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…ユリアンを殺したのは、だれ。
殺さなきゃいけないのは、だれ。
[紡ぐ言葉は呪詛のよう。
リディは無実だった。
月のいとし子に加担する人、という可能性はなくはない――が、己の感じた範囲で判断するなら彼女は只の人だ。
特別な力を持たぬ女からは犯人の手掛かりは己の手で掴むしかない。
――けれど、最悪、此処にいる全員を殺してしまえば仇は討てるだろう。
そんな思考ですらあった。**]
うん?
何でそんなこと分かるの……あ。
[リディの一件が起こる直前。
広間で自分の投げた問いかけと、それに対する反応を思い起こす。
ナターリエがどう反応していたか、言われてみれば記憶になかった。]
シスターが″見出す者″?
……それって、信じていいの?
[その顔をじっと見詰めて、そして、]
─ 宿泊施設・廊下 ─
[ゲルダが右手を動かす>>89のは見ているような見ていないような。
それよりも意識はもう一つの話題へと向く]
……はい、私が『見出す者』です。
簡単に信じてもらえないことは承知の上です。
ですが、このままでは無実の人を更に殺めかねません。
それは避けたいのです。
[問う声>>90に返すのはそんな言葉。
紡ぐ言葉にはささやかながら決意が乗る]
私を信じて頂けるなら、『人狼』であるのはゲルダさんかノーラさんのどちらか。
お互いにとっては、相手が『人狼』となります。
私が、どちらかを視ることが出来れば良いのですが……。
日に何度も視ることが出来るわでは、ないようで。
[申し訳なさそうに視線を落とし、唇を軽く噛む。
視線を戻せば、ゲルダの視線はユリアンがいた部屋へと向いていて>>91。
つられてナターリエもそちらを見る。
途切れた慟哭が何を齎したかは、まだ気付かぬまま*]
ー 宿泊施設・廊下 ー
そう……だね。
[自衛団長とユリアンは双花。
リディもノーラも、広間での問いへの反応を見る限りは違うようで。
残りで可能性があるとすれば、最初に死んだ管理人の老人くらいなものだが。]
……ん。
信じるよ。
[もしも自分が人狼でなかったとしても、そう結論付けたのかも知れない。]
─ 宿泊施設・廊下 ─
……ありがとうございます。
[信じる、と言ってくれたゲルダ>>94の反応に、ホッとした表情になる。
けれど、問いかけ>>95を向けられると、困ったような表情になり]
…正直なところ、全然分からないのです。
私はアーベルさんを疑って、けれど彼が『ひと』であることを知りました。
今朝視ることが出来たのも、昨日豹変したように見えたユリアンさんで。
けれど彼も、『人狼』に襲われてしまいました。
目に見えるもので判断出来なくなっているのです。
何で判断すれば良いのか、分からないのです。
[落とした視線の先で、白猫がナターリエに寄り添うように座っていた]
……先程のノーラさんの嘆きを聞く限りは、彼女がユリアンさんを襲ったとは思えません。
けれど、その判断を信じて良いのかが分からないのです。
[今まで、考えていたことの逆の結果が現れていたせいで、ナターリエは決断出来なくなってしまっていた*]
ユリアン。
私ね、きっとクルトもだけど。
貴方が誰か大切な人を見つけて、紹介されるのが夢だった。
…それだけが幸せじゃないかもしれないけどさ。
貴方には人一倍幸せになって欲しかったんだ。
[淡い微笑み浮かべ、死者に語るは女達夫婦の夢。
幼い時に父親を亡くし、母親は彼を捨て、師匠夫婦に引き取られた幼馴染。
そんな事があったからこそ、彼の幸せを心より願っていた。]
――だから、貴方を終わらせた人は許せない。
[ナイフを持つ手には力が籠る。]
[今残っているのは女を覗いて3人。
女は素人。
当然、抵抗もされるだろうし、3人を殺そうとすれば‘疲れる’。
それで本命を逃しては元も子もない。
――やはり、きちんと見定めなければ。]
…これ、貸しててくれる?
[女はナイフの持ち主に問う。
――返事がない事は分かり切った上で。
返せるかどうかは分からないが。]
それじゃ、いってくるね。
[成人男性を一人で動かすのは骨が折れるので、そのままの姿勢で毛布をかけ直す。
顔は隠さず、けれど首や喉元の傷は隠れるように。
髪や衣服を昨日リディ達にしたように整えると。]
おやすみ。
……どうか、
[そこまで口にして噤む。
彼は安らかに眠れるだろうか。
仇を取ったなら、月のいとし子を殺せたなら安心出来るだろうか。]
[廊下から話し声がする。
皆、集まっているのだろうか。
ナイフを右手に持ったまま、部屋を出て、ゆっくりと彼女達に近付いてゆく。
それは話のどのタイミングだっただろうか。*]
─ 宿泊施設・廊下 ─
[視線に気づいたか、右手を隠すような仕種をするゲルダの様子>>89に、このまま気づかれませんよーに、なんて思いつつ。
シスターとゲルダのやり取りには口を挟む事はしなかった。
未だ、月のいとし子を見出していないというシスターがどう動くか、どう思考するか。
それによって、この先を考えないとならないから]
……まあ、ふつーに悩ましいよね、この二択は。
[己が判断を信じられぬ、というシスターの言葉。>>97
何も知らぬ立場であれば、自分も悩んだろうなあ、なんて思いながら、こんな呟きを漏らす]
(あちらがどう動くか、によるかな、これは)
[この場を切り抜けさせるには、彼女を犠牲にするしかないわけだが、さてどうしようか、と。
裏で巡らせるのは、そんな思考。*]
[そうしてナイフを顔の傍に掲げてみせた。]
これ、多分、ユリアンのものだと思うんだけど、
床に落ちてたの。
シスターは気付いてた?
単に落としてしまったのか、
それとも揉み合ったのかどうか分からないけど、もしかしたら相手に手傷を負わせたかもね。
――私は何処だって見せられるけど、皆はどう?
[そう言って、皆を見回す。*]
─ 宿泊施設・廊下 ─
[会話をしながら、判断に繋がるものがないか考える。
管理人や団長が油断するような相手で、もしかしたら、ユリアンも油断するような。
けれどその観点から行けば、2人共当て嵌まる気がして、結論にまでは至れない]
ノーラさんが『人狼』なのだとしたら、ユリアンさんを襲うに至る決定的な何かがあるはずなのですが…。
[未だに知らぬ、ユリアンの持つ花のこと。
けれどそれはノーラでもユリアンを襲えると言う理由になるだけで、ゲルダが『人狼』ではないという証拠にはならない。
思考ばかりが堂々巡りになる]
[やがて、部屋からノーラ>>101が出て来て、こちらへと近付いてくる。
彼女が右手に握るのは血のついたナイフ。
それを確認したのかゲルダがアーベルの影に隠れる>>104のを見た]
ノーラさん。
『人狼』は、貴方かゲルダさんのどちらかです。
アーベルさんは『ひと』、『人狼』ではありません。
[『ひと』であるアーベルを殺させないための言葉。
信じてもらえるかどうかはさておいた]
ユリアンさんの…?
いえ、気付きませんでした。
[ノーラに問いかけられて>>106、緩く首を横に振る。
あの部屋に入った時はユリアンにばかり目が行って、そこまで気が回らなかった]
手傷を…。
私は、傷は何も。
見せるのは、構いません。
[顔以外の肌を全て隠した服装だが、傷なんてものは残っていない。
見せるのも問題はないと告げて、視線をゲルダへと転じた*]
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