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晴ちぃ、が?
[座らされた椅子の上、伏せていた顔を上げる。
緩慢な動きで首を動かし、涼を見た。
暫く後に、玲により語られる言葉。]
・・・そいや、言ってた。
『見つけ出して、償わせる』ッて。
じゃァ、涼チャンがその・・・犯人だと、思って、・・・
[殺そうとしたのか。
続く言葉は無かったが。]
涼ちゃんが言ってることが正しいなら、正当防衛って所かしら。
[榛名の問いにはぽつりとそう応える。]
まぁ、葛木さんが言う通りなら動悸に首傾げるところだけど。
…涼ちゃんが嘘ついてるとも思えないし。
さっき言ってた、誘われた人…だったのかしら?
そう考えれば少しは納得できるかもしれないけど…。
ああ葛木さん。私も行くわ。
ついでだからさっちゃんも付き合ってくれるわよねー?
[椅子に座っていた聡に笑顔で声をかける。
ぶーたれても無理やり連れて行くだろう。]
・・殺さねーと、殺されッてか。
ッハ。
[笑い声は掠れている。
冷めた茶をただ一口啜った。
息を吐き出して、]
・・・あァ、
オレ、行くッス。
[史人の声に応え、赤く汚れたままで、椅子から立ち上がる。]
…そ、っか…。
涼ちゃん、を、処すべき者、と、思った、なら、理由、は、つく、ね。
晴美君、は、本当の、伝承、知ってる、はず、だし。
でも、そう、思った、原因、って、何、だろ。
涼ちゃんの、おばあさんの、家、で、何、か、あった、のかな…。
[孝博の言葉に一度納得するも、また疑問が浮かんできて。結局は分からないままになった。
小百合の返答には]
本当、に、正当防衛か、を、判じる、材料、は、無い、よ。
その時の、こと、知ってる、のは、涼ちゃん、だけ、だから…。
晴美君が、誘われた、者、とは、思いにくい、かな…。
彼の、性格上…。
[巫女を哀れんで手を貸すとは思いにくいし、彼ほどの強い心を持つ者が巫女に惑わされるとは思いにくい。晴美が誘われた者と言うにはしっくり来なかった]
あァ、別に構やしねーさ。
ヒトだッて、ヒト殺せるしなァ。
[涼が何れを選ぼうと、興味は無い。]
ケド、――分かッてるよね。
オレらは『ナカマ』だから、な?
[2人が紡ぐソレとは違って、少しの暖かみも混じらない。
眠っている涼に、それが届いたかは分からないが。]
私は、残ってる、ね。
琉璃の、傍、居たい、し。
[それに共に行っても足手まといになる可能性が大きい。未だ眠る琉璃に視線をやってから、史人や確認へ行く者達に視線を向けた]
皆、気を付けて、ね。
[心配げに見やり、旅籠を出る者達を*見送った*]
[榛名のほうを見る。]
あァ。
・・・晴ちぃは、違うと思う。
[桜が咲いた日に腕に滲んだ血と、桜の紋章。
詳しく聞いたわけではなかったから、妙に確信めいた言葉を何故かと問われれば、共にいた史人へと視線を投げただろうか。]
何でか、までは知らないッスケド。
・・・早くしねェと、またどやされそーだな。
[頭を示しながら苦笑を浮かべる。
誰かに引き止められなければ、そのまま数人と共に*現場に向かおうと。*]
まぁそうなんだけど。
だったら何故?っていうのもあるからねー。
辻褄合わせるなら、向こうで何かあって、西行院さんが涼ちゃんを処すべき者として殺そうとして、逆に涼ちゃんに殺された…かしら。
[もっとも、何があったのかは分からない。見ていなかったことを想像するのは、思った以上に難しい。]
ああなるほど、『誘われる者』って、別に誰でもなれるわけじゃないのね。
呪いの類なら強制的に…とか思ったんだけど。
[同調したり取り憑かれたり、そういうものだろうかと納得しながら。]
[史人に続いて、涼の祖母の家だろうと思われる家に向かう。
雨足はまだ強く、これなら外にある屍の血は流れきってしまうだろうかとか、そんな余計な事を考えながら。
ようやくついたブルーベリーのある家。
中に入れば、晴美と涼の祖母と思われる女性の遺体が見つかったろうか。
晴美は史人と孝博に任せ、自身は老女の方へ。
表情は険しい。
うつ伏せだった死体を仰向けにすると、微かに息を呑む。]
…この人も、おなかの辺りが何もない。
[呟き、千切れそうな遺体を無理やり抱え上げ、台所から居間の方へと移し、横たえらせて毛布をかけておいた。]
[人であると自分を決めた少女は、それでも決して、二人を裏切るつもりはありませんでした。
悪いことは、悪い。でも、処罰されるなら人の法で。
意識を落としたのは、血のにおいに、もっとと望むのをこらえるために。
より明瞭に――もう普通に話しているのと同じように聞こえる言葉は、じわりじわりと少女の身体に染み出ていきました。]
[ふと気づく。聡の姿が見当たらない。]
…さっちゃん?あれ、何処言ったんだろ。
[知らない?と誰かに尋ねても、おそらく良い返事は返って来ないだろう。
しぶしぶついてきたから、途中でさぼり宜しく抜け出して旅籠に戻ったのだろうかなどと*考える。*]
仲間、って、言ってくれて、ありがとう。
[かすかに目を開け、また閉じました。気づかれることは、ついぞありませんでした。]
なかま、だよ。
…だから、孝博も、琉璃も、ころさせたくない。
しなないで。
学生 涼が「時間を進める」を選択しました。
中:
さて今日は利吉が吊られそうですが気のせいですかそうですか。
夜の追い上げに期待。
寡黙吊り推奨だから厳しいよねー。仕方ないんだけど。
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