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やっぱり余計なことしかしないね、自称王様。
[自称を外す気はない。]
ティー君は、違うのかな?
光だったけど。
どういうことなんだろうね。
……やっぱり自称王様をとっつかまえたほうがいいのかな。
[情報交換の後に、そんなことを呟いた。]
変わったことって、妖精の輪だよね。
あと、外に出られない……これって自称王様のせいだっけ?
案外がけ崩れもだったりして。
さっきから変な音が聞こえるのって、なんだろうね。
ゴギーばあさん? 芋虫さんがいたのもどうしてかな。
妖精が出て来てるのは、守護妖精がいないから? 自称王様がいるから?
虹の天使が見つかったら、全部、良くなるのかな?
[本を指し示して]
水晶の天使って、きっととても綺麗だから、妖精も好きだろうね。
あったらいいな。
おれも見てみたい。
……その方が早い気もする。
少なくとも、あれはあれで迷惑なのは確かだし。
[王確保にはかなり積極的だ]
恐らく、祭りの後……
妖精の環の出現に前後して、事象が起きてるのは確かだよな。
ちらっと見えた感じでは、芋虫じゃなかったな。
……それも、犯人がいるならその仕業か、妖精の環が原因か。
犯人がいて、虹の天使が目的なら、見つければ事は進むだろうし、そうでなくとも、願いが叶うって言われてるくらいだ、力はあるんだろ。
[守護妖精どころか、自称王様でも見つけられない相手なのに?という疑問は、この際置いておくことにした。
二人を心配する台詞には、何とも言えないという表情を浮かべるばかりだった]
まあ、何にしても。
怪我人もいることだし、ちょっと休んだほうが良さそうかな。
[宛てのない虹の天使だけではなく、リディアの親への報告やら、やらなければいけないことは多くあるのだろうが。
色々と立て続けで、疲れたというように息を吐く。紅茶はすっかり冷めていた**]
そうだね。
ちゃんと休まないと。
頭も働かなくなっちゃうからね。
えと、お茶を入れようか?
[そういえば聞いてもいなかった。]
[でもその茶葉は、もちろん、自分のものであるわけがない**]
―翌日/温泉―
[あれからミリィの治療を受けて自宅安静したものの調子は今一つで、婆は温泉へ療養に来ていた。たっぷりとした源泉掛け流しの湯はこの村のもう一つの名物であり、皺だらげの肌も心なしかつやつや気分]
しっかし、一体全体どうなっとるんじゃか。
妖精王のおかげで騒ぎになっとらんのは助かるがなァ、猫の子もいなくなるし困ったもんさね。
[年頃の青年がお宅のお嬢さんが行方不明ですなんてトラブルの元なので代わりに痛む腰押さえて訪ねたら、リディは学校の宿舎に居ますよなんて言われて開いた口が塞がらなかった事を思い大きく息を吐く。
自宅のキッチンで口いっぱいに残りのシュトゥルーデル頬ばるずんぐりむっくりに、偉そうに説明された特の脱力感は言葉にならない]
まァ、すぐには出せないんじゃァそれくらいしてもらわんと説明の仕様が無いさねェ。
猫の子の事は知らんと言うとったし、いまいち役にたっとらなァ。
いやさ、そう言うわたしが一番役にたっとらんか。
ふゥむ腰さえマシになればなァ…いでで。
[湯の中で腰を伸ばし、まだ奥の方に残る痛みに顔を顰めてさする]
娘ッ子のおまじないも寄る年波にゃ勝てないのかねェ。
治癒術師 ミリィが「時間を進める」を選択しました。
治癒術師 ミリィが「時間を進める」を取り消しました。
―― 翌日/森 ――
[色づき始めた森の中。一本の木の傍らに、彼は佇む。
気の早い果実が枝を撓らせる林檎の木は、森の中ではまだ若い。とは言えそれはあくまで木としての話で、逝った祖父よりは上だけれど。
手を伸ばして、子供の背では届かない位置にある実をもぎ取る。
川のせせらぎの音は、そう遠くない]
[朝から鬼皮を柔らかくした栗を全部剥いて何度も茹でて灰汁を抜く、なんてやっているのが一番治らない原因だがそこら辺は無視]
そういや、あのカラカラ音と変な光は関係あるのかのゥ。猫の子は黄色の光に消えたみたいじゃったが。
…団長さんもあんな風に消えたんじゃろか。それならリディの聞いた変な声とやらも判る気もするがなァ。
[考えている内に逆上せそうになったので、一度上がって息をつく]
昨日はすーぐ逃げられちまったが、なんとか捕まえんとのゥ。
ゴギー婆さんやカラカラいうとったヤツとか、王なら抑えられるかもしれんし。
美味しい菓子作って皆呼んだら釣られて出てくるかねェ?
猫の子も出てくるといいんじゃがなァ。
/*
は。
森全体というか、村の歴史と比較して……
だったから、「木として」は不適切だったかもしれない。
実際、林檎の木で100近くいったら相当だよね。
─森番小屋/前日─
[カクカク足取りは無自覚だったか、一緒に行くと言われて戸惑ったものの。
ゴギー婆さんとの再度の遭遇の可能性を考えると、ありがたいのが本音だった。
そんなこんなでたどり着いた森番の小屋で聞かされたのは、虹の天使の話とティルの消滅]
猫君が……消えちゃったのですか。
こちらも、無事だとよいのですけど……。
[小さく呟いて。
アーベルとエーリッヒのやり取りに耳を傾けつつ、ヨハナに癒しのまじないをかける]
……まじないは、あくまで『非常手段』なのです。
ですから、ちゃんと身体をいたわって、休んでくださいねぇ?
[痛みを抑える治癒をかけた後、こう注意をしておくのは忘れない。
とりあえず、治癒と情報交換が一段落すると。
これ以上ここにいても仕方ない、と思い、暗くなる前にと診療所へ戻った]
─診療所/翌日─
さぁて、と。
[一通り、やるべき事をこなした後、一人ぽつりと呟く]
本当に、どこから手をつければいいのでしょうねぇ。
色々と、気になる事は多いのですけど、なんともばらばらな感じですし。
[結びつける要素になりそうなのは、虹の天使な訳だが]
……天使が見つかれば、それに惹かれて、騒動の犯人さんも出てきたりするかしら。
相手にもよるけど、撃退する自信、なくもないですし。
[呟きが物騒なのは、気にしちゃいけない。きっと]
吉と出るか、凶と出るか。
[軽く放り投げて、宙で果実を踊らせる。
掌に落ちて来た赤を掴み取り、まだ黄の残る表面を撫でた]
……ん?
[木々のささめきに入り混じり、カラカラと、音。
しかも何だか、昨日より楽しげだった]
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