─ 玄関 ─え? はい?[玄関に集まっていた面々から、案じていたとわかる言葉を向けられて、翠はきょとり、と瞬く]あー……うん。狼の声、したけど。近くには、いなかったから、大丈夫だった。[先の咆哮のためか、と思い至れば僅かに眉を下げて、こう返す]