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[結局「ヨヨヨヨ……」と泣きながら、後ろについていくが、ゴールに辿り着いたという言葉に顔を上げて]
え? どこ?
[しかしゲルダを超えて扉の隣で探そうとしたので、ぐらりとバランスを崩し、扉にぶつかる]
わ、と、わ、わ、わわわわわ!?
[そのまま部屋の中に倒れこんだ]
あー…あの変な格好の女…とんでもないもん持ち出してんな
[幾枚も重なるようにできた影花の盾は足しにはなっても。それだけでは足らない。
だが足らないなら足すだけ。こんな場所で出し惜しみするつもりもなく。仕留めそこなったものも用意を整えているのだから遠慮も無用]
開きたまえ…祖は異界への門。祖は獄へと繋がる門
[手を合わせ祈るような姿勢で詠唱を唱える。
それは...にとっては最もなれた集中姿勢らしい]
悪鬼羅刹の猛り。亡者の増悪。その全てを飲みくだした地の底に秘めし力。
……今こそ存分に奮うがいい。
[爆発的に膨れ上がる灼熱。その中心地点で魔族は唱える]
『獄界・招 業炎!!』
[両腕に纏わりつくように現れ渦巻くのは。存在するだけで生き物へと死を与える具現そのものの蠢く地獄の焔]
[ゼルギウスが躓いて倒れ込み、扉が開く]
[奥には紫水晶の巨大な塊が]
…ガーゴイル、か。
[塊は二人が扉を越えると同時に脈うつように震え、折り畳まれていた手足、そして頭を現した]
[軍刀を抜き放つ]
[全身から陽炎が、次いで火炎が立ち上る]
─次元─
[次元の中で為すことは今までと同じ。
探索チーム及びバトルの観察・監視]
なかなか、白熱したバトルになってるな。
それにしても……ふむ。
アーちゃんに良い土産話が出来るかなー。
[ライヒアルトの顕著な変化。
属の似るナターリエだからなのかもしれないが、良い変化には変わりなく。
バトルを眺め楽しげに口端が持ち上がった]
にしても。
流石と言うかなんと言うか。
ナターリエの呼び出すものは総じて闇系だなぁ。
「自分でいっちゃん扱いやすいんやったらええんちゃう?」
それはそうなんだがね。
構文とか全部そっち系なのが凄いな、と。
[そんな感想を述べていたとか]
[転げ込んだ部屋の中にいたのは動く石像・ガーゴイル。即座に戦闘態勢に移行したゲルダの邪魔にならないように大慌てで横に飛び退くと、飛び様に『風追』をいつもどおりにかけていく。そして続けて詠唱を行う]
L'apparizione di una persona vivente del vento.Divenga una lama che purifica quella persona!
〔風の精霊よ。かの者を浄化する刃と化せ!〕
[牽制用の風の刃を撃ち放った]
Una lama di vento!
〔風刃!〕
[風刃はガーゴイルへと命中するが、いともあっさりと往なされてしまった]
くっそ。硬い!
ふん!
[脇から走り込みつつ、斬りつける、しかし]
<ガリガリガリガリ!>
堅いな、流石に…!
[物理的な攻撃は効き難いか]
…!?
[一瞬の油断、攻撃を受け止められた隙]
[ガーゴイルの腕に、胴を横薙ぎに撲り飛ばされた]
[剣を肩掛けに構え、すぅと目を閉じる。]
汝は水の貴婦人。その変化の力以て、空間を改せ。
汝は風の隠者。その自由の力以て、空間を断て。
[構えた剣はカルメンが齎した濃厚なマナをも取り込み、輝きを増していく。
そうして、カッと目を開くと]
断絶せよ!! 『空間断絶(エア・エクスティンクション)』
[そう宣告すると同時、剣を袈裟に振り下ろす。
数多の闇の刃に抗するは、光を纏った一閃。襲い来る闇の刃すら飲み込まんとライヒアルトへ迫る。
仮に命中すれば、余波はナターリエにも及ぶだろうか。]
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