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6人?編成なんて覚えてねーっつーの
[彼らに向けた台詞とは裏腹に、脳は順応して、記憶を探る。
生憎、少人数村に参加した経験はなかった。
チッ、と舌打ちをして、漸く自らの思考に気付く。
ああ、なんだ、俺、"人狼"で、勝つつもりなのか。]
……っても、さ。
はまるから認められる、納得できる、ってのは別問題だけどね。
こんなわけわかんない状態で殺し殺されしてください、とか、じょーだんじゃない、って俺も思うよ。
思うけど。
[ここで一度、言葉を切り。
ほんの少し、目を伏せる]
……なんにもしないで殺されるのも、やっぱ、抵抗あるんだよねぇ。
[これがゲームなら。
この人数なら、たった一人を引き当てればいいはず、だけど。
現実にそれをやれ、と言われると、躊躇いが先行するのは当然で。
割り切り切れないその部分への苛立ちを示すように、がじ、と頭を掻いた。*]
─ 浴室前廊下 ─
………っざけないでよ。
人狼は、ゲームだから楽しいんであって、実際にやるなんて…っ。
[RP村でも舞台から出られないと言う状況を作り出すことがある。
館の外を取り巻く霧はまさにそれ。
そう言う意味でも符号は確かにあって。
それでも受け入れ難いのは、実際にひとが死んでいるため]
ドッキリでも実験でも嫌だよ!
ひとが一人死んでんだよ!?
こんな悪趣味なドッキリ、あるもんか!
[綾野の死が作られたものとは思い難い。
遺体を良く見た訳ではないけれど、漂う臭いは不快なものだし、造られた物にしてはリアルすぎる。
喚きながら聡>>75や裕樹>>72の言葉に言い返し、怯えと憤慨の色を綯い交ぜにした瞳を向けた]
……あたし、広間に行って箱見てくる。
香月さんがダミーとして殺されたって言うなら、シスメ増えてるはずでしょ。
それ見てから、考える。
[増えてなければ良い、そんなことを思いながら、珠樹は行き先を告げその場を離れようとする。
途中、はた、と思い出したように踵を返し、礼斗へと歩み寄って]
これ……ありがと。
[握っていた眼鏡を礼斗へと返した。
一人で行動しない方が良いと言われていたが、誰もついて来ないようなら一人で広間へと向かう**]
[リアル人狼という言葉に、楠木が乾いた笑い声>>72を上げるのを聞いた。
どうしてこんな状況を見て、そんな冗談が言えるのか。
胸を掻きむしりたくなる嫌悪感に、表情が歪む。
そこへ重ねて、鷹津の言葉>>74だ。
ぎり、と強く奥歯を噛み締める。]
あんたの言ってるのとは訳が違うだろ。
自殺なんか……死にたいやつは勝手に一人で死なせとけばいいんだ。
これは殺人だ!望んでないのに殺されてるんだ!
彼女が望んで死んだって言うのか?言っとくけれど、少なくとも僕は死にたくない。
……鷹津さん、僕にはあんたがふざけているように見えた。
そうじゃないなら、悪い。だけど不愉快だった。
[彼の内心を口調から推し量る事は出来ない。
ただ、なぜ笑うのか、それが礼斗には理解することはできなかっただけだ。]
馬鹿馬鹿しい。
ゲームとこの状況を一緒にするなんて……あんたら染まりすぎだよ。
じゃあ狼は誰だよ。
何が楽しくて殺すつもりなんだ。
[既に敬語を使う気はそがれている。
どうやら飛河>>77も同じ考えのようで、彼女の言葉を無言で肯定した。]
[広間にいくという飛河の声を聞きながら、彼女の方向を振り向かず足先を睨みつけていた。
すると、離れかけていた気配がこちらにもどってきて、眼鏡を手渡してくる。]
あ、ああ……もう大丈夫か。
いや!待ってくれ、僕も見に行く。
[この場を離れたかったのもあるし、今は鷹津の顔を見ていたくなかった。
頭に叩き込んでいたはずの内訳がふと蘇る。
狼は一人、占い師が一人。狂人も霊能も狩人もいない。
だが、「リアル狂人」が発生する可能性が無いわけじゃない。
生き残るためにはどうすれば良いのか――礼斗の思考は、ただそれだけに向かっていた*]
/*
さてて。
何気に、一番面白いのは俺が吊られて終わらないパターンだと思うので。
現状の恐れられ路線を全力で維持せねばなるまいっ!
