないとも思ったし、それに中で一人倒れているのを知られたくもなかった。]
─ 雑貨屋前 ─
ケイジさん、怪我はどこを…
[カレンを染める赤は、他者のものだと解ったけれど。
ケイジを染める青は、ケイジ以外のものとは思えない。
頑丈だと言ってはいたし、治癒力が高いらしいのは先だってのことで察せはしたけれど。]
ごめんなさい、私が行けば良かったのに…
[自分が祖父を探しに行けば良かった。
探しにいくべきだったのに、怖かったからケイジに押し付けて。
ケイジが血に染まっているのは、自分のせいだと思った。]
/*
わん!!
16本入ってると思いきや、実は(06)本しか入ってないんだろうきっと。
あ、ペン型レーザー銃の話ね。
/*
むう。
しかし、これは困った。
……姿勢がハンパなく辛いorz
とはいえ、足真っ直ぐ伸ばすには、こうするしかないわけで……!
どこまで頑張れるじゃろか、オレorz
掃除屋 レッグは、大学生 ケイジ を投票先に選びました。
─ 雑貨屋・店外 ─
うん……大学の奴らの名前もなかったよ。
でも、呼ばれなかっただけって可能性もあるから…さ。
[>>124壊れてしまったように細く呟くフランに眉を寄せる。
それが薄い可能性なのは理解しているが、言わずにはいれなかった。
他に慰めの言葉が見つからないのだ。]
……俺も、 、してきた。
そうしなきゃこっちが殺されてたし…。
[殺したとはどうしても言い難くて、喉に骨でもつまったような声でぽつりと零した。]
仕方がなかった……って言っても許されるかな。
わかんないけど。
[うっかりおかしくなりそうな意識を、頭を振って呼び戻した。]
─ 自宅 ─
[うろうろと実験室を彷徨う最中、犬の足に床に置いた袋が引っかかる。
躓いて転ぶなんてことは無かったが、代わりに袋の中身が床へと散らばった]
…… わぅ?
[床に散らばったのはペンのようなものが数本。
良く見れば円筒の部分にボタンが一つついている。
更に袋を漁ると、取扱説明書と書かれたチップが出て来た]
わふん ……
[不思議そうにそれらを眺め、チップを器用に銜えると、壁に埋め込まれた端末に挿入してみる。
右前足を変形させて端末を操作すると、先程床に転がったペン型のものの説明が表記された。
どうやらこれは使い捨ての小型レーザー銃らしい。
飼い主が出した「操作が簡単で軽くて威力のあるもの」と言う要望に一番該当するものがこれだったのだろうか。
少なくとも操作が簡単で軽い、と言う点はクリアしていた]
くぅん
[取扱説明書に眼を通し、犬は使い方を把握する。
この簡便さならば、犬も扱うことが出来るだろう。
人間並みの知能が意外なところで活かされた]
わふん
[端末の操作を終えて、犬の視線は床に転がる小型レーザー銃へと移る。
両足の付け根のボタンを押して収納スペースを開くと、そこに3本ずつ、計6本の小型レーザー銃を収納した。
数に限りがあるために無駄遣いは出来ないが、残り人数も然程では無いため、足りなくなると言うことは恐らく無いだろう]
……わぅ
[決意するように鳴くと、犬は四肢で床を蹴り、家の外へと飛び出した。
向かう先は、指定にあった中央部にある議事堂]
─ 街中 ─
[折り重なる死体には視線を向けず、目指すのは議事堂。
頭の中では色々と考えを巡らせているが、中々まとまった形にはならない]
まー、考えてどうにかなる相手じゃねーもんなぁ……。
ふつーに、見分ける手段なんてないわけだし。
[そう認識しているからこそ、引っかかるものもあるのだが]
……んー……とりあえず、あの子は外しとく、か。
[別に子供を撃つ事に躊躇いがあるわけではない──というか、知り合いだろうと必要とあれば銃口を向けるのだが。
先の一幕で耳にした言葉は、やはり言うか、引っかかっていて]
っかし、それ以外だと……っとに、当たりもつかねーなー。
[そんな呟きをもらしていた所に聞こえた、声。>>138
振り返り、よ、と言いつつひら、と手を振った]
ま、ああなっちまったら、抑えようもねぇだろ。
ああ、資料、あんのか……まあ、どんだけの事がわかるんだか、って感じだが。
[軽い口調で言って、肩を竦める]
にしてもまあ、相も変わらず、役所は無茶ばっか言ってくれるよなぁ。
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