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[そして空が白み始める前]
さぁ、そろそろ狩りの時間ですよ…――。
[無機質な聲で、2人に告げる*襲撃の刻*]
/*
今はこれが目一杯でした。
昼間発言できたら、ちょこちょこと進めます。
おやすみなさいませ、良い夢を…――。
/*
10>8>6>4>2
ですか。C狂って此処は人間換算で良かったかな?
換算しないなら
9>7>5>3>1
ですかね。
吊り手2手の間に、狼1落ちるの目標かな。
頭働かないので、また後で考えよう…――**
─宿屋/昨夜─
[戻るぞ、というフーゴーの声。
ゆっくりと顔を上げて彼を見上げ、それから、こく、と頷く]
……うん。
[小さく呟き、立ち上がる。戻る歩みはまだ、少しふらついた。
宿に戻り、ゲルダの手を借りて部屋へと向かう。
酒場を出る直前、未だ彼らがそこにいるなら。
『占い師』たちの方を少しだけ、見て]
……ウチは、大丈夫。ツィンもいるし。
それよか、ヴィリ兄さんの方が心配だよ……。
[大丈夫か、と問われるなら、こんな言葉を返したりしつつ。
結局は、一人でいさせて、と懇願する形になるか。
一人、部屋に残ると、膝の上に上がってきたぶち猫を無言で抱きしめる]
ホントに……。
どうすれば、いいんだろ、ね。
……信じたい……けど。
[呟く声音は震えを帯びる。
それを案ずるよに鳴くぶち猫を、そう、と撫でて]
ん……大丈夫。
休もう……か?
[少しだけ、無理に笑って。
疲労に呼び込まれるよに、眠りへと落ちた]
─宿屋/翌朝─
……っ!
[浅い眠りを破ったのは、再度聞こえた『声』]
まさか……また?
[震えを帯びた呟きの後、部屋を出る。
『声』に問うまでもなく、異変の兆しは感じられた。
血の匂いに引かれるよに向かった先。開いた扉の向こうの様子に、黒の瞳が一つ瞬く]
ライ兄さん?
それに……リディ、ちゃん……?
[独り、呟く学者と、あかとしろに彩られてみえる少女。
それぞれの名を口にした所で、言葉が途切れる。
代わりに、というわけではないのだろうけれど。
ついてきたぶち猫がなぁう、と鳴いて、*尾を揺らした*]
/*
前日に比べて落ち着きまくってやしませんか
→現在、自己暗示モードだからね!
髪縛っただけでモードかわるんかい
→自己暗示だから!
[何となく一人ボケ突っ込み]
いや、うん。
霊能の乙女もーどはほどほどにしましょう、マジで。
バランス、大事。
─ 宿屋/昨夜 ─
[どかどかと酒場に流れてくる自警団員達には眉を顰めて。
フーゴーとの交渉に耳を傾ける。
間もなく連れ去られたのは赤毛の騎士。
そうさせまいとするヴィリーが倒されたのに気をとられているうちに、
騎士の姿は見えなくなっていたのだが]
……結局、疑わしきは余所者、ってか。
[重く閉ざされた扉を見つめ、ぽつり。
その目に漂うのは運命への悲哀か騎士への惻隠の情か。
やがて駆け出して行くクロエとフーゴーを無言で見送った後、意識を近くへと戻した]
リッキー、これ片付けておいて。
[紫に変色したグラスをカウンターの奥の方に差し出して。
水とは異なるグラスの縁の乾きを悟られまいとしたのか、幸い依頼主には気が付かれることはないだろう。
リッキーから了解の返事を得ると、宿の扉が開き顔色の優れない二人が視界に入った。やがて散っていく人達の後。クロエの視線は無言で受け取った]
俺も休ませて貰うわ。
あー……部屋に来てみろ。返り討ちにしてやるぜ。
[それはまだ酒場に姿があるならアーベルと、見えない相手に向けた台詞であったか。