おにーさん、PC設定的にも死亡エンドおいしいからねぇ(
─ 浴室前廊下 ─
[結局、落ち着いていられるのは、リアル経験の差。
休止中の一年間にあった諸々の出来事は、混乱した状況下で冷静になる、という習慣をつけさせていた。
もっとも、それを説明する気はないし、説明した所で感情的になっている相手には伝わらないだろう、と。
そう、思うから、そこに言葉を重ねはしなかった。
それが、相手にどんな感情を抱かせるか、まで思考が廻る余裕はない]
……一人死んでる、って事は、本気で殺す気でいるヤツがいるって事なんだよ。
だったら、こっちだってそれなりの気構えでいなかったらまずいでしょーに。
[ぶつけられる言葉返す言葉はどこまでも淡々と。
広間へ向かう、という二人にはそれ以上言葉をかける事はなく、は、と一つ息を吐いて。
振り返るのは、脱衣場に倒れた綾野の方]
……これからどーするにしろ。
あのまま、晒しとくのは、問題、か。
[望まぬ形で死に至ったであろう女性。
その身体をそのまま、晒しておくのは忍びないものもあり]
……なんか、かけるもの、探してくるわ。
[そう、言い置いて歩き出す。
このままじっとしていも始まらないし──何より、少し頭を冷やさなければ思考が次に進みそうになかった]
/*
さて。
なんとか吊り票集めなくては、と思いつつ、俺自身はどこにいれるかが問題だよな。
デフォのまんまなら事故んない……とは、思うけど。ど。
難しいにゃあ。
[人が死んだのも、全部含めてドッキリなら良いだろうと思えど、それは実際に見ていない者の言い分である。
珠樹>>77や礼斗>>79の主張を、ただぼんやりと聞いていた。
これがリアル人狼、だなんて、馬鹿げているとは思うけれど、否定する気もなかった。
そういうもんなのかな。その程度の浅い感慨。
ただ、一つ、問題は、一般的な人狼ゲームの進行に則ろうにも、…はその手段を知らない。
ポケットの端末が、処刑投票用のプルダウンを表示することはない。
だから、]
……これがリアル人狼にしたって、話し合って成立するモンなのに、
ああ、あの二人、ゼッタイ話なんか聞かないッスよ。
[ゲームを遊ぶならば、それなりの覚悟が必要である。]
っていうか、どこまでがシステムどーりなんだろ。
[なんだか妙に口が回る。いつの間にか、自分はゲームの中にいるのだと、その前提を作り上げたかのように。]
タイムリミットとか、あんのかな。あってもおかしくねーよな。
[ぞわり。と、また背に走る悪寒と、反して酔っ払ったように顔は熱い。]
だって、じんろーだし。
[誰ともなしに呟くように、そんな言葉を零す。
出口の見えない状況の模索とは、チープな自己暗示と、さして違いはない。]
[再び、散らばっていく面々を尻目に、画面を見られないよう周囲を気にしながら、携帯端末を取り出す。
スリープを解除。現れるプルダウンは、先ほどとほとんど変わりはない。
……選択できる項目が、一つ、減った以外は。]
編成とか覚えてねーっつーの。
[二度目のつぶやきを零す。
以前、赤窓を共にしたプレイヤーは言った。襲撃には慎重さこそが必要であると。
一方で、また別の仲間は言った。とりあえず、占い師さえ死ねばどうにでもなる、と。
そして、…が勝利を掴んだのは、後者の村でのことであった。]
……名前、なんつったっけ。
[飄々とした男がタカツ。悲鳴を上げた女がヒガ。]
キクチとニーミ。
[通知表の《人の話をしっかりと聞ける》、という欄に丸がついた覚えは、そういえばないな。
はあ、と一つため息をついて、顔を上げる。]
[ふと、顔を上げる。
一度握ったスマートフォンを再びポケットへと押し込みながら、占い師を自称する彼を引き留めるように、声をかける。]
……あのさ、キクチさん……だっけ。
その、占い結果のメールって、いつきたの?っつか、あの人……タカツさん占うって、選んだンスか?
[自己紹介を軽く聞き流したことを、人生でこれほど後悔したことはないかもしれない。
確認するように、そう問い掛けた。]
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