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[食堂の片隅で、頬杖をついていて、どんな風に収縮するのか見ていたが、程なくして騒ぎは収まった。
パトラッシュが捕まったのか、逃げ切ったのかは知らないが、それでも、充分な種はまいただろう]
・・・。
[更に少し、様子を見ていると、疲れ果てたディーノの姿が目に入った。
ディーノは、こちらのことなど目にも入らない様子で、マスターから何かを受け取ってゆっくりと2階へと上っていった]
―――貴方の言う通り、狂人が一人なら、貴方。
そして、他に潜んでいる人狼は、あの犬。
さて、答えは合っていたかしらね?うふふ。
[ふ、と不意に目が覚める。時間は昼。陽がまだ高く上がりきる前。身体を起こして部屋をゆるりと見回す。パトラッシュの姿は、無い]
………。
[パトラッシュの安否と何故どうしてと言う考えだけが頭を支配する。彼を助ける術は無いのか。そう考えて、ハッと気付く]
そうだ…僕が人狼を見つけ出せばきっと…!
[仕事道具の中から石の入ったジャグリングボールを取り出す。両手でそれを持ち集中しようとしたが、一度手を止め]
……可能性は低いけど…まずは…。
[苦い表情を浮かべながら、調べる対象をの顔を思い浮かべ、集中を*始めた*]
[茂みの中、息を殺して一晩中動かずにいた。
あの後、なんとか追っ手を撒いて辿り着いたのは鉱山付近。
村入り口の修復作業にほぼ全員の鉱夫が大わらわになっている現状、ここは敵のテリトリー内でありながら一番見つかりにくい穴場だった。
とはいっても、崖の工事に参加せずに自分を探して動いている自警団もどきの鉱夫たちは、矢張り通りがかるわけで。
誰かの足音が近くで聞こえる度に全身を硬くさせながら、気がつけば日が昇っていた。
走り回る自警団が叫ぶ、連絡事項の断片を聞いて判ったのは。
自分が喋れるということが何故かバレていること。それを発端として、人狼容疑をかけられていること。
バラしたのは誰だ?
考えるまでもなく。心当たりは、昨夜の冷たい目の持ち主しかいなかった。あの時はディーノに危険が迫っているかと思っていたが、……実際、ターゲットにされたのは自分だったらしい。]
〔自警団員の力を借りて立ち上がる。何とか酒場の定位置へ辿着くが、呆然とする場所が変っただけだった…〕
〔酒場にいる人間がランディだけになった時、冷たい水と鍵が目の前に置かれる〕
〔閉店の合図だ〕
〔それを一気に飲み干すと、ふらふらと立ち上がる〕
…仕事、あるから、家、帰る、わ…。
〔やっとの事でそれだけを言うと、宿を後にした〕
[しかし、昨日は必死で逃げていたから、そんなことを考える暇も無かったけれど。
…ディーノはどうしているだろう。
置いてきてしまった。人狼という敵が残る場所に。独りで。
――何なんだよ。
ぎり、と歯噛みする。
これじゃこの間と同じじゃねぇか。]
―自宅 朝―
〔殆ど眠る事が出来無いままの身体を引き摺る様にして工房へと移動する〕
〔工具を手に取り、木材を杭に加工する作業に没頭した〕
〔全ての木材が杭になった時、タイミング良く見回りの自警団員が工房を訪れる〕
…ちょうど良い。こいつら持ってってくれ。
…大型犬?…ああ、パトラッシュの事か。いや?家には来てない。
…は?奴が、人狼?
人の姿をした狼だから人狼っちゅうんだろ?
奴が人狼なら、あっという間に駆逐されそうなんだが…。
〔作業に没頭したお陰で、思考はすっかりクリアになっていた〕
〔パトラッシュが人狼と言い張る自警団員に訝しげな表情を寄越す。そんな表情を向けられた団員が、思い出したように付け加える〕
…リディアが、人狼?
それは誰が…。レッグが?
霊能者って奴まで現れたのか…。
―宿屋・朝―
[目を覚ます]
[眠りはどこまでも浅かった]
[目を擦りながら階下に降りる]
ん、おはよう。
そっか、まだ見つかってないんだ。
どうなっちゃうんだろうね。
[主人は頭を振る]
[疑惑があるのなら]
[取るべき手段は一つだと]
……。
店に、戻るね。
[沈黙]
[短く言って店に戻った]
―雑貨屋・昼―
[鉱夫たちが来る]
[湿布を作り、渡し]
[それを繰り返す]
何?
ああ、その話。
絶対だなんて言ってない。
一緒に居たディーノは何も言わなかったし。
「どうしたの?」って聞かれたくらいだよ。
[それを聞かれたのかと問われ]
[素直に頷く]
[聞いた男は何かを考え込んだ]
はい、これで足りるかな。
今日はずっと作ってるからさ。
必要になったら取りに来てよ。
[男は顔を上げて]
[分かったと答え]
[出て行った]
なんだろ、今の。
何が引っかかって…。
[そこで言葉が止まる]
…ディーノは知っていた?
知っていたのに誤魔化した…?
[薬を掬う手も止まった]
いや、だって。
それじゃディーノは。
でも人狼かどうか分かるって。
…シャロンも言ってるんだっけ。
[また一人客が来る]
[どうしたと問われて]
いやその。
占い師の真実ってどうすれば分かるのかな。
…ごめん、何でもない。
すぐ作る。
[首を振って]
[作業を再開する]
[頭の中は渦巻いたままに]
/中/
>わんこメモ
うん、赤組は君を吊る気満々だったりするし(笑)
展開としても悪くないと思うのだよ。
一緒にディーノ襲撃する予定だから許して(ぉ
―自室―
[昨日起こったことを思い返す。
ノブが襲われて、パトラッシュが飛び出して・・・
今回も自分は何も出来ていなくて]
・・・・・・・・・・・。
[無言で、酒場へと下りていく。]
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