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[ティルの頭の上から此方をジーッと見つめるピアに笑いながら返す]
あらぁ。
お猿さん。今は警戒しなくても大丈夫ですわぁ?
それとも、貴方が私のお相手してくれるのかしらねぃ?
ま。さすがにそこまでの趣味は……趣味は……。
[言い切る前に少し考えた]
……開拓してみるのも、あり、かしらねぃ。
[とんでもないことを呟いた]
─東殿・食堂の奥─
[鼻に濡れ布を当て一息ついていると、先に居たノーラから声をかけられる。傍にはオトフリートも居た。当然のことながら為されていた会話は聞こえていない]
おお、ノーラ殿。
やれやれ、えらい目に遭うたわい。
クレメンスめに鼻を掴まれてしもうての。
[漏れるは苦笑。鼻を押さえる姿を見られ少し恥ずかしげではあったか]
[近付く影輝の気配に呼応するかのように、袖の中で黒き腕輪が鈍く光った]
お相手?
お茶か何か…
[ナターリエの言葉には振り返り、その艶っぽくみえた笑みと舌の動きを見て、悟り。
ふる、と頭を横に振った。]
私のような年寄り等、きっと貴方を満足させて差し上げられないと思いますから、ご遠慮致しますよ?
―食堂奥≒厨房―
はい。
[ノーラのことを見て。
答えは求めておらず。]
老君。
あれを相手にしていると、品位が落ちますよ。
[真顔で忠告をし、そのまま食堂へと戻る。
そうして、そっと断りをいれて、*回廊へ*]
―― 食堂 ――
そうですね。デザートは危ないですけど。
[天竜の言葉に、ダーヴの方を盗み見て、くす、と笑う。お茶の香りのおかげか、ここしばらく感じていた張りつめた感じがいくらか和らいでいることに、少し安堵した]
―食堂―
いえ、まだ残っていてよかったですね。
[機鋼の仔の礼に首を振り、ちゃんと食事にありつけたのを口元に笑み浮かべて眺める。大地と生命の髭バトルは視界の端に留めた。余り克明に記録したくないと判断した様子。
天聖と影輝の竜にもカップで半ば口元の隠れた会釈を向けた]
……そもそも、虚竜王が出てきた理由とか、不機嫌の理由とか、根底がわっかんねぇからなぁ。
崩れに関しては、どーにもこーにも。
[軽く、肩をすくめ]
そうあろうと、って。
それって、疲れない?
[ミリィには、素の疑問を投げた。
ピアはピアで、ざわっと毛を逆立てつつ、ちょっと威嚇モード入ってるかも。
一応、風獣の姫としてのプライドはあるようです]
満足なんて……ほほほ。
[くすくすと、片手で口元を隠して笑う]
私が満足させてあげるのよ。
それに、年の差とか、そんなの関係ないとは思わない?
貴方のように、いつまでも、美しい人ならなおのこと。
ま。無理強いはしないわぁ。
その気になったら、いつでも部屋に来てくだされば結構ですからねぃ。
[そう言葉を締めくくると、もう一度笑った]
クレメンスか。
元気なのはよいが、よすぎるのも困りものじゃな。
[ 持ち上げた手を口許に添え、月闇の竜の忠告に明確な同意は示さずとも、否定もしなかった。
闇に寄せられていた天秤が、僅か、傾きを戻す。
引かれる感覚に黒の瞳が緩やかに瞬き、視線を移ろわせた。]
食事はなされたのかの。
[ 皆の方へと歩みを戻しつつ、投げるは他愛のない問いかけ。]
そこに関しては、理由も過程も、考えるだけ意味無いわ。
起こってしまったことなんですからねぃ。
それよりも、結果、どうなるか、よ。
……推測しか出来ない、ということも確かですけどねぃ。
結果は、未来にあれば推測でしかなく、過去にあればすでに過ぎ去ってしまった出来事でしかない。
扱いにくい代物ですわぁ。
[言いながら、威嚇モードに入ったピアの姿に笑み、弾力性の高い泡を一つ作ると、ピアへと投げた。
そう容易く割れるものではないので、遊び道具としては丁度いいだろう]
……冗談よ。
少しは落ち着きなさいな。随行者のための、随行者さぁん。
―食堂―
…そこは、ダーヴィッド様の良心に期待しましょう。
[言われた当人はどう感じるのだろうか。
随分言うようになったな、とか思ったかもしれない。
休息を取り、香りに安定を取り戻して。その身が纏うのは一定の強さを保つ天聖の気]
─東殿・食堂奥─
あやつは元気だけが取り柄……まぁあの生命力も取り柄ではあるが。
全く相手をすると疲れるわい。
[事実ここへ来てからと言うもの、クレメンスに困らされることは多い。──色々な意味で。
ノーラが視線を移ろわせる理由は気付いたか否か。特に何も言わず、移動を始める後を追いながら問われたことに]
いや、食事よりも茶が飲みたくての。
…雨が降り続けるせいか身体が冷えて敵わん。
[水を吸う大地と共鳴するかのような感覚。それがどこか寒々しく感じられていた]
考えても、か。
[元々、考えるのが苦手なのは、さておいて]
結果なんて、それこそどーなるかわかんないし。
ただ、自分がいい、と思う結果のために突っ走るっきゃねぇじゃん。
[ある意味では吹っ切ったためか、口調はいつもの通り。
ちなみに、ナターリエとピアのやり取りの意味は、わかってない。
ピアは飛んできた泡を目をきらきらさせつつキャッチするも、すぐにはっとしたよな表情を見せ。
せっかくだから、遊んであげるのよっ! っと言わんばかりの態度をとっていたりする]
―食堂―
[デザートの危機を憂える仔竜に微笑んで申し出る]
先に確保して置きましょうか?
