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[ぼんやりと頭を上げると、中空をじっと見ている。
視線が、キャロルの前を通り、ミッキー…セシリアと通り過ぎ、そして海の方角へ。]
[イザベラの亡骸に近づく資格が、自分にはないと思った。
襲われたのがリックでなくて、ローズマリーでなくて良かったと一瞬でも考えた。
自分は、ひどい人間だ]
…優しいな…
[ユージーンとキャロルを見て、羨むように呟いた]
だが、人間だと思ってる相手に投票するのは優しさなんだろうか…。少なくとも、オレは少々傷ついている。
自分の名前が書かれた投票用紙ってのは、やはり、あまり気持のいいものじゃない。
ミッキー。こんな話を知っているかい。
むかしむかし、神様のお遣いが国中の勇者を集めて、一人を天の使者として召抱えると告げた。
われもわれもと、みなが声高く名乗りを上げたさ。
集められたのは世のため人のため、立派な行いをした人たちばかり。
雄雄しき戦士、高潔な騎士、心深き賢者……
けれど最後に選ばれたのは、誰より非力で臆病者の少年だった。
英雄たちを羨ましげに眺めるばかりの、小さな小さな少年が。
その子がその場に招かれたのは、ほんとにちっぽけな理由だったのに。
ただ一度、友だちの危機を見捨てられずに、自分が悪者になって小さな嘘をついた。それだけ。
でもね、所詮は神さまから見れば、一人ひとりの人間の強いの弱いのなんて、大した違いじゃなかった。
誰より非力で誰より弱虫だからこそ、小さな勇気を振り絞ることは難しい。
その大きさを、神さまのお遣いは評価したんだ。
……むかしむかしのお話さ。
もっとも、本当に疑われて処刑される奴の身になれば…。
[泣いていたシャーロットの姿が目に浮かぶ。
彼女が人間ならばもちろん、彼女がもし、人狼でも。オレは彼女の死を背負って生きていく。
死ぬときは、彼女の死の重さまで背負って、死ぬのだと思った]
[先刻のデボラの言葉。
ざらざらした辞書の表紙。]
…先生が生徒を守る様な人だったから?
それとも、カミーラと言葉を交そうとしていたから…。
わかんないわ。
カミーラさんと話をしようとしたから…ですか?
[それもしっくり来ないように感じたけれど。
カミーラの呟きが聞こえてくる。]
笑っていた?
[死を悲しむ人々の中に入れずにいる。居たたまれない]
…また、上の部屋使わせてもらう。
用があったら呼んでくれ。
[逃げるように二階へあがる。
窓から見える嘆き島を見つめて低く呟いた]
キリエ エレイソン(神よ哀れみたまえ)…
この婆から皆に、ひとつだけ我儘を言わせてくれないか。
今日だけ、この婆のことを信じてほしい。ネリーの魂を送れば、それで狼は全ていなくなる。
もしも明日また誰かが犠牲になったなら、そのときは婆を殺せばよかろう。
皆が不安なら婆からでもいいが、そうするとまた一人、誰かが死ぬ。
もうそんなことは見たくない。
[考えておいてもらえないか、と言い残し、デボラは*居室へと引き上げていった*]
もしも、この人が本物なら。
しゃべれない方が、人狼には都合が良く無い?
[笑っていたと言う言葉に、胸を突かれた様に押し黙りかけ──、沈黙を挟んで言葉を続ける。]
何処から来た何者で、何故霊が見えて…、この街に流れてきた理由や怪我の理由が分からない方が、みんなが疑って都合がいいじゃない。
能力があると言ってる人じゃない人が、利害関係のない人が、カミーラの味方になるなら…。
一瞬、そう思ったの。
考え過ぎで意味が無い事かも知れないわ。
…光る。
夜光虫か、それとも、魂みたいなものなのか。
嘆きの島が、淡く、青く。
シャーロット、あんたが人間でも、人狼でも…オレを恨んでいいんだぜ。
オレは、あんたの死を望んだ。
それは確かに罪なのだから。だから、オレはあんたの死を背負って生きて、あんたの死に押しつぶされて、死ぬんだ。
[キャロルの言葉をききとろうと、紅い唇をじーっと見る。]
…やだ、ノひと こワい イたい
デも……
[その後の言葉は聞き取りにくいものになり、うまく伝えられないのをもどかしそうにしている。]
[取り残された子どもの様によるすべの無い孤独と恐怖、何よりも自己嫌悪と無力感。
涙が出るならきっと幸福だ。]
グレンが殺された時。
あたしは、手足を押さえられていて、目の前で見てるしか無かった。
シャーロットが連れていかれるのを……。
何も言えず。
明日、誰かが処刑されるなら──また。
ああ、月が。
三日月は弦を上に弓を下に。まるで嘲笑のような弧を描いている。
ゆるゆると月がのぼる。嘆きの島を月が*照らす*
[首を振る。
ギルバートに続いて、デボラが言葉を残して二階へ上がって行く。]
あたし、誰が人狼だかわかんないわよ。
でも、さっき…そっか。
ネリー、ミッキー、シャーロット。
婆さん、カミーラ。
…って線がふたつに分かれたんだね。
[もどかしそうな様子のカミーラに、]
痛い、怖い。…嫌ね。
あんた、何でも良いからもっとしゃべりなさいよ。…ね?
[パラパラと辞書を捲り、今、それ以上の質問の言葉が思い付かずに*顔を伏せた*。]
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