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[言葉なくしたまま、闇色の花に目を奪われて。
身動きならず、ただみつめ。
小さき鈴の音鳴れば、ようよう金縛り解けようか。]
…そなた、
[ひゅと喉が鳴る。
かつて見た天狗は、どのよな気配であっただろう。]
ひとたび返され
ふたたび呼ばれ
…みたび呼ばれることはあろうか。
なにゆえに還せしか――
なにゆえに呼びしか――
何方へのこたえも同じ、望みしがゆえに。
ゆくもかえるも、望み次第。
貴方が望みのままに、此方はありましょう。
[零れし言の葉は個としてか天狗としてか]
[あやめの言葉に、ひととき目を閉じて、えいかの顔を見遣る]
天狗の里に迷う者は…やはり現世に留まりきらぬものなのでしょうかねえ。
[その視線は、幼き者たちにも、彷徨って]
おらぁ、ここ、迷うてきたん?
[困ったような言葉になって]
迷うてきたんかなぁ……
ここにこれて、おらぁ、うれしかよ
皆にあえてうれしかよ
[大兄の言葉に、首をかしげて]
あやめねえさまは、やっぱりやさしい思うんよ
そうだなねいろ。
[子供の言葉に微笑んで]
天狗は優しい。あやめ嬢もな。
天狗の里も優しかろうよ。
ならば、行くかい?
もとの場所には戻れずとも。
[それは、ねいろに尋ねたものか、それとも己の心にか]
ひとたび返されたも、
ふたたび呼ばれたも…我が望んだがゆえと。
[返るはあやめの言葉か、天狗の答え合わせか。
紫黒を見つめれば、ぽつぽつと心に浮かびしかねてよりの想いが溢れて零るる。]
なれば…我はかえるはおそろしや…。
かつては帰り待つものあれど、今は誰そ待つもなし。
ひとりはかなし…
ここでいかねば――我はとわによばわれよう…
[思い起こすは天狗の唄。
久しく忘れていた、とうの歌詞。]
迷うか否かは、
さて、わかりはせぬけれど。
呼ばわりし音にこたえしは、
皆、それぞれに理由あってのこと。
やさしいと思うならば、
やさしいと貴方の心が感じるからでしょうよ。
此方が真にそうであるかは、縁のなきこと。
……からすにいさま、いくん?
[小さく首をかしげて]
おらぁ、もどっても、うとまれるだけよ
やさしいんなら、いきたいと思うんよ
……からすにいさまが一緒じゃったら、こわぁないかなぁ
[それから思うよに]
天狗さまはおつよいから、したらおらん夢も、見ぃへんようになるかなぁ
[そっと、ねいろの傍に寄り、小さな頭を撫でて笑う]
ゆくかもどるかは、ねいろ坊次第。けど、坊は、ふう坊と離れてしまってもいいのかい?
くの一 アヤメは、学生 エリカ を能力(襲う)の対象に選びました。
そっかぁ。
迷うたわけではないかもしれんのね。
理由あったら、ここさくるんか
じゃけん、おらぁ、優しうなんてなかよ
あやめねえさまがお優しいんじゃよ
…………?
あやめねえさまが天狗さま?
[子供はようやくそこに思い至ったようで]
[眼差し受けて、潤む琥珀は烏を見やる。]
…さてな。
我はひとたび呼ばれし時は、帰りたいと願うたが。
されどふたたび呼ばれたは…天狗の見立てが正しきかな。
[切り下げ髪の童であった時を、思いて哀しげに笑む。]
おら、次第?
[それから離れるとの言葉に]
[小兄を見て]
[もう一度、大兄へと視線を戻して]
……からすにいさまとも離れとうないよ?
ふうれんともじゃけど。
えいかねえさまとも、あやめねえさまとも。
三つ目の問い――
[答えられぬと言われるも、すぐには思い当たらずに。]
ここでなくば、答えられるであろうか…
[問いかけるでもなく、呟くように。]
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