――――… ん ?[不意に紡がれた名に不思議そうな声。ベアトリーチェの名を出したクロエを見つめれば泣きそうな形に歪む柳眉に困惑が過る]クロエ。[名を呼んで片足を軽く折り距離を少し縮めた。視線の高さは、未だ少し高い位置ではあったが]月のいとし子がいると確信すればいずれ名乗り出るつもりだった。だから、キミが心を痛める事はないんだよ。