気休めのような言葉を残し、角部屋へと戻っていった*]
風来坊 ユリアンが「時間を進める」を選択しました。
……力のねえ奴が頑張ったって意味ねえんだよ。
[それはヴィリーに何を重ねたのか]
そうだ、俺は力が欲しいんだ。
強い力が。俺を生かすための力が。
他を殺すための力が。
[交わされるやりとりには口を挟まず]
力がある奴らは依存しあわないんだな。
[ヒトの感覚には不思議に映るそれに零した]
……来たか。
[何度目かの浅い眠りに落ちかけた頃、ヴァイオラの囁きが響く。
そう遠くない場所から聞こえた声に応え、静かに反応する*]
― 宿屋 一室 朝 ―
[ふっと独白が途切れたのは、クロエの声に反応したのか、
ぶち猫の鳴き声に反応したからか。]
嗚呼、おはようございます。
クロエさん。ツィンさん。
[一人と一匹に向けられた碧の眸は、動揺の一つもない。
淡々と紡がれる挨拶も、いつもと変わらない。
――それをクロエは、他に目撃した人がいたなら、
学者らしいと思うのか、異常だと思うのか、
そのどちらでもないのか。]
…――大丈夫ですか?
[言葉足らずな問いかけはクロエに。
しかし、彼女の視界から少女の遺体を隠すような、
そんな思いやりは学者には*ないのだけれど*]
─回想・自室─
[自室に戻り真っ直ぐに向かったのはベッド脇のクローゼット。扉を開けて、かけてあった今はもう使っていないシュルコーの懐に手を伸ばした]
…強制的に作られたこれを使う日が来ちまうなんてな。
過去の遺物のままにしておきたかったんだが…。
[取り出したのは一振りの短剣。スコルピウスと呼ばれるとある民族が使用するもの。ただ一つの違いは、対人狼用に結社により純銀製に作り変えられたと言うこと]
……自衛団の連中に無差別に死を与えられちまうくらいなら。
[他を手にかける覚悟はとうの昔にしていた。けれど、判別する手段があるならばそれで見極めてから、と考えて居た。しかし自衛団はそれすらも許してくれない。それならばと、決意を更に固める。
短剣は鞘に入れたまま、背中側の腰のベルトへと捻じ込む。上着でそれを隠すと大きな溜息が漏れ出た]
[その後はまた酒場へと戻り。それぞれが散じるならば店仕舞いとばかりに片付けを始める。ユリアンの使用したグラスは既に片付けられ、異変に気付くことは無かった。
酒場の端に寝かせられたヴィリーについてはリッキーから説明が入り、部屋のこともあって「仕方がねぇな」と小さく息をついた。ライヒアルトも今日は酒場で休ませてもらうと言う。それならば、とライヒアルトにも毛布を貸しておいた。片付けを終えた後は酒場で休む者に声をかけてから自室へと引っ込む。けれどベッドに横になることは無く、ベッドの上で壁を背に座った状態で浅い眠りについた。周囲に危険をはらむ時の、かつての休み方だった]
─朝・酒場─
[本格的な覚醒はいつも起きる時間。眼を覚まし、支度を整えるとまず確認するのは酒場で休んだ者達。ヴィリーは確認出来たが、ライヒアルトの姿は見えず。テーブルの上に小鳥の籠が残るだけだった。ゲルダもまたヴィリーの傍に居ただろうか]
どこ行ったんだアイツぁ…。
まさかこの状態で尚フィールドワークしてるとは思いにくいが。
[それでも彼のことだからやりかねない、とは思った。ひとまずは置いておき、他にこの宿に残った者達が無事かどうかを確認すべく宿泊部屋のある方へと歩き出した]
─酒場→宿泊部屋─
[廊下を歩くとその先に人影を発見する。開かれた扉の前、立ち尽くすような姿。異変を感じそちらへと近付いた]
おい、何かあった……!?
