一人で動かない方がいいんじゃないんですかー?[おおい、とその背に声をかけるが、返事は得られたのかどうか。飛河が泣き出してしまいちょっと不穏な空気が漂ったなか、ジョークを飛ばして場を和ませたかっただけなのに、そのための犠牲になって欲しかっただけなのに。ふう、と息をついて、ずれた眼鏡の位置を直した。**]