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――見つけられる、よ。
[史人と蓮実の言葉に立ち上がり。
先に出入口の方へと向かい、扉に手を掛けてから。
涼や利吉、榛名を振り向いた]
その為にも一度戻るの。
もう一つ、知っておきたいこともあるから。
[それだけ言うと、扉を開いて外へと足を踏み出した]
…謝らなくて良いさ。状況が状況だ。
謝る必要があるのは…この状況を招いた人間だろ。
謝られても、許せるものじゃないがな。
[ふ、と息を吐いて]
殴り合いで勝てるなら、聡とか、もう勝ってるか。想像に過ぎないが。
[琉璃の後ろをついて歩き]
否定は出来ないな。本当に大変な災難だ。
…負けるつもりもないが。
切る?
とんでもないよそんなこと。
[桜を切るといわれれば恐ろしいことを聞いたといった様子で]
それこそ何が起こるか、飛び出すかわからない…。
殺されたのは…綾野…だね。
[明るい声を返す孝博の様子に、一つ息を吐き]
……わかった、んじゃ、頼むぜ?
[表情を和らげながら言って]
俺たちも、なるべく早く戻るようにするから。
[頷く榛名に頷き返し。
外へと向かう玲の後を追うように歩き出す]
うん、まぁそうだけど。
…玲ちゃん、お払い出来ないかしら?
[櫻木家、葛木家の関係は知らなかったが。
出てくる前の、装束のような白い服を着ていた玲を思い出しながら。]
ええと…綾野さん、だったかしら。
[晴美から聞き、蓮実に確認を取った名前を裕樹に告げる。]
…玲ちゃん…?
[振り向き告げられた言葉。一瞬何のことか分からなかったが、今まで自分達が話していたことに関することだと気付くと]
玲ちゃん、が…。
…でも、力を持ってても、おかしく、ない、かな。
櫻木の、血を引く、者、だし。
[何故か、すんなり信じられるような気がした。巫女に誘われた者を見つけることが出来る。ようやく光明が見えてきた気がした]
旅行家 蓮実は、研究生 孝博 を投票先に選びました。
・・・見つけ?
[涼の言葉に、榛名と交互に見る。
その辺りは聞いていなかったようで。]
ん、
あァ、気をつけ・・・
[史人達に顔を向け、上げかけた片手。
玲の言葉にぴたりと止まった。]
中:
そして現状守護先は琉璃か裕樹なんだけどどっちにしよう。
仲良し率では裕樹、守るという概念でいえば琉璃。
な、悩ましい…。
研究生 孝博は、探偵 利吉 を投票先に選びました。
案外なんでもなく、切れたりしてな。
まあ少なくとも、今の所は手を出す気はないけど…。
[此処からでは見えない桜を仰ぐように、視線を流し]
しかし…何が出ても、今より酷い事態って、そう起こるものか?
玲ちゃんが祓えるなら、俺は本気で考えるな。
…ああ、綾乃、さん。
一度は会ってみたかったな。…なんとなくだけど。
…蓮実さん、西行院の家のこと、どこまで知ってます?
晴美さん、継ぐことが決まっていた次代だったのですよね。
[歩きながら、尋ねた]
もしかしたら、綾姉と同じ。
徴があったんじゃないかと思うのだけど…。
[確信ではない。それは本来知るはずのない知識。
ただ綾野の傍に長く居た、そして葛木の娘だった、だからその一部を知ることが出来たというだけ]
もしそうだとしたら。
…巫女様にとっては、封じの要の一つでもあったんですよね…。
[事態を把握していないらしい孝博に視線を向けて]
今、引き起こされている、惨劇。
その、原因であろう、巫女により、誘われた、者。
それを、玲ちゃん、が見つける、ことが、出来る、みたい。
巫女に、誘われた、者を、見つけ、だせば、この惨劇、に、終止符を、打てる。
桜が原因だった場合わね。
[何だか恐怖したような琉璃に軽く言いかけて。]
…桜、切ったら何か出るの?
そういえば魔がどうとかって言ってたっけ。
琉璃ちゃん、何か知ってたりする?
[尋ねるのは、玲が言った類の伝承についてだが。
この村の人間である琉璃も何か知っているだろうかと思い、問いかける。]
そうですね
なにやら、西行院家と櫻木家の次代には何か共通のものが出てくる…と聞いたことはあります。それがどういった意味合いを持つのかまでは知りませんが、それが、玲ちゃんの言う徴だったのでしょうか
[玲に尋ねられた内容に答えながらも考える。封じの要というのは魔についてのことだろう。その要ということは綾野だけではなく晴美が死ねばそれは]
ところで、先程見つけられるといった言葉…聞いてみてもいいでしょうか?
ん……徴って、桜の紋様のか?
[玲が蓮実に向ける問い。思い出すのは、桜の咲いた日に見たもの]
それなら、確かに晴坊っちゃんと……綾にも、同じのがあったっけな。
[言いつつ、やはりまた起きるのは、記憶のフラッシュバック。
それを振り払うよに、頭を振って]
……封じの要。
ならば、それは……桜にとっては、排除すべきもの、か……。
/*
表で少し匂わせようと思ったんけど、
誰を占ったかが分からんと動きようがないのよねぇ。
つーかりっチャン黒と思われてそうな。
そしてオレが吊られそうで怖いんですが。
え?
ああ、見つけられるの意味。
[蓮実の答えを聞きながら、一瞬意味を掴み損ねた]
櫻木の継いで来た力の一つ。
私は葛木の娘で、その力は全然弱いけれど。
[チラリと一瞬だけ史人を見た]
魔に変じた人なら、視ることができますから。
綾姉を…櫻木の次代を支える者としての教えも受けてはいるし。
…本当は、さっき少しだけ試したんです。探偵さんに。
でもやっぱり…補助がないとちゃんと取れなくて。
予想以上に疲れちゃった。
[困ったように笑って。
ぼんやりとしていたのは、そのせいもあったらしい]
そうだね、
でも仕方がないとかそんなことで片付けても、
今は皆で協力しなくちゃいけない?ときだし、ね。
これで二人がとかだったら、ボクないちゃうかな。
[くすりとなんとか二人に笑いかける、
そんなことをしているうちに自宅の前につく、
村の中では比較的大きなモダン調の家、
明治か大正のあたりを思わせる]
歌姫 琉璃は、女中 小百合 を能力(襲う)の対象に選びました。
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