[訊ね切る前に部屋の中が目に入った。クロエの肩越しに見た部屋には鉄錆の匂いが充満している。その中には生を失った少女と、表情を変えぬ青年の姿があった]
っ…!
……ライヒアルト、おめぇがやったのか?
[クロエを庇い、赤が目に入らないように前に出る。まさかと思いながらライヒアルトにはそんな言葉を投げかけた。今、自分とクロエ以外に身の潔白が為されている者は、居ない]
[不正解という其れ以上に、]
きっと貴方には解らないよ。
[其れは一つの断絶の言葉]
[答えを与えないのは言うに及ばず]
[そのヒントが自らの裡から出たモノであることも告げぬ侭]
[神に願うと言わないことは予想の内]
[けれど、本人に、というのには]
[音を立てずに喉の奥で哂った]
[す、と、軽く息を呑む音]
――……。
[不意を衝かれた態で、刹那よりは長い沈黙]
[珍しくもヴァイオラの声音に、色が宿ったこと故に]
[途切れた囁きに、返す言葉はかなり遅れて]
[低く小さく柔らかく]
[届くとも思われぬほどのモノ]
こういう時ばかりは……。
……狼で在る事を、是と思えるかな。
[その色こそが先程の答えの一つとは、また胸に秘める]
[やがて、フーゴーが現れ、学者とクロエの間に入る。]
仮に私が、リディさんを殺した者だとします。
第一発見者が一番に疑われると知っていて、
その場に居るような者だと…――。
[思っているのか?と問いかけに問いを返すように
視線をフーゴーに向ける。
その言葉を持っても、疑われるなら仕方ない
とでも言いたげに一つ無表情に溜息を吐く。]
それで、リディさんの遺体はどうしますか。
…――葬るのならば、私が運びましょう。
[言葉の内容だけは言葉足らずでも、人として死者を悼むもの。
けれど声音は無機質に事務的に*響いて*]
[ヒースクリフの不思議そうな響き]
[其れを拾ったのなら、柔らかく哂い]
この力でも叶わぬ事は有るけれど――……。
[他者の非日常を日常として生きてきた]
[日常に押しつぶされる事も有る力だと知っている]
[其れでもなお、男は気紛れにコエを紡いだ]
ヒースクリフ。
もしも、貴方がこの力を本当に羨ましいと思うのなら。
全てが終わった後に
貴方を傷付けてあげようか――……?
[上手くいけば「感染」させられるかも知れないと]
[そんな風に]
互いに生きている事が前提だけれどね。
[死ぬ可能性も有ると、口に出し]
[答えは考えてからにした方が良いと、囁きを途切れさせる]
[ヒースクリフの言葉にも、セザーリオの言葉にも、
返す学者の言葉はない。
彼らが云うことのどちらも、学者には分からないことだったからだ。
自分が力を持っているとも特別思っていないし、
依存していないというのも分からない。
狼であることを是と思う気持ちも…――また。
――自分は自分以外の何者でもないと。
感情の類が良く分からぬ男は、
けれど、それだけは確かに揺るがないものとして有る。
訊かぬは一生の恥とも云うけれど、
学者が生きるには、沈黙は金の格言の方が勝っていた。]
― 明け方のこと ―
[2人に声かけをした後、辿り着いた部屋。
同じ建物内にいれば、ヒースクリフの姿は先に来ていたか、
来ていないにしても、リディに手をかける前には、
彼は辿り着いていたことだろう。]
…―――。
[眠る少女を見下ろす碧の眸は冷たく、
なんの感傷も持ち合わせていないかのように、
まだ、薄暗い部屋の中で硝子球のように煌く。]
[夜と朝の混じる頃合]
[既に漆黒の服へ袖を通し終えている男は]
[熱の無いコエに言葉を返す]
――…直ぐに行くよ。
[別荘を抜け出すのは容易い]
[元より、此処にほとんど使用人を連れてきてはいないから]
[程無くして、足音も立てず宿へと辿り着く漆黒の影]
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