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[近付く青…唇に触れた感触にも身じろぎもせず、ただそこから流れていく雷撃の精霊力に、僅かに身体を硬くする……鋼の瞳を見開いたまま]
えっ、あ。ええと。
[ハインリヒの声に慌ててそちらを振り返り]
「防衛レベル2実行します」って声が。
たとえ無差別でもって重なって聞こえたの。
でもその時のエルザさん、確かな月闇の波動をしていたんです。
さっきまでのお話からして、何かをしようとしているのは機鋼の竜の力でしょう?
そんな感じ、全然しなかったもの。
だから、手伝ってくれる人を連れて行かないでって…。
[アーベルのお食事?中を、ぼんやりと眺めながら
…あの後、疲れちゃうからなぁ。ユリアン大丈夫かなぁ?
オレよりは体力有るから、きっと倒れたりはしないか。]
必要なら、誰か呼んで来たほうが――良いのかな。
[えっと、あとで。
……メーアが、何だかうるさいけど。
でも、真後ろなんて普通気付くよー…止められないよー]
…そうかい。大丈夫そうだね。
[ぽすぽすとその頭をなでると、まっすぐなちび影の瞳を葡萄酒色の瞳は受け止めるだろう。
ふむ、と小さく相槌ひとつ]
…なるほどね。
とりあえずは事態と現場の検証かな。
それから、対策を立てる。
まぁ、幸いなのか悲しむべきなのか探偵さんもいることだし?
…うだつの上がらないさえない馬鹿(とっても強調)探偵だけど。
[ちらりとハインリヒのことを口にしただろうけれど。
ちび影の髪を労わるように撫でながら苦笑しただろう]
しっかし…あんたは毎回厄介ごとに首を突っ込むのが好きだね、まったく…。
[時の竜の――対ならざる対の声に、私は跪いたまま顔を上げる。
その顔色は、やや蒼褪めていようか]
……セレス、無事で…
[大丈夫という声に、小さく頷いて。視線を広間へ向けて見回す]
にゃー。
[ハインリヒに必死に説明をして。
息をついたところでぱたぱたと振られた手。
クスと笑いながらやっぱりそう答えて手を振り返した。
もう大丈夫、自分の中の均衡も落ち着いてきた]
[遅いのよ、遅いのよ!
何で一人で果物食べてるのよ!
みゃーみゃーみゃーみゃー猫ご立腹。
白猫が不思議そうなので、黒猫はちょっとだけ大人になって我慢しようとおもったけれど。
リディの泣きまねにはぷーいと尻尾も首もそっぽを向くかもしれない]
[近く近く、][瞬きもせず]
[深い青の合間に覗く淡い青は見えたか]
[数瞬と呼ぶにも長い間を置いて、]
…………、は
[口唇を離す]
[ちり、]
[体内で巡る雷撃の精霊力]
はい。
[ヘルガにももう一度頷いて]
べっ、別に首を突っ込んでるわけじゃ。
厄介ごとを見つけて回っているわけでもないのに。
ただ、気になったことをそのままにするのって気持ち悪くて…
[でもそれ良く言われるのです。というか怒られるのです。
結局自分のせいでいつも巻き込んでる人いますから。
抗議しつつも段々と語尾は小さくなってゆく]
「うん、セレス、大丈夫。
みんな、いるから」
[小さな声で、従魔は呟くよに]
……と。悪いんだが、ちょっと、セレス、見ててくれる……かな?
[そ、と従魔から手を離しつつ、問いかけて]
< にゃー。って人がいっても、それは猫のことばじゃないんですけどね。
なんだか、うれしくて、猫はにゃあ。となきました。
黒い猫にも、にゃあ。
青い布は、あとにしましょう。
だって、くるしいのを放っておくほうが、あのたいせつな布よりも、大切ですもの。きっとくれた人も、ゆるしてくれるはずです。
でも、黒猫さんったら、とっても怒ってるみたいだから。
ブリジットにいっしょに抱えられているんだもの。頭をおしつけて、にゃぁ。おこってると、つかれるよ?
棒読みの飼い主さんには、ちょっととがめるみたいに、もういちどなきました。 >
にゃー。
[ブリジットが笑ったので、満足げに言って
黒猫を威嚇した。(にゃーっ!)]
……にゃー、じゃなくて。
手伝ってくれる人って?
ブリジットは何かが判るの?
[天青の色…間近に掠めて、離れていく気配に、僅かに目を細める]
まー、分けてあげられる程度には溜め込んでたけど。
食事の仕方は魔族らしいってば魔族らしいねえ。
[呑気に言って、笑う]
< それから、戻ってきたナターリエの姿も、ちゃんと捉えました。
猫はほっとしたように、にゃあ。となきました。
ナターリエもきえちゃってたら、かなしいなって思ったんでした。
ほっとしたらなんだか、眠くなってしまうのでした。ぽかぽか、黒猫といっしょだからかもしれません。 >
「防衛レベル2実行」…防衛プログラムか。
確か防衛プログラムは暴走してるんだったな…。
無差別で、それの対象になったのがエルザで、そのエルザは消えたんだな?
どっかに転送されたってことか…。
んで、そうやって言うってことは、ブリジットにはエルザから機鋼竜の手伝いしてるような感じはしなかった訳だ。
『じゃあ共犯者はまだ居るってことだよな』
[自分が理解するためにブリジットからの情報を口に出して纏め直して行き。最後に腕を組み口元を右手で覆ってぼそりと呟く]
…ユリアンは、元気?平気?
イレーネがされた時は、すっごく疲れて、寝ちゃったけど。
[何だか、笑って元気そうだから。少しだけ安心したけれど
倒れると大変だし、一応尋ねてみる。]
探偵は名目上だ。
俺は情報屋に過ぎん。
人間相手の、な。
[当てにすんな、とブリジットに向けてヘルガが言った言葉に返す。何とも情け無い言葉であるが]
[目をパチパチ。いや違う見ちゃダメだから。
リディの方に慌てて視線を返して]
ええと、その。
もっとハッキリ分かればいいんだけれど。
[少しだけもごもご]
でも動いた力を読むことくらいなら、どうにか。
[聞こえてきたハインリヒの言葉に。
自分でも説明し切れないものを説明してもらえた気がして]
うん、そんな感じ。
[心配そうなイレーネにも笑みを向ける]
え?そちらも?じゃあ雷撃の力が欲しいってわけでもなかったのかな?
僕は、昨日精霊力を溜め込み過ぎたくらいだから、むしろバランスが取れたかもしれないですねえ。
[言ってから、アーベルに向き直る]
さて、お腹一杯になったんなら、中に戻りましょうか。
どうやら、今夜は表でウロウロしない方が良さそうだし。
あ、眠くなっちゃった?
ごめんね、本当にありがとう。
[腕の中の白猫の動きがちょっと変わってくればそう言って]
んー、どうすればいいかなぁ。
[せっかくいい気持ちなのを壊すのも悪いし。
いつもはどこで寝ているのかなと思案顔]
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