[天聖と機鋼の仔の話を聞いていた青年は、二杯目の少し濃くなった水色に落していた視線を上げて、若焔へと首を巡らせた。
首を傾げて天聖の竜を見る若焔の様子に、興味深げな色が過ぎる]
―― 食堂 ――
ダーヴの良心ですか?食事に関しては、それは期待薄……
[笑いながら視線を向けた焔竜が、こちらを…正確には天竜を見ていることに気付いて、首を傾げる]
…ダーヴ?
ああ、まだいただいておりません。
残っているようでしたら、私にも少し。
[最近は大量に摂ることも少なくなっているので、これが普通]
ええ、外は雨のようです。
ハリョン殿が取り込まれたことで、天候の平衡がまた少し崩れているのかもしれません。
全体としては、ユーディット様がいらっしゃらないことでも影響が少なからずありましょうし。
[恩人の視線を受け、コクリと頷いた。
続けて何かを言いかけ、けれど周囲に軽く視線を走らせると口を閉じた]
酷くなりそうじゃの。
[ 窓へと視線を向け、硝子を落つる雨垂れに影は呟きを落とす。
皆の居る食卓に戻り着いたところで、一つの名が聞えた。]
ユーディットが?
[ナターリエの言葉には、眼鏡の下の顔に僅かうっすらと紅が走ったのは、髪の色が霧に映ったものか。
口元を引き絞り、眼鏡の中央を人差し指でくいと上げて]
い、いえ。
美しく等。
貴方はとても美しいですけれど、ええ、遠慮させて貰いますね?
[語尾は少し消えそうに。]
―― 食堂 ――
[焔竜の視線が多少気になったものの、精神竜にデザートの確保を申し出られると、すぐに気を移して、こくこく頷く]
ぜひ、お願いします!
…いや、気のせいかな…。
[対の気配のごときものを感じた気がしたのに、
次の瞬間にはまるで覆い隠すかのように、揺ぎ無き天聖の気が包み込んで。]
陽光と、時空の方か。
[天と時は対ならぬ対。
どちらも対の無い強き力であるが故に、お互いを止められるのはお互いのみだとも。]
エルザ、やっぱり調べさせてもらって良い?
やはり君が心配でならない。
対を失っているのに、いまはこんなに安定してるのは何故なんだろうとかね…。
─東殿・食堂─
そうじゃな…荒れねば良いが。
[それは天候のことなのか、今後についてなのか。
ノーラと共に食卓へと辿り着くと、湯呑を置いたままの席へと向かおうとして]
む?
そうか、ノーラ殿は知らんかったか。
[ノーラが呟いた名、その場でなされていた会話から何のことかを判別]
どうやら、ユーディットも結界の中へと押し込められたらしい。
[続けてティルの言葉に、自分の頬を擦るように慌しく眼鏡を上げる。
キラリと眼鏡に光が反射し、奥の目が見えなくなる。]
ええ、ずっと。
こうあるべるべき、的な動きってあるでしょう?
其の通りねぃ。
[ティルの言葉に頷く]
さすが。成長が早くて物分りの良い子。私は好きよ。
[ぱちりとウィンク一つ]
ただし、自分がいいと思う結果。
これは、最高の結果を追い求めるのじゃなくて、最悪の結果を避けるようにする、のほうがベターかしらねぃ。
この場合だと、最高の結果は勿論、「揺らされたもの」をピンポイントに当てた上で、速やかに対処すること。
最悪の結果は、私達全員が捕らえられて、世界の変革が起こるということ。
ま。ここまで考えれば、後は早いかしらぁ。
[自分自身にも、何を今はすべきなのかを言い聞かせながら、ナターリエが今後の行動を決定すべく言葉を紡いだ]
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