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[熱の篭らぬ声に、そういう事、と返して肩を竦め。
続いて投げられた問いに、蒼氷は僅かに伏せられる]
……なかった、とは言わん。
むしろ、直視する事を嫌って、血塗れにしてたくらいだからな。
[常に滲ませていた血は、腕に宿る紅蛇を隠すためのものであったと。
告げる声はどこか淡々として]
中に戻る前に切ってしまいたかったのですが。
どうせきれいな死体だったのですから、うつくしいあかを最後に塗ってさしあげたかったのですけれど。
[結び目の先。疼く部分まで傷つけたあかで、少女の口許にくれないを指そうと]
[碧の眼差しは、青の色彩を持つ男へと向く]
貴方も、刃物は持っていませんか?
じゃあ、私は彼女を横たえるのを手伝いますね。
それくらいなら、私でも問題なくできるでしょう。
[メモを閉じて懐に仕舞い込む。そして、服の袖を捲り上げた。
相応にずんぐりとした腕が露わになる。]
さすがに、あまり力はないもので。
刃物はないのだけれども……
[懐をあちこち探ってみる。出てきたのは万年筆。]
ペン先は鋭いけど、さすがにこれでは切れませんか。
[廊下から人の気配が消えた頃。そっと扉を開き、辺りを確認してからするりと部屋から抜け出た。目指すのは鏡のある奥の私室]
[慌てていたために足音がぱたぱたと立っていたかも知れない。しかし気が急くあまりそこまでは意識が向かず、そのまま奥の私室へと入って行く。浮彫の扉をあけ、戸棚の傍の小さな扉も潜り、寝室にある大きな鏡の前へと立った]
……ホントだわ、左右で違う……。
[明るい紅紫の左目、暗い滅紫の右目。基調とする色は同じでも、大きな違いとして見て取れた]
これじゃ直ぐ不思議がられるわ…。
どうにかならないかしら。
[しばらく右目を瞑ったり、右手で覆い隠してみたりと。元の紅紫の色へ戻らないかと試行錯誤を続ける。頭に過る白と紅の華。それを意識せぬよう、強く念じた]
切った?
番人や…誰かを裂いたわけじゃなくか?
[言うより早く手馴れた動きが包帯代わりの布を解く。現れた傷口を睨む様に見、口元を歪めた]
なるほど、こりゃ確かに獣とは関係なさそうな傷だな。
どうせ痛い思いしたんならついでにちっと我慢してろ。
[言われた方には意味不明なことを呟き、薄く滲む赤を舐め取る。泉に持ち込むより手っ取り早い方法だとわかっていた。酒の染みた舌が消毒になるかは怪しいがそんなことは気にならない。少女がどう思うのかも]
――ぐっ、まっじぃ…!
[ぺっと血の跡に唾棄して急ぎ口元を拭う。それでも飽き足らずニーナを離し酒で口をすすぐ。渋面の声が不機嫌に掠れ、ごく近くにしか聞こえない呟きを落とす]
なんだ、コイツもハズレかよ…。
切れすぎても問題だと思うんだがな
[キャロルを見て悩む様子]
[それから仕方ないと、左手を右手に滑らせた]
殺したのは己だからな
それくらいならしてやる
どうせばれても――抵抗は出来るしな
[衣服を破いてあらわれた刃を、キャロルへと向けた]
[スケッチブックを持って、再び部屋を出る。
先程の場所へは戻る気にならず、
さりとて外へ向かうのも躊躇われた。
ふと慌しい足音が聞こえ、顔を動かす]
…お戯れを。
[この眼でどうしたらそんなことができるのか。
見えないことは彼自身確かめた筈ですから、言外にそんなことを滲ませて。
すると不意に指先に生暖かい感触。
びっくりして手を引こうとしましたが、それより早く離れていました。
何をされたのかはよく分かりません。
ただ、]
…ハズレ?
[その声は聞こえて、首を傾げます。]
それで出来るのは、切るでなく、刺す、でございましょう。
[万年筆を見て、首を横に振る]
[豊かな金色が背で揺れた]
やはり中まで戻らないとでしょうか。
[良い答えが得られぬのに、形の良い眉を寄せ]
[それでもくれないを開いた]
その。
ありがとうございます。
何処だろう。
[きょろりと辺りを見回して歩み出す。
城の間取りに詳しくはないが、自然と臭いから逃れ歩み行く。
程なくして、他とは違う扉が眼前に現れた]
わー。立派。
[暢気な声を上げ、扉に手をかける]
[暗いあかの髪を持つ男の声]
[布の裂ける音]
[リィン]
[驚きに身を竦め、手首の鈴が跳ねた]
ありがとうございます。
[口調は変わらぬ平静なもの]
[けれど、伸ばした指先は微かに震える]
[言外に滲む意味に気を回すほど神経は細かくなく、その響きだけ受け取る。開けた目を眇め、舐められても首を傾げるだけの様子に見えてないことを再確認して布を巻き直す]
あ゛ー気にすんな、こっちの話だ。
見えてねえのはよーくわかった。
掴まれんのが嫌なら自分で掴んでろ。
[巻き終えた右手の甲をぽんと叩いて自分の左袖に促し、今度こそ*先導を始めた*]
[これで戻っていなければどうするか。他の人に指摘されて何と言えば良いのだろうか。不安が心を支配する。戻れと念じ、鏡越しに自分の右目を凝視した]
……戻っ、た?
[左右の瞳は同じ色。明るい紅紫が現れている。ほぅ、と長い安堵の息を漏らし、ついでに髪やリボンを直した]
[直後に聞こえる扉が開閉する音。ハッと、勢いよく音のする方を見た。小さな扉は開け放したまま。身体に緊張が走る]
[彷徨う視線は開いた扉へと行き当たる。
多少の警戒は窺えるものの好奇の方が勝るか、
足は其方へと向いた]
……あれ。誰か、いる?
[ギルバートは、緋色の園に立ち尽くしている。
その傍らには、無惨な死体となったハーヴェイの身体。
いくら鍛えているとはいえ、成人男性を担いで歩くのは、一介のダンサーには困難を極める。]
はぁ……っ、はぁ………っ!
[ハーヴェイの腕を肩に担ぎ、泉の周りをズルズルと歩く。夜明け前に運び始めたというのに、いつの間にか太陽はすっかり森を照らしていた。]
[茶色のコートは血に染まり、髪や首筋、皮膚のあちこちにもハーヴェイの血がこびりついている。
それでも、彼はハーヴェイの身体を城近くの場所に運ぼうとしていた。]
あ……誰か、誰か………!
居ないか………!
[声が掠れる。
顎からは幾つもの汗が、赤黒く染まって落ちる。]
獣が………彼を………!
[結び目を切っ先に掛けて裂き]
[腫れた指先を、軽く押し付ける]
[ぷつり]
良く、切れるのですね。
私では、確かに何の抵抗も出来ないかもしれません。
[引いた指先に浮かぶあかを、眠る少女の唇へと]
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