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─ 広間 ─
うん、また鳴いて欲しいなぁ。
イェニーのお声、お母様が歌ってるように聞こえるの。
[だからあのカナリアの声が好きなのだと言うのはその言葉からも知れよう。
ヒューバートが微苦笑を浮かべた>>7後に紡がれた言葉には、うっ、と声を詰まらせて]
……あんまり、おそくなるとダメかも……。
…でも、ヒューバートさんはまだお泊りになるんでしょ?
今日は聞けなくてもいいわ。
絵ができたら、お話聞かせて?
[まだ機会は残っているのだし、と小首を傾げて問いかけた]
― 書庫 ―
うむ。
命は惜しいからな。
[ただでさえ不得手な吊り橋は滑るわ揺れるわで大変な事になっているのだろう。
仕方ないとの言葉>>5に頷きつつ、本棚に手を伸ばす]
もうすぐ聖誕祭だろう。
常のものと別に、何か新しいものを試せないかと思ってな。
[続けながらも適当な本を選び、ぱらぱらとめくった]
― 書庫 ―
……だろう。
あの中を帰るなど正気の沙汰では無い。
[大真面目に言い切った。
後で、惚けた声が上がった>>13時には、顔を上げて]
む、そういうものか。
確かに麓では、余所の街程大がかりに祝いはしていないが。
忘れる程ではないと思っていたぞ。
[少しばかり不思議そうな表情をしていた]
─ 広間 ─
そう、ですよね。
お天気がよくなるまで、がまんします。
[励ましてくれる声>>11に少しばかり気持ちを切り替えて。
カナリアに関しては嵐が去るまで待ってみることにした。
ヒューバートの言葉>>12にも、うん、と頷いて見せて]
はぁい、楽しみにしてるね。
[お話は明日の楽しみにすることにして、素直に頷いた]
[それからもうしばらく会話を楽しんでいると、案の定、寝る時間にメイド長が広間へと現れる。
先程も駄々を捏ねたために自ら迎えに来たらしい。
お話は明日と約束したため、それには素直に応じてヘンリエッタは自室へと。
嵐吹き荒ぶ中、音に僅か怯えながら夜を明かす*こととなる*]
― 書庫 ―
成程。
家族で祝うが常と思っていたが、そうでない者も居たか。
[苦笑いと共に返る言葉>>15に、表情は納得へと変わった。
それから視線は移り]
ほう。興味深いな。
合間にでも見るとしようか。
[勧められた紀行書をそのまま手に取る。
表紙と裏表紙を見、取り出された棚に目を遣って、元々手にしていた本の下にそれを重ねた]
この量だ、己一人では見つけられなかっただろう。
礼を言うぞ。
[自分の探索に戻るハーヴェイにそう言葉を向けて、その後も少しばかり物色を重ねてから書庫を去り。
客人用の部屋を一つ借りて、その日はそこで過ごす事となる**]
/*
昨日は熱で若干ふらっとしつつも極力動かず部屋暖めて薬飲みながら仕事して帰宅したら平熱になってました。
今は喉だけまだちょっと痛いけど全然平気です。
村建てのくせに本当ごめんなさい。遅くなりましたが最低人数達成嬉しいです、ありがとうございます。
さてて、何気に自分村建てで少人数村って初めてだったりする。
確か狼2の狂なし、村側は占いだけ……だったよね?[編成確認してきた]
2回村人吊ったらエピってことかな。
― → 客室 ―
[何時も借りている慣れた部屋。
扉を開いた先には少し前に入ったときよりもきっちりと整えられ、無造作に置いたはずの鞄さえも綺麗に並べて置き直されていた]
[あまりきつく締めてもいない喉元を更に緩め、ゆるり、息を吐く。
描き掛けのスケッチブックは鉛筆ごとサイドボードへ置いて。
視線の先では木々が更に酷く揺られていた]
……嵐、
[視線を落とす。映り込むのは鞄。
膝を曲げ、しゃがみ込み、口を開いて中身を探る]
……気の所為なら、それでいいんだが。
[引き出した掌の中に、粗く削られた水晶のような一柱]
[握り込み、息を吐く。脳裏に刻むのは――]
……勘違いでは、ない、か。
[零す声音は落胆。
視線の先、開いた掌の上で一柱が仄かな光を放つ]
『闇夜に一度、真実を映す石。
所有者に危機が近付く時、其の力は光放つ』
――だった、かな。
[つまり、光を纏ったこの石が示すのは]
……石の伝承も加味すると、多分。
人狼、なんだろうね。
[寝台に手を付き、そのまま転がり込む。
握ったままの石は仄白く明滅し、真実を静かに秘めていく]
……さすがにこの時間はやめておくべきだろうね。
明日……聞かれる訳にもいかない、早朝か。
まだ、間に合えばいいけれど……
[言葉は次第に途切れていく。
外で低く高く吹き荒れる風の音にさえも遮られる事無く、深い、ふかい眠りへ]
― 翌朝 ―
[眼が冴えるのは朝日の差す時間。
身体を起こし見遣る窓の向こうは吹き散らされた雲の隙間から覗く青。
まだ時折強い風が吹くけれど、橋は渡れない程度ではないだろう]
……風は収まった、か。
もう起きている時間だろうかな。
[できるだけ他の人に話は聞かれたくない。
そうでなければこの館は一気に混乱に陥るだろう。
軽い身支度を急ぎ整えて、部屋を出て]
[急ぎ歩む廊下、響くのはひとつぶんの靴音のみ。
目指すのはこの館の主の――]
[けれど、全ては手遅れだったと知る]
― 翌朝/主の寝室 ―
[真っ先に飛び込んできたのは、赤。
元より赤い髪の持ち主ではあったけれど、それより更に鮮烈な色]
[次いで認識されたのは、錆びついたような匂い。
鼻の奥を突き、どろりと纏わりつくように]
……アー、ヴァイ、ン……?
[最後に焼き付いたのは、その傷。
深く切り裂かれた肢体は力無く、部屋の中に横たわっていた]
アーヴァインっ!!
[駆け寄る靴先が赤を跳ね上げる。
伸ばした手が捕えた顔は、酷く沈んだ色合い]
[幾ら声を荒げてももうどうにもならないのだと。
――気付いて居ても、止められなかった**]
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