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―宿屋・朝―
[目を覚ます]
[眠りはどこまでも浅かった]
[目を擦りながら階下に降りる]
ん、おはよう。
そっか、まだ見つかってないんだ。
どうなっちゃうんだろうね。
[主人は頭を振る]
[疑惑があるのなら]
[取るべき手段は一つだと]
……。
店に、戻るね。
[沈黙]
[短く言って店に戻った]
―雑貨屋・昼―
[鉱夫たちが来る]
[湿布を作り、渡し]
[それを繰り返す]
何?
ああ、その話。
絶対だなんて言ってない。
一緒に居たディーノは何も言わなかったし。
「どうしたの?」って聞かれたくらいだよ。
[それを聞かれたのかと問われ]
[素直に頷く]
[聞いた男は何かを考え込んだ]
はい、これで足りるかな。
今日はずっと作ってるからさ。
必要になったら取りに来てよ。
[男は顔を上げて]
[分かったと答え]
[出て行った]
なんだろ、今の。
何が引っかかって…。
[そこで言葉が止まる]
…ディーノは知っていた?
知っていたのに誤魔化した…?
[薬を掬う手も止まった]
いや、だって。
それじゃディーノは。
でも人狼かどうか分かるって。
…シャロンも言ってるんだっけ。
[また一人客が来る]
[どうしたと問われて]
いやその。
占い師の真実ってどうすれば分かるのかな。
…ごめん、何でもない。
すぐ作る。
[首を振って]
[作業を再開する]
[頭の中は渦巻いたままに]
―自室―
[昨日起こったことを思い返す。
ノブが襲われて、パトラッシュが飛び出して・・・
今回も自分は何も出来ていなくて]
・・・・・・・・・・・。
[無言で、酒場へと下りていく。]
おはよう、マスター。
ってももう昼だが・・・、パトラッシュは?
・・・・・・・・・・そうか。
[挨拶も手早く、本題を聞く。
帰ってきた返事にため息混じりに答え]
本当に・・・パトラッシュが人狼なのかね・・・。
[呟きに、分からんと返される。
だよな・・・と答えると軽い食事を頼み、カウンターに腰掛けた。]
//中の人発言//
今後のプラン
3日目
占い・ディーノ(白出し)
処刑・パトラッシュ
襲撃・ディーノ
4日目
占い・レッグ(白出し)
処刑・カルロス
襲撃・レッグ
5日目
占い・フラン(白出し)
処刑・ランディ
襲撃・エリカ
こんな感じで進めていこうと思っています。ま。こんなにうまくいかないと思いますけど(笑)
[少しして出てきた食事を食べ終わり、立ち上がる。]
ありがとう、マスター。
今日も美味かったぜ。
[礼を言うと、代金をカウンターに置き自室へと戻っていく。
こうなった以上、今まで以上に準備しておく必要があるだろう。]
もう、血なんか見たくねぇからな・・・。
[一人ごちると、念入りに*手入れを始めた*]
[真上からの太陽の光がきつくなってきた。
周りで通り過ぎる気配に神経を傾けながら、茂みの中に伏せて
――もう何時間経ったろうか。
新しく入ってきた情報は、エリカが死んだ者が人狼か人か見分ける能力を持つ霊能者らしい、ということ。それによれば、リディアは人狼だった、ということ。それから…昨夜はノブが襲われた、ということ。
リディアの笑顔を思い出す。
あいつ…普通の人間に見えたけどな…。
俺に優しかったのは、同じケモノだとみなしたからか?
――今となっては、判らない。
俺はノブを敵のように認識していたが、あいつは俺やディーノをどう思っていたんだろう。
――それも、今となっては判らない。
思考放棄気味になっている自分に気付いて、額に皺を寄せた。
それもこれも。]
[茂みの葉越しにきらきらとこちらを照らす太陽を恨めしげに見上げる。口から舌を出して吐く息が、はっはっ、と苦しい。
水が欲しかった。空腹は何とかなる。が、喉の渇きはどうしようもない。昨日は走り回り、今日も一滴も水を飲んでいない。
長時間このままであれば身体能力が落ちるだけでなく、集中力も途切れる。周囲に敵しかいないこの現状で、それは下手をすれば命にも関わる。
どこかで水分を補給しなければ。
伏せたままで、茂みからほんの少しだけ鼻を出す。
近くに水飲み場はないか。
耳を澄まして、それらしき音がしないか探す。
聞き慣れた声が聞こえた。
……ランディ?
誰かと会話している。自警団?
どこだ。]
[目を閉じて、耳を前に傾けて探る。ここからは、少し遠いが……そうか、奴の工房が近くにあったか。
ぱちりと目を開けた。
ランディは味方か?
判らない。しかし、悪い奴ではない。それに、顔を合わせずにうまく工房で水だけ飲んでくることも出来るかも。
駄目だとしても、今より悪くはならないさ。
決断して、身体を持ち上げた。
神経を研ぎ澄まして周囲に人の気配が無いことを確認し、素早く茂みから飛び出す。]
[運良く、工房に行くまでの道では誰にも出くわさずにすんだ。慎重に裏手に回って、水が貯めてある桶などないかと嗅ぎ回る。しかし。使わなくなった作業道具が幾つか見つかったが、それだけ。]
[一度期待をしてしまっただけに、喉の渇きは尚更酷くなる。諦めきれずにうろついていると、
がたんっ。
何の拍子でだろうか。
壁に立てかけてあった何かの道具が、大きな音を立てて倒れた。
身体が硬直する。]
〔ランディの呟きを無視し、パトラッシュ=人狼説を何とか納得させようと食い下がる自警団員に辟易して、煙草に火をつける〕
…ああ、考慮しとく。
それより、崖崩れの復興を頼むわ。でないと逃げるも生きるも無いだろ。
早くこれ、持ってけよ。な?
〔運びやすいようロープで縛ってやる。団員もそれ以上は何も言わず、手伝い始めた〕
―ガタン!
〔工房の裏手で、何かが倒れた音がした。自警団員が腰を浮かせたが、視線でそれを押し止める〕
いーから、作業してろ。
風がキツいから、木材が倒れたんだろ。
〔溜息と共に紫煙を吐く。人狼の話を聞いていたくなかったのが本音。そして、倒れた木材の方へ視線をやる〕
〔と、そこには―〕
〔渦中の者の姿!〕
〔呆気にとられ、咥えていた煙草が口から落ちた〕
〔と、そこに、自警団員からの問い掛けが飛ぶ。はっとして、パトラッシュに向かって口だけで合図を送る〕
―ソ・コ・ニ・イ・ロ―
〔そう合図を送ると、工房の中に戻る〕
〔中に戻ると、杭は全て縛られていた。大した事は無いので、片付けの手伝いは要らない旨を告げ、戸口まで見送った〕
〔完全に静寂が訪れるのを待ってから、裏口の扉を開ける〕
…入れよ。
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