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…そう。
……そうなの。
[同じように笑顔を作りはすれど、…やはり何かが違うと思う]
…うん。似合ってる。
[それでもその金糸に向けて、手を伸ばそうと]
[その手をよけることはしなかった。
子供は、コエが届く彼女を、
仲間だと認識しているから。
乾いた髪を切ったくせに、
それはとても綺麗に、揃っているだろう。]
それなら嬉しいです。
久しぶりだけど、ちゃんと切れて、良かったです。
[その問いに、子供はこくりとうなずいた。
それから不思議そうに首を傾げる。]
自分で切るのはおかしいですか?
僕は昔から、自分で切ってました。
そう、昔から。
僕は、ひとりじゃないから
[にこにこと笑って、子供は言った。
それはおかしいことだと、気づかずに。
それからまた首を傾げる。]
ノーラさんはどうしたの?
何か、用事があった?
[どきり、とした]
[彼女のいなくなってしまった“きょうだい”のことを言っているのだろうか]
え…
あ、…これ。
[子供の声に、はたと思い出して]
[左手に持ったままだった苺飴を差し出す]
今日はお祭り行ってないって、聞いたから。
[渡された、苺飴。
子供はきょとんと瞬いた。]
僕に?
ええと、ありがとうございます。
今から少し、行こうか、悩んでました。
[お祭り、と、口に出して。]
[素直に受け取って貰えて。違和感はあったけれど]
…あら、そうだったの。
[閉じこもってしまうのではという懸念があったから、少しほっとして]
なら、一緒に行きましょうか?
[子供はこくり、とうなずいた。
違和感をもたれているなんて、当然気づかずに。
だって子供は、
この村に来る前は、
ずっとこんな感じだったのだから。]
一緒に、行きます。
ありがとう、ノーラさん。
―大通り―
[ボンヤリと人の行き交う様を眺めながら
先ほど屋台で買った苺飴を頬張れば、ぱきんと音を立てて表面の飴が欠けた。
祭りが始まって数日。通りの賑わいは衰える様子を見せなかった。
――――自衛団長や、エーリッヒが居なくなった事が無かったかの様に]
―――そーんな王様の怒りなんて、怖くないし?
[何となく、昨夜の会話を思い出して―――ぽつりと呟いて。
…それから、まるで自分に言い聞かせた様だと気付いて苦笑する。
……身に付けていたペンダントは、ポケットに入れてある。
本当は、家に置いてこうかとも考えたのだけど
…ただ、何となく]
[それはおそらく、
ここにきてからの子供は、
与えられるものに、やさしさに、ぬくもりに、
とても飢えていて、
それを与えられたから、
うろたえていたから。
今の子供は、
与えられることにも、
拒否を、しているようにも見える。]
[手が暖かくて、
子供は嬉しそうな、頬笑みを浮かべた。]
ランプ、買わなきゃいけなかったです。
イレーナさんのところで。
[当然、ミリィが買っていることなど、
知りもしないわけだが。]
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