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…ユリアンは、元気?平気?
イレーネがされた時は、すっごく疲れて、寝ちゃったけど。
[何だか、笑って元気そうだから。少しだけ安心したけれど
倒れると大変だし、一応尋ねてみる。]
探偵は名目上だ。
俺は情報屋に過ぎん。
人間相手の、な。
[当てにすんな、とブリジットに向けてヘルガが言った言葉に返す。何とも情け無い言葉であるが]
[目をパチパチ。いや違う見ちゃダメだから。
リディの方に慌てて視線を返して]
ええと、その。
もっとハッキリ分かればいいんだけれど。
[少しだけもごもご]
でも動いた力を読むことくらいなら、どうにか。
[聞こえてきたハインリヒの言葉に。
自分でも説明し切れないものを説明してもらえた気がして]
うん、そんな感じ。
[心配そうなイレーネにも笑みを向ける]
え?そちらも?じゃあ雷撃の力が欲しいってわけでもなかったのかな?
僕は、昨日精霊力を溜め込み過ぎたくらいだから、むしろバランスが取れたかもしれないですねえ。
[言ってから、アーベルに向き直る]
さて、お腹一杯になったんなら、中に戻りましょうか。
どうやら、今夜は表でウロウロしない方が良さそうだし。
あ、眠くなっちゃった?
ごめんね、本当にありがとう。
[腕の中の白猫の動きがちょっと変わってくればそう言って]
んー、どうすればいいかなぁ。
[せっかくいい気持ちなのを壊すのも悪いし。
いつもはどこで寝ているのかなと思案顔]
< アーベルとユリアンがなにかしてるのを見ても、猫はなんとも思わなかったでしょう。
そして、ねむい猫は、にゃあとなきました。
どうでもいいんですよ。
どこだって、猫は*ねられますもの* >
[彼の仔の声に、私は宥めるように彼の仔の背へと指先を伸ばす。
時の竜に頼まれれば、迷う事なく頷きを返して]
えぇ、私が側に…。
[離れ行く手と指先は、触れたや否や]
動いた力を?
ふーん……よくわかんないや。
ハインリヒ探偵は、人間相手だから機鋼の竜相手にはしょーこが見付からなくて困ってる?
[再びくるり、と身体の向きを変えた]
どうすればいいのかな。
よーし、じゃあリディは明日に備えてお散歩。
[広間のドアを開けて、屋敷から出ようとしたが
ユリアン達が居たので慌てて引き返し、二階へ*上がった*]
ん、……
食事のし易い、し難い。
それと、
した後。
違う感じ、はある。
[それが属性の違いとは認識してはおらず]
…………ん。
[中へ、と促されて頷いた。]
……助かる。
[返された言葉に、ほっとしたよに笑んで。
手を指先が掠めたなら、伝わる力──対ならざる対のそれに、微か、気が鎮まるのを感じるか。
ともあれ、まだ震える従魔をナターリエへと託して立ち上がり]
……さて、と。
ちょっと、風に当たってくる……。
[遠くには行かないから、と言いつつ。
誰に引き止められても止まることなく、ふらりと外へ]
あっ、一人にならない方がいいよ!
[慌ててリディに声を掛けるけれど、その時には既に姿は無くて]
…早いなぁ。
[どちらかというと遅いんです、自分が]
あ、こぼしちゃったんだ。
[今更ながらに落としてしまった皿に気が付いて。
寝てしまった白猫と黒猫をソファーの上に一度下ろすと、それを拾い上げて厨房の方へ片付けに]
へえ、やっぱりねえ。
[アーベルの言葉に頷いて、先に立って屋敷の中へと向かう。リディが逃げ出したのは目に入ったが、とりあえず放置したとか]
そっか、元気で平気なら良かった。
[笑うユリアンに安心して、小さく笑った。
アーベルの言葉に、やっぱり属性の関係かなぁ? と少しだけ考えて]
……ユリアンの力は、美味しそうだったのかなー…。
[…そういえば、どういう基準で選んでるんだろう?
メーアが後で怒ったらしいから、今日はオレを食べなかったけど。
何か、あるんだろうな。多分。
ユリアンの言葉に、漸く気付いて考えてみる。けど、やっぱり判らない。
まぁ、いいか。 中に戻ろうという言葉には、一つ頷いて]
仮に手伝っている奴が居るのなら、機鋼竜は直接手を出せていないと言うこと。
そいつを押さえれば機鋼竜が何をしようとしているのかも分かり、やろうとしていることを阻止出来る、か?
直接手を出してるんなら、お手上げだがな。
[誰に言うでもなく声に出して。リディの声には]
人間と比べちゃ分が悪すぎらぁ。
勝手が分からん。
当てはまる常識が当てはまらなけりゃ、どうにもならんだろ。
いやちょっと待て。
いつドロイドが出てくるか分からんのにふらつくのは…。
[そう言って止めようとしたが、何かを見て二階へと上がっていく様子にそのまま姿を見送って]
[太いパイプの隙間から、漏れる青白い光。
目を細めて、それを目指す。
声は一層近く、低い駆動音と、規則正しい電子音。]
[返された笑みに、私は密かに安堵の息を吐く。
掠めた指先は、僅かなりとも対の竜を鎮めただろうか。
未だ私は彼の対ならぬ対という自覚は持たぬままであったなれど]
……お気をつけて。
[震える彼の仔を抱き寄せ、去り行く姿を見送る。
不安そうに見送る幼子の頬へと鼻先を摺り寄せ、柔らかな頬を濡れた舌先で触れたろうか]
ああ……ちょっと、風に当たってくる。
[ユリアンの問いには、短く答え。
すぐ戻るから、というや、足早に──というか、捕まらぬよに、多少の『加速』も交えて、外へ。
外に出れば、一つ息を吐いて夜空を見上げ。
なるべく、広間から離れた所で、おもむろに拳を握り締め]
……上等っ……。
[低い言葉と共に、それを壁へと打ち当てる。
異眸にあるのは。珍しくも、憤りの色彩。
それがどこに向けられたものか、恐らく知るのは*魂分かつ、白梟のみ*]
[アーベルとユリアンの薔薇な展開をぽかーんと眺めていたわけだが]
……節操なしは嫌われるよ。
[それだけ言って、スタスタと中へと入っていった。
その声にほんの少し苛立ちが混じっていたのに何人が気づくか。]
…おいしくない?
[アーベルの言葉に、思わず首を傾げる。味じゃないのかな。
だったら、何でだろう。オレは機鋼の三対の一つだから。
多分……アーベルの言葉で言うなら、食べにくいと思うんだけど。
ぼんやり考えながら、すれ違うオトフリートの様子に、僅かに眉を寄せて、
しかしそのまま、アーベルたちを追うように*広間へと*]
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