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いんやぁ、見かけたけぇ、声ばかけた。
[嘘つけ]
[溜息混じりの煙もどこ吹く風。相手の心情なぞお構いなし。警戒し懐に手を入れる様子も眺めたまま、男は自然体で立つ]
そいや、おまはんみたいなんがこん『デュエル』ば参加しとるんも不思議ば話じゃのぅ。
なんぞ目的でもあるんかね?
…っ、
[ありがとうも、嬉しいも、伝えるべき言葉を先に言われてしまって]
どう、いたしまして。
[そう正直に告白するのも癪に障って、短く返した。
僅かに強張っていた体は、謝罪の言葉にすとんと力が抜けた]
いえ、お気になさらず……。
[不機嫌にはならなかったものの、思い切り複雑な表情を]
弱肉強食。
獣の世界の論理ですね。
[硬質な剣戟は何度響いたことだろう。
足払いは振り払うままに避けられてこちらも歩を踏む]
――Eisschild.
[再び間合いを詰めようとすれば銃口がこちらに向いている。咄嗟に氷の盾を生み出しながら避けるが、幾つかは間に合わずに左の肩口へと刺さった]
っっ。
――Eisturm.
[じわりとした感覚に眉を寄せながらも意識を集中させる。
盾が鋼針を受け止めて散った氷片は再び鏃となって、先程よりずっと少ない数だがラストの顔めがけて飛んだ]
早く、会いたいんだけどねぇ…
[笑う。カードを得たら望んだこと]
俺って、何時か死ねるのかねぇ…
そうしたら、会いにいけるのに…
[目を閉じて、自分がゆっくりと「魂の檻」に引き込まれていくのを笑って受け入れる**]
……。
[無表情に。
ケイジを見つめた。
その眼の中はとても暗く、まるで闇なのではないかと思うほどに底を見通せないほどの暗さだった]
……。
[次に、煙を大きく吐き出した後は、以前と同じような無表情。
ただ、一言、小さく呟く]
……別に。
面倒な相手が残っちまったなぁ。
まぁ、面倒じゃない相手なんて居ないがねぇ。
[そう、一人ごちると、外へ出ようと階下へと降りる]
…誰か居たっぽいねぇ。やっぱり。
[自分が来たときよりも、物がある場所の埃が無くなっていたためか。
ぽつりと呟けば、それ以上は気にしないのか、外へと出て、集音機に指を当てた]
闇金の猟犬 ブラウンは、風刃 カルロス を投票先に選びました。
投票を委任します。
仕事人 スティーヴは、風刃 カルロス に投票を委任しました。
[ふる、と軽く振った後、その場から距離を取る]
このやり合いの結果次第なとこもあるけど……。
[どう、動いていくか。
興味、だけで動くには、限度もある、と思いつつ]
……でも、やっぱり狐のおにーさんは、殴らないとなあ。
[そんな気持ちもあったりで、思考は上手く定まらないが。
ともあれ周囲を見回し、高く伸びた木の、特に高く枝の上へとふわり、陣取り。
今は、森の中の対決の行方を*見守ろうと*]
ありゃ、教えてくれんかいね。
そら残念じゃあ。
[相手とは対照的な飄々とした佇まい。大仰に竦めた肩の上で、小猿がじぃとスティーヴを見つめた]
ま、仕方なか。
無理に口ば割らせぇ気ぃばなかしのぅ。
それはそうと、随分派手ばやりおうたらしいの。
教会んにーちゃんと。
ビルば崩すほどたぁ思わんかったき。
室内ば、おまはんが有利っちゅーことかいのぅ。
雷鳴天使 エリカは、風刃 カルロス を投票先に選びました。
「早く帰ってきて」
[それが妹の願い。
自分の時間が止まって、風を使えるようになって。多少の傷はすぐに癒えてしまうこの体。
そんな俺を一度だって厭うことがなかった、妹]
[時間を取り戻すために旅に出て、生きるために裏の仕事に手を染めて]
[いつしか、気持ちは崩れていく]
……。
[ケイジの飄々とした様子にも動じず、ただ黙って煙を吐き出す。
肩の上の小猿には一瞬だけ視線が動き、すぐにケイジへと戻る]
……どうだろうな。
[質問の答えには、やはり、肯定とも否定とも取れない言葉。
非常に話我意の無い男ではあったが、それは逆に感情も内なる想いも、全て自身の中に仕舞ったまま、誰にも悟らせることが無いということでもある。
下手すれば、死んでも何も語らぬまま、何もかも全て闇へと消し去るのかも知れない───そう、男への投げかける全ては闇に消えていく故に、男は闇の象徴でもあった]
[先程の花を出したのは、ついでだったとでも言わんばかりに、掌を地につき、色とりどりの花を咲かせていく。
蒼、白、黄、橙、紫、紅……。
最期に咲かせた紅の薔薇を摘むとき、男へと背中を向ける]
…ありがとう、も。
…うれしい、も。
…ごめんなさい、も。
[責めるふうではなく、どちらかといえば拗ねる響きでぼそりと]
先手を取られた…。
[酷く遠回しなその言葉が届くかは、まだ*分からず*]
[人と繋がりを持つことは避けた。長く居れば人は変わらぬ俺を厭うから。
得られないから殺した。
そして、心は歪んでいく]
[それでも]
「はやくかえってきて」
[忘れることがなかったのはその願い]
[もう、とうに妹は死んでしまった。流行り病であっさりと。
死にたい自分は死ねず、生きたい妹は死んだ]
[願うのは唯一つ]
……あいつに、会いたかった。
ひはっ!!
[放たれた鋼針はリディアの左肩を抉る。
しかし、向こうもやられてばかりではなし。
数は少ないが、的確に顔面目掛けて飛来する鏃に眼を見開く。
急所をガードした左腕にざくざくと鏃が刺さり、血が噴き出し、頬からも、かすったのか血の線がじわりと浮かぶ。
右手で地を叩き、後ろに跳んで着地。
そうして、ガードしていた左腕を下ろした下にあったのは、]
……………きひ、きひひ、きひひひひひひひひひひひひひひひ
[その口元を今までにないほどに歪めた狂笑。
だが、ぴたりとその笑いが止まると]
おーけー、本気出してやんよ
これに勝てたら、喋ってやってもいいかもな
[そう呟く左腕からはポタポタと血が流れ続ける。]
/*
や、やりにくすぎたかな。確定にはしていないつもりだけど、確定でなくても動き制限しちゃってたりしてないかと。
それとも時間が遅くて大変になっちゃってるかな。
とっても不安。
……んむ。
なんも語らず、なんも表さず、けぇ。
無駄ばなか。
それが依頼成功率ほぼ100%ば秘訣かのぅ。
余計なもんば首突っ込まなば、そん分成功率ば上がるけぇ。
面白かことばなーんも言わんに、なかなか面白か男じゃのぅ。
[かかか、と楽しげに笑う。雰囲気は崩さないが、標的を定めるかのような言葉。面白いと言う感情こそが、男の原動力]
[それは、他の参加者から見れば、あまりにも小さな願いだろう。
「インフィニティ・デッキ」に願うような、そんな望みではないと。
だけど、この男にとっては唯一の]
[唯一つだけの、本当の願いだった**]
/*
ほっ。良かった反応あった。
いや、このくらいで不安になってるのがいけないのかもしれませんが。鳩だったりすればそれもまた大変だと思いますし。
そして本気だと何が来るんだろう。どきどき。
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