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[空へ向けていた視線を漸くヴィントの方に戻して。
苦笑というよりは自嘲の笑みを浮かべる]
私の都合など無いようなものさ。
もう今更…帰る場所もないしな。
[少しだけ、肩を竦めて]
[意識に届いた声に、青銀の瞳を瞬かせて]
ん、ああ……。
まあ、確かに結界破って脱出……ってのは、難しくなったけどな。
それならそれで、違う方向性を考えてきゃいいし。
……さすがに、あそこまで言われる事態だってのを考えると、逃げるばっかって訳にもいかねーか、って気になるしな。
[ふと昨夜の事を思い出してか。
声にはやや、苦笑の響き]
『かえるばしょ』
[自嘲的な響きの言葉。
それを、ネズミは小さく繰り返した後。
小さな手を、撫でるように騎士の頬にてし、と当てた]
『……思い詰めるの、いくなーい』
んー、そうみたいね。変わったね、って言われてないし。
[変わってたら、外に出れなかったかもね、と小さく苦笑して…アーベルの言葉にきょとんと目を瞬かせる]
…まぁ…人攫いは辞めて欲しいけど…ね。
今のところ、王様が悪いようにしか見えないのよね。
[んー、と、顎に指を当て…視線は天井に]
一応…王様が言ってる目当ての妖精は見つかったんだけどね。
悪い妖精に、見えないの。
だから…あたしはコレについては言いたくないわ。
[咎めるようなそれを頬に受けて。
思わずくつくつと笑い声が零れて落ちる]
思い詰めているつもりはなかったんだがな。
それでも帰る場所が無いのは事実なんだ。
私は国を追放されているからね。
[言葉の内容と裏腹に、声は妙に軽い]
[予想外の言葉に、ネズミは瞳をくるりとさせて]
『追放?
どうして?』
[問いは、ごく自然に放たれたものらしかった]
[視線はまた空を向いて。んー、と考えるような声]
…妖精王とディナ・シーの王は少しばかり交流があってね。
友好の証にとかで以前送っていただいたものを、ね…
[少し、言い難そうな間が開いて]
……誤って、殺してしまったんだよ。
[少女は、じっとユリアンの瞳を見つめる。立ち去ろうとして、立ち去ることが出来なくて。言いたいことがあるような、そんな気はするのだけれど]
前までは、俺だけの問題だと思ってたけどさ。
しょーじき、今回のコレって俺と親父の意地の張りあいな訳だし。
それが……人の夢を壊すんだとしたら。
なんていうか、やっぱ違うだろって気もしてる。
だからって、親父に素直に捕まるのは正直癪だし、それに……。
[不自然に途切れた言葉と共に、青銀の瞳にはわずか、陰りが浮かんで]
[そしてイレーネの目当ての妖精の発見…を聞き
続く言葉を聞けば難しい顔をし]
その”悪い妖精”…は悪くは見えない…か
まぁ…手当たり次第攫ってる王様が
良い王様…には見えないのは同意だけれど
ただ、正直王様と妖精のいざこざに捲きこまれて
これ以上攫われる者が出るのはいやだな。
その該当妖精を差し出すと言うわけじゃないが…
妖精の問題は妖精同士でなんとかして欲しいと俺は思う。
少なくても…王様が良い王様じゃなくて、
さっき言ったように御乱心?気味なら
黙ってろと言う約束を反古したことになる
リディが攫われる危険性があると思うと…
人攫いの方向が子供達に向くようなら俺は悠長には構えてられない
[言いたい事……というか。
言わないとならない事があるような気がしているのは、こちらも変わりないのだけれど。
それが上手く言葉としての形を結んでくれなくて。
結果として、こちらも柘榴石色の瞳を見つめ返すしかできず、沈黙]
[さすがに、それは予想外だったようで。
ネズミ、一瞬ぽかん、とした]
『……友好の証……でも、間違って、なんでしょ?』
[問いかけつつ、尻尾は不安げにゆらゆらとしていたかも知れない]
間違ってでも私が殺してしまったのは事実だ。
私も事の重大さはわかっているから素直に追放も受けた。
妖精王の下に参じて罰を受けろというのにも従おうと思った。
[揺れる尾に不安を感じて、静かに微笑んだ。
苦笑の色は隠し切れはしなかったが]
…けれど、楽しくて。
此処の人たちと触れ合えるのが嬉しくて。
戒律の中に生きる私に…それは届かないものだったから。
だから、私のことはいいんだよ。
一時手に出来たからもう良いんだ。
[アーベルの話を、マグカップを傾けながら聞いていたが…]
まぁ、ね。
手っ取り早く、人攫いを止めるなら…見つけたのをどうにかして王様に教えなきゃいけない。
でも、その方法についてはどうしようもないわよね。
「この人が、悪い妖精です!王様、こっち見て!」
なんて言ったら、変な目で見られるのは当たり前だわ。
…しかも、その後、その人が消えたら、尚更、ね。
[前髪を一房つまみ…その一房に視線を移しつつ]
しかも…あたしは、あたしに宿っている妖精が、ホントに王様の遣いなのか…
まだ、分からないのよね。
実は良い妖精なのに、とか、してやられたりしたら…
その、悪い子って知り合いだし…あたし、後悔すると思う。
だから…やっぱり、まだ、言いたくない。
[楽しいような、苦しいような、嬉しいような、哀しいような…そんな時間が過ぎて、少女は柘榴石色の瞳を瞬かせる]
それじゃ、私、行きます。
[昨夜、子供がランプを買いに行くと言っていたのを思い出していた。きっと、あの騒ぎでは買う事が出来なかっただろうと思う]
[騎士の言葉に、ネズミはしばし尻尾を揺らめかせ。
それから、きゅう、と鳴いて頬にてちてち、と手を触れる。
静かな決意に、言葉はないようで]
『だから、祭りがおわるまで、なのかぁ……』
[代わりにこぼれたのは、こんな一言]
確かにどう伝達するかは…問題だな…
……イレーネについている妖精やリディの所の妖精に
聞くのが一番手っ取り早いとは思うが……
[それから、イレーネの言葉に一つ溜息]
……イレーネの知り合いか……
…………それが誰だかわからない立場で
イレーネの知り合いの悪口を言うようで気がすすまないが…
俺はその妖精が悪いのかどうかまでは知らんが…いい奴とも思えない…な。
既に無関係な人間二人が攫われているのに黙っている奴だから。
もし、昨日エーリッヒがいなくなる場にいたのなら、
リディのはなしも聞いている筈…それでも出てこない奴なんだ。
イレーナについてる妖精が本物かどうかともかく、
何らかの関係者があの場いにいて、なにも動いていないなら
正直保身に走っているようにしか俺は思えない。
[てちてちするヴィントの手に何故だか少し、泣きたくなった。
それは表にも、意識の内にも零すことはなかったけど]
……そういうことだ。
けれど…君の相棒の手伝いくらいはさせておくれよ?
[首を傾げるようにして。
上手く笑みを浮かべられているかはわからなかったが]
……少なくても、ただかくまったり手を拱いて見て
これ以上人が攫われる…のを放置するのも俺は後悔すると思う。
[青年はそう言うと、マグカプの中を啜る。]
[騎士の浮かべた笑みに、ネズミ、こくん、と頷いた]
『うん……頼むねー。
フェーン、頼りないからねー』
[返す言葉には、冗談めかした明るい響き]
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