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[常磐色を振り返る。
翠は未だ、虚空を見つめるのみか。
声をかけはしない。
紅蛇は、興味深げな闇色を向けるけれど]
さて。
器にある時と、今と。
変わらないものは……変わらんのだろうな。
[笑いながら言い、立ち上がる。
変わらぬと称したのは、自身が──否、ここに集う者たちが囚われ人の如きであるという事。
緋の領域からは、出られぬという事実]
[こつり、こつり。
臭いを辿って、杖を進めます。
そうしてそれは程なく見つかりました。]
…。
[足を止めて、見えない眼を凝らしました。
見えた赤は鮮やかではなく、少し黒ずんで見えます。
流されてから時間が経っているのでしょう。
見えもしないのに、そんなことを思いました。
そして、それを流した源は見当たりませんでした。]
あー。
こっちはこっちで。
[死の、臭い。
血の痕よりも何よりもこびりつき、
薄く伸びて城内に漂っている]
……誰だろ。
[気配は一層、温度を下げているようだった。
気持ち大股に、廊下を歩みゆく]
[枕の下にもう一度隠し直して起き上がる。
本当は携帯した方が良いのだろうが、鞘も無いそれを持ち歩くのはあまりに危険だった。
誰かに見咎められる恐れもある。]
[椅子に掛けて置いた衣服を身につけ、指でざっと髪を整えると、扉の前に積んでおいたテーブルなどの家具を取り除けて、外へ出た。]
[試してみるかと思いはしたが。
見えている結果を確かめるのもつまらぬ事、とそれはせずに。
振り返るのは、古城。
そちらに行くか否か。
逡巡は短い]
……特別、興味がある訳でもなし……。
[髭が薄いからまだ良いがやはり剃っておきたいものだなどと考えつつ、廊下を歩く。]
ああ、そうか。剃刀。
[途中で私室の浴室に剃刀があるかも知れないと思い出したことはひとつの収穫だったかも知れない。]
[器の束縛を離れ、呪い呪われ続けた血からも離れ。
呪縛の象徴たる、真紅の蛇は未だ、左の腕に座を占めているものの。
見方を変えれば──それ以外に、なんら自身を縛るものはない。
『番人』の死を持って目覚めた『護り手』の定めも。
『終焉』の交差する輪を離れた今は意を為さぬが故に。
古城で続くであろう紅の交差に対しても、さしたる興味は抱けなかった]
[リィン]
[扉を開けて、すぐに鼻と口許を隠した]
[その指先には、巻いてもらったままの白の布]
……。
[緩やかに緩やかに息を吐く]
[あかが香るその源を辿れば、二人の人影が見えた]
[けれど、そこには女の言うきたないあかが残るのみ]
[静かな響きで、くれないを開いた]
御二方は無事だったのですね。
平気、 少し熱いだけ。
要らないと謂うものだから、
腕をもいであげようと思ったら、
……しぶとかった。
[言い様は悪戯に失敗した子のように軽い]
……それが一番、ラクだからな。
[言われた時に返したのは、そんな言葉だったかと。
晴れきらない霞の奥を辿れど、見えず。
さりとて、無理に思い返すつもりもなく。
ぼんやりとした蒼氷で、緋の領域をただ、見回す]
なるほど、殺し合いが起きたか。
刃物の傷なら大方、あの髭の男か、片目の男か……
そんなところだろう。
身体に武器を隠している。
…何処へ?
[首を捻り。
ふと、廊下の先へと眼を移します。
くすんだ赤い色は、途切れ途切れに伸びていました。
それを見つめていると、こちらへ向かう足音が聞こえました。]
[振り返ったのと、声が聞こえたのは殆ど同時でした。]
ラッセル。
…と、キャロル。
[赤い色と、金と赤の2色。
確認の意も込めて、2つの名前を呼びました。
ふと眼を落とすと、今し方ついたのでしょうか、杖の先に僅かに赤がついているのが見えました。]
遊ぶのも良いが、油断はするな。
反撃はきちんと潰せ。
[我ながら甘いと思いつつ、少年を戒めるのはそう簡単には喪いたくないからで]
……それにしても。
[ふと、思いついたよに。
左腕に絡みつく、真紅の蛇を見やる]
よく、喰らう気になったもんだな、『終焉』を齎す者とやらは。
[何の事だ、と紅蛇は問う。
対し、浮かぶ笑みは意地悪い]
お前、は、不味いんじゃなかったか?
[急ぎ歩を進めれば、行き当たるのは三人の人影と]
あ。
ええと。おはようございます……
[そして、床に広がる黒ずんだ赤。]
[目にして、我ながら間抜けなことを言ったものだと思う。]
[問いに、紅蛇はしゃ、と威嚇するよな音を立てる。
その様子に、くく、と笑いつつ]
腕を狼に喰らわせる、と言った時に、「不味いから喰われもせぬ」と言ったのはお前のはずだが。
……つまり、それに憑かれた時点で、俺も似たようなもののはず。
それでも喰らわれたのは、さて、どういう事やら。
[無論、喰らったものがその際に何を感じたかなどは、知りえぬ事。
それでも、揶揄するような言葉を向けたのは、恐らくは意趣返し。
長きに渡る呪縛。
やり場なく溜め込んでいた、それへの憤りを晴らそうとするかの如く、言葉は綴られる]
[もう一つ足音と、声が聞こえました。
眼を向けると、青い色が一つ。]
…おはようございます。
[思い出して、今更ながらに挨拶をします。
それから少し首を傾げ。]
ええと、…ナサニエル、でしたか。
[誰かがそう呼んでいたような気がします。
記憶にある名前を口にしました。